第65話 ノモコの屋敷に え?
殺し屋は衛兵に突き出した。
「ルフダンワ亭のヘイサクさんですね。今日はどうしました?」
こいつに殺されそうになって捕縛して連れてきたことを伝えた。
「ふん!」
ヤシロコは反抗的だ。
つきだしても反抗的なのでビール瓶をチラっと見せると冷や汗を流しておとなしくなった。
こいつは賞金首の殺し屋で
二つ名は 「ころしやのヤシロコ」
まんまだけど凄腕の殺し屋で王都で何度も取り逃がして指名手配になっている凶悪犯だった。
そうとうの手練れで王都の騎士団長でもとらえることが出来なかったみたいだ。
金を積めばどんな殺しでも請け負う一匹狼の殺し屋で殺したときは「ヤシロコさんじょう」というカードを死体のおしりに はさんでいく手口だという。
俺も殺されてたらおしりにカードを挟まれたのかと思うと身震いした。
ヤシロコの罪状は200件にも及び、行方を捜索していたとのこと。
「ヘイサクさん。お手柄ですよ」
どうやって捕まえたのか聞かれたので 」めつぶし(催涙スプレー)が効いたんです」と答えておいた。
後日、感謝状と賞金をもらえることになった。
・・・・
ノモコがどんなやつなのか気になったので乗り込む前にチマキ町長に聞きにいった。
「ノモコか。あいつはこの町一番の商人だ。裏ではあくどいことをやっている。
ライバル商人を蹴落としたり町から追い出したりと。ヘイサク殿には手を出さないと思っていたのだが・・・」
「とめないんですか」
「事情があってな。止められないんだ。あいつがいないとこの町はどうなるか分からない」
「そんなに権力をもってるんですか」
「いや・・・権力というか・・・」
町長にしては歯切れが悪い。
「俺は命を狙われたので これからノモコと話をつけにいきます」
「わかった。守ってやれなくてすまない。あとのことはまかせてくれ」
ノモコの館の前にきた。
豪華な作りの館だ。
玄関の横にノモコ商会と書かれた縦長の看板がある。
「ノモコさんいますかー ワダヘイサク参上しました。入りますね」
玄関を蹴り破る。
「じゃまするぜ」
ケブヤが看板を叩き割り二人で館に乗り込む。
・・・・・・・・
ノモコの館に殴り込みをかけるすこしまえ・・・
店を閉めて殴り込みに行こうとしたらチマキ町長が来た。
町長が秘書ズに仕事を押し付けて店に来たようだ。
事情を話すと
「ヘイサク殿が帰ってくるまで店はわたしにまかせてくれ」
え?
ノモコのことで聞きにいったとき
「あとのことはまかせてくれ」
って言ってたけど
もしかして・・・
店のことはまかせてくれ ってことか~い。
町長がどうしても店をやりたいというので任せることにした。
ミマファとブンセさんは帰したので
ひとりで店番になる。
臨時でチマキ町長が店番をすることになった。
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