第43話 チマキ町長が村に

第43話



異世界の人が地球の物と関わるとスキルを覚える可能性があること。


異界を行き来すると時間軸がゆがむこと。


女神さまから貴重な話をきけた。


女神さまに何度も質問するとお供え物がエスカレートしていきそうで怖いけど。




コンコンコン



ドアを開けるとチマキ町長が来ていた。



「や、やあ。昨日もらったパンの試食の報告をしようと思ってな」


そういえば昨日パンの感想を聞かせてといったが村にくるとは。


この町長 ウルトラザンネンになってきてないか?


「あ、ありがとうごございます。早く感想を聞きたいなぁと思っていたんですよ」



「そうだろうと思ってな。来てしまったよ」


「チマキちゃん。昨日、パン食べながらワイン飲んで泣いてましたもんね」

「そうです。このパンは今まで食べた中で1番だ~って。そんでワイン飲んで幸せだ~って。確実に泣いてました」


「お、おまえたちだって、幸せです~秘書とメイドやっててよかった~って言ってたじゃないか」


「言ってましたけど、それはチマキちゃんにつられてです」

「そうです。確実につられてです」


「喜んでいただけたならよかったです。パンはお店の看板メニューの1つにしますよ」


「本当においしかった」「「おいしかったです(確実に)」」



町長ズは騒がしいな。

でも仲良し3人組だ。




コンコンコン



ミマファズも家に来た。

異世界の我が家がにぎやかだ。


「わたしたちも 試食にいただいたクッキーおいしかったです」

「チョコレート忘れられない」




町長の耳がピクピク動いた。


「ク、クッキーだと!ヘイサクどのクッキーがあるのか!」


「え、あ、ありますよ。バタークッキーですが」



「ぜひ売ってくれ!」


「「チョコレートとは?」」

秘書ズも反応する。



「ま、まぁクッキーもチョコレートもあとで差し上げますから。チョコレートは食べてからのお楽しみということで」


「あとでミマファたちにもミニパンあげるから食べて」


「「「「「ありがとう(ございます)」」」」」


全員ハモった。




クッキーとチョコレートは町にいったときに渡すことにして村まで押しかけてきたんだワインを出しとくか。



「とりあえずワイン飲みますか?」

500円のワインをたくさん用意してある。



「おお。ありがたい。ぜひいただこう」

そういえば町では町長がグラスを用意してくれてたけど

村にはもってきてないだろうからグラスを出そうとしたら


「ヘイサクどの。自分たちのグラスは用意してきたから大丈夫だ」

と町長ズは自前のグラスを持ち出してきた。



おいおい、パンの感想を伝えにきたんじゃないのか。

ワイン飲む気まんまんじゃん。




ヒーショさんは丸っこくてちょっと大きいグラスだ。


ドイーメさんはちょっと細長いグラスだ。


2人ともワインがたくさん入るグラスを持参したようだ。



そして、町長のグラスは・・・


















顔と同じくらい大きなグラスだった。

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