第63話 秘策の果てに
第63話
殺し屋の後方を「あれ?」と覗き込むように見た。
すると殺し屋も後ろを振り返った。
チャンス!
パリンッ!
「ほげー!」
魔法袋からビール瓶を取り出して殺し屋の頭を殴りつけた。
殺し屋の目が一瞬飛び出した。
ビール瓶はみごとに粉々になった。
「なんと卑劣な!後ろから攻撃するとは!」
いやいや闇討ちしようとしたおまえがゆうなや。
殺し屋が頭を抱えているので顔面に催涙スプレーをワンプッシュ。
プシューッ!
「うわっ! 目が、目が~!」
元工場勤務なめんなよ。
ドガッッ
「ぐぁ!」
腹を蹴ると殺し屋は吹っ飛んだ。
すばやく近づいておきあがったところに腹パン5連発!
ドガ! 「ぐぁ!」
ドガ! 「ぐぁ!」
ドガ! 「ぐぁ!」
ドガ! 「ぐぁ!」
ドガ! 「ぐぁ!」
殺し屋は飛びのいて距離を取る。
「おのれ!なんというパワーだ!くそ!まだ目が!」
腹パン5連発受けても倒れない。
こいつ強い。
今度は殺し屋が俺の後ろを「あれ?」と覗き込むように見る。
俺は後ろを振り返った・・・
「かかったな!」
殺し屋は叫びながら突っ込んできた。
俺は後ろを振り返った・・・と見せかけて
「ローリングソバット!」
ドガッ!!
「ほげーーーーー!!」
無防備に突っ込んできたので腹にキック(素人飛び後ろ回し蹴り)がクリーンヒットした。
殺し屋は叫びながら吹っ飛んで壁に直撃して動かなくなった。
気絶したのか?
落ちている棒切れを拾って つんつんしてみる。
殺し屋は動かない。
気を失ってると思うが念のためビール瓶を取り出す。
パリン!
殺し屋の頭にたたきつけてビール瓶を割った。
みごとに粉々になった。
ビール瓶で出来たコブが2段になったが殺し屋は動かない。
念のためもう1発ビール瓶で・・・
袋からビール瓶を出そうとしたが。
そうだ。モノクロで鑑定してみよう。
モノクロで見てみる。
名前ヤシロコ 強さ100 魔力20 スキル身体強化 状態気絶
強さが100に戻ってる。
気絶して身体強化が切れたみたいだ。
魔力もかなり減っている。
身体強化発動中は魔力が徐々に消費されるのかな。
間違いなく気絶してるのを確認してから袋からロープを取り出して縛りあげた。
仕入れのときに使うロープが役に立った。
催涙スプレーもっててよかった。
お店の酒類の瓶も持っててよかった。
店でビンごと「持ち帰り」で売るわけにもいかないので移し替えて売ってるのでビール瓶は魔法袋にたくさんある。
スキルありの対人戦は初めて経験した。
スキルを持った人間って こんなに強いのか。
趣味がレベル上げのおかげで命拾いした気がする。
もし、レベルを上げてなかったら やられていた。
もっとレベルをあげたほうがいいと思った。
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