【60万PV感謝！】異世界物置 ～異世界に行ってお店を開こう！～ 中古物件の物置から異世界へ！

第51話 ギルド裏 再び

第51話

ギルド裏にこいやーの冒険者が言い合いをしている。

「俺はクリームパンとあんパンを買ったぞ」

「俺もだ　あんパンとクリームパンを買ったぞ」

「両方買ったんじゃ　ギルド裏こいやーできねーじゃねーか」

「おまえが両方買うからだろ」

「違う　おまえこそ両方買うからだろ」

「「なんだと」」

お互いに剣を抜いて牽制している。

「「ちょっとギルド裏にこいやー」」

結局やるのかよ。

・・・

ギルド裏で何が起こっているのか気になる。

ギルドの裏でクリーム派とアン派で骨肉の争いが起こっているのでは！　

店をミマファたちに任せてギルド裏を見に行くことにした。

無益な争いを止めるべくギルド裏に行くと・・・

「クリームもアンもどっちもうめーな」

「そうだな」

さっきの冒険者たちが仲良さげにパンを食べていた。

「おお　店主さんじゃねーか　どうした」

「いや　ギルド裏こいやーっていつもいってるから心配になって見に来たんですよ」

「それはすまねーな　おれたちはパーティメンバーなんだ」

冒険者たちが頷く。

「そ、それならよかったです」

「俺たちのパーティ名は　＜ギルド裏こいや＞　なんだよ　あはは」

人騒がせだな。

心配して損したよ。

でも殺し合いになってなくてよかった。

仲良く食べるのが一番だからね。

語り　森本〇オ風

「ギルド裏にこいや」の　冒険者たちは　４人パーティである　人騒がせな　彼らではあるが　やがてくる　魔物の群れから　とある村を　とある者たちと　一緒に守るのだが　それはまた　そのときの　話

・・・・

食事コーナーもお持ち帰りコーナーも大好評だった。

しばらくしてすべて完売した。

ルフダンワ亭　初日は大成功だった。

商売って楽しいね。

にぎやかに　おいしそうに食べてもらうと嬉しい気持ちになる。

店の片付けをしていると

「ヘイサクさんに御用の方です」

とブンセさんに言われた。

「なんか。キンキラした服着たおじさんが来たよ」

ミマファが小声で教えてくれる。

俺に用があるという客を見るとキンキラの服をきて首に顔より大きなチョウネクタイをつけたチビデブなチョビヒゲオヤジがやってきた。

某国民的アニメ「サザ〇さん」の波の平さんのようなヘアスタイルをしている。

横は毛があるけど　てっぺんはつるつる。

「ガラスコップやステンレス包丁はないか」

と聞いてくる。

「最初のときの記念として売ったものなのでもうないです」

というとキンキラは無言で帰っていった。

ルフダンワ亭　さいさきいい初日を迎えたと思ったが

最後に怪しげなおじさんが店に来たのだった。

変なのに目を付けられなければいいなあ　と思った。