第39話 女神にお供えは必要?

第39話




「ヘイサク いるか へんじをしろ ヘイサク ヘイサク」

すごくあわてている。

なにかあったのかな?


「はい ヘイサクでございます どうしましたか女神さま」


「たいしたことではないのだがの。ヘイサク さきほどの供物 大儀であった」


「いえいえ どうでしたか カステラはお口に合いましたか」


「うんうん♪ すごくおいしかったのじゃ~♪」


「え?」


「。。ゴホン・・・と、とても美味だったぞ」



「そ、そうですか」

いまはしゃいだ子供みたいだったけど気のせいか。



「と、ところでの チョコレートとクッキーとやらはまだあるか?」



「ありませんけど・・・あの・・・どこでそれを知りました?」


「いや ちょっと下界を見ておっての。 ヘイサクがチョコレートとクッキーを出してるのが見えての。カステラのように美味なのかと それで。。。」



「いまはありませんが手に入れることは出来ます。もともと売ろうと思ってもってきたものですから」





「そ、そうか。 前の者も供物をしてくれたのだが、おにぎりやたくあんであったから似たようなものだと思ったのだが・・・カステラこれは別物じゃの。 それにチョコレートとクッキーはカステラのように甘美なのかえ?」


「チョコレートもクッキーも甘い食べ物です。 地球では大人気です」


「な、なるほどの!!」



すごく古い時代の物置だから当時異世界に来てた人はおにぎりやたくあんをお供えしてたのか?


地球の文明は急発展したから。

カステラとか初めてだったのだろう。


「わかりました。またお祈りするときがあったらお供えしますね」


「なぬ?またお祈りするときがあったら?」


「は、はい」


「ならぬ! ならぬぞ! ヘイサクよ。毎週おいのりするのじゃ! いや毎日でもかまわぬ!」


え?毎日?


「いやいや 毎日お供えはちょっと・・・」


「ちょっとなんなのだ?」


「ちょっときびしいかと」


「おぬしを見守っておると約束したではないか このスーパー美少女な女神ママガワが見守るのだぞ」



美少女とか自分で言うのか。


俺、女神さまを直接見たことないから美少女かわからんし。


この女神さま。カステラ気に入ったな。チョコレートとクッキーも気になってしかたないのだろう。


でも見守ってくれるだけじゃちょっとな・・・


「美少女女神さまに見守っていただけてうれしいですが 助けてはもらえないんですよね?」


「う、うむ 手助けはできぬ。下界の者に手を出すことはゆるされぬのじゃ」


「そうですか。それなら わたしにメリットがありませんから。お供えは・・・」


と答えると・・・





























「ヤダヤダ!お供えほしいのじゃ!お供えほしいのじゃ!(ジダンダ ジダンダ)」




子供かよ。






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