第27話 レベル上げ

第27話




村の空き家は異世界の我が家のようになってきた。

村人カードも持ってるし。


ペッリギニ町の北東の森で狩り(レベル上げ)を考えていたが防具がない。



地球で買ってこようと思ったら

ブンセさんの亡くなった旦那ソンローさんの防具が置いてあるから

使っていいと言われた。



形見の品をもらうわけにはいかないと断ったのだが

「どうしても使ってほしい」

と言われたので

革のヨロイとバックラーを借りることにした。



「おにいさん 似合ってるよ」


ミマファが笑顔で親指を立てる。



なんだか照れ臭い。



・・・



さっそく北東の森に行った。


「グォォ!」


森に入るとオーガと遭遇。


やはり強い。



オーガの一撃を「堅い棒」で受けてみたが

棒が折れてしまった。


「あ 俺の武器が・・・」


攻撃が重い。

さすがにオーガだ。




バキッ

素手で殴る。


「グォ」

ダメージを与えられた。


俺って肉体派になってる?魔力0だし。


オーガの攻撃を盾で受ける。

ドガッ

これはきつい。



バックラーで受けるだけでかなりの衝撃だ。

一撃受けたら大ダメージを受けそうだ。


防具を装備してきてよかった。

まともにやりあったら危険だ。


そこで用意してきた催涙スプレーを使うことにした。


プシュー っとオーガの顔面にワンプッシュ。


「グォォォォォ」と絶叫して顔を抑えて悶えている。


チャンス!


オーガに素人ローキックを入れる。

ビシ


オーガの膝が曲がる。


すかざす腹パン。

ドガ


前のめりになったところを顎に素人飛び膝蹴りをくらわした。


「グォォォォォ」


オーガは白目を向いて仰向けに倒れた。


そこを馬乗りになってタコ殴りにして倒した。


素手でオーガを倒せた。

俺、人間やめてきてないかな。



次の魔物を探すとサーベルタイガーが現れた。


「ガオォ!」


サーベルタイガーがとびかかってきた。


かなりのスピードだったがギリギリ避けた。

速い。

あぶなかった。


飛びかかってきたところを避けながら顔面に催涙スプレーをかけた。


プシュー


顔を振り回し「ギャワ ギャワ」と泣きながら前足で顔をこすっている。


チャンス!


ビシ!

「ぎゃわ」

サーベルタイガーに素人アッパーを食らわせた。


ふらついているところを

背中に組み付いて素人チョークスリーパーで倒した。


一日レベル上げをしてLV17になった。



ワダヘイサク Lv17 迷い人

強さ170

魔力0

スキル--習得不可

異界の指輪 所有者ワダヘイサク 



誰と戦うわけではないけどレベルがあるなら上げたいよね。


もうすこしレベルが低かったらどうなっていたか。


催涙スプレー持ってきてよかった。




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