第41話 調合箱を使ってみる
第41話
地球にもどって品物を仕入れた。
リサイクルショップでは鍬とスコップを複数買った。
クサゴタさんから頼まれた農業ホークも忘れず買った。
リサイクルショップを物色していると 端っこに掘り出し物があったので村の畑を耕すのに貢献しようと思ってそれも購入した。
村にいくのが楽しみだ。
そしてフードの露天商から買った 調合箱 を使ってみることにした。
なぜあの露天商はあんなところで高額な魔道具を売っていたのか疑問に思う。
庶民には手が出せないくらい高い魔道具なら町はずれの出口に近いところで店を開くだろうか。
しかし前回の魔法袋のときも町はずれの出口に近い所で売っていた。
調合箱の金額を聞いとくんだった。
それに回復薬を作るところを見せてもらうんだった。
といっても1日かかるって言ってたし無理か。
こちらが交換に出したものは地球では安いものだから痛手はないのでよしとして
トビラの近くに薬草があったので採取しておいた。
ミマファズに薬草を教えてもらっていたのですぐに見つけられた。
ビンは2個サービスとしてもらった。
調合箱に魔石と薬草とビンを入れてみた。
魔石はトビラの近くの魔物からとれる小さい魔石だ。
すると箱に赤い魔法陣が浮かび上がった。
調合中ということだろうか。
「1日かかる」とルウナシーイ(フードの露天商)は言っていたので
仕入れた品物を仕分けしながら完成を待つことにした。
12時間くらいたち、仕分け作業がやっと終わった。
夜になってしまったので寝ようかと思ったが調合箱を見ると赤い魔法陣が青になっていた。
もしや、赤=調合中 青=調合完了 なのでは?
充電などのLEDランプと同じかな。
調合箱を開けてみると、魔石と薬草が消えていてビンに緑の液体が入っている。
これってもしかして回復薬か!
サービスでもらった鑑定モノクロで見てみる
下級回復薬 回復効果(低) キズを回復する
おお!鑑定出来てる!
猛烈に感動した!
自分のことも見てみよう。
モノクロで自身を見れないので自分の腕を見てみる。
ワダ・ヘイサク 強さ190 魔力0 スキルなし 健康
ステータスでみるような詳細は見れないか。
ルウナシーイも「簡単な鑑定ができる」っていってたからな。
強さ190ってどれくらい強いのかわからないけど魔物を鑑定して強さが分かれば魔物図鑑を作ってみるのもいいかも。
モノクロに感動していたが回復薬をもうひとつ作ろう。
出来た下級回復薬を取り出して また同じ材料をセットして寝ると翌日にもう1つ下級回復薬が完成した。
2回とも完成までの時間は12時間だった。
1つ作るのに1日かかるというから24時間と思ったが12時間で1日という表現をしてるのだろうか。
違う種類の回復薬だともっと時間がかかるのだろうか。
2つ目が完成したときトビラをくぐり異世界で実験した。
自分の足をキズつけてみる。
ステータスを確認してみるとダメージを受けている。
そこに自作の回復薬をかけるとキズが消えた。
ステータスを確認すると回復してる。
これはすごい!
この調合箱は本物だ!
ルウナシーイ、次回あったら調味料をサービスするぞ!
そして地球に帰って同じく実験してみた。
地球でも回復薬の効果はあった。
地球でも異世界の薬草で作った回復薬は効果を発揮してくれるみたいだ。
ただ地球の薬草になる植物をセットしてみたが調合はされなかった。
材料もそのままだった。
地球のものでは作れないらしい。
しかし、作れない場合は素材を消費しないのはすごくいい。
作った回復薬を2つとも使ってしまったので
また作ることにした。
ビンを再利用して調合箱にセットしたら回復薬が夜には完成したので
もしものためにストックしておくことにした。
異世界の回復薬を地球で売ったらどうなるだろうと思ったが
世界中がパニックになりそうだと思い、その考えを忘れることにした。
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