第68話 ノモコの屋敷へ

第68話




町長がうまく店番をしてるころ


ノモコの館の前にきた。




豪華な作りの館だ。


玄関の横にノモコ商会と書かれた縦長の看板がある。


「ノモコさんいますかー ワダヘイサク参上しました。入りますね」


玄関を蹴り破る。



「じゃまするぜ」


館に入りながらケブヤが看板を叩き割る。



「なにごとだ」

「チンピラ店主がなぜここに?」

「モヒカンがなぜここに?」


部下ABCが出てきた。



「落書き3人組が出てきやがったか。俺が相手だ」


ケブヤが3人組を相手してくれた。




腹パン  ドガッ!


A 「うげ!」



ボディスラム  ドスン!


B 「うっ!」



前蹴り  ドゴッ!


C 「うお! ポンポンが痛い」



「おめーらほんと弱いな」


一瞬でケブヤにやられた。




キンキラ服に顔より大きいチョウネクタイのチビデブチョビヒゲオヤジが出てきた。


ノモコだ。



「やろうどもなんの騒ぎだ」



ABCがボスのところに集まる。


「ぼ、ボス 喫茶店の店主が乗り込んできたっす」

「モヒカンつええっす」

「俺たちじゃ手におえないっす」



「ヤシロコの旦那はどうした?」


「あの殺し屋ならとっ捕まえて衛兵に引き渡したぞ」

「おめえらもひでーことするな 殺し屋雇うとは」



「ヤシロコの旦那がやられただと!?単独でオーガを倒せるおひとだぞ!大金で雇ったのに!」



そういえば強さ100あったっけ。


かなりの実力者だったんだな。


身体強化で強さ130まであがったし。


オーガ倒せるほど強いやつを雇って確実に殺そうとしたのか。


ゆるせん。




「命を狙われて黙ってるわけにはいかないからな。きてやったぞ。てっぺんだけツルツルにハゲあがったチョビヒゲデブ親父」


「な、なんだと!てっぺんだけツルツルにハゲあがったチョビヒゲデブ親父だと!それは俺のことか?」


「てっぺんだけツルツルにハゲあがったチョビヒゲデブ親父がおまえ以外にいたら教えてもらいたいな」


「てっぺんだけツルツルにハゲあがったチョビヒゲデブ親父って言うな!気にするだろ!」


「てっぺんだけツルツルにハゲあがったチョビヒゲデブ親父はおまえだって自覚しろ」


「おのれ!おちょくりやがって!」


俺とノモコがにらみあう。



「ボスをバカにするなよ」

「そうだぞ」

「怒らせるとこわいぞ」


部下ABCはノモコの後ろに隠れて 「かかってこい」 と威嚇する。



「上等だノモコ!かかってこいってゆうなら かかっていってやろうじゃねーか!」

ケブヤが挑発に乗る。


「おれはいってねーよ!」

ノモコがさけぶ。



ケブヤは挑発に乗りやすい。

はじめて会ったときも挑発したらすぐに乗ってきたっけ。



「モヒカンやろう おまえなんかこわくないぞ」

「モヒカンに火つけて燃やしてやるぞ」

「モヒカンにパンチパーマかけてやるぞ」


部下ABCはノモコの後ろに隠れて 「かかってこい」 と威嚇する。



「ノモコきさま!俺のモヒカンを燃やすだのパーマかけるだの ゆるさん!」

ケブヤがまた挑発に乗る。


「だから俺はいってねーよ!」

ノモコがさらにさけぶ。




ノモコの屋敷に来たけど・・・俺は何しに来たんだっけ?



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