第18話 ワイン
第18話
「ゴホン・・・と、取り乱して申し訳ない。あまりに美味だったものだから・・つい」
「「すいませんでした。わたしたちも・・・つい」」
おかわりも食べ終えて落ち着いたようだ。
「お気になさらず。喜んでもらえたなら光栄ですよ」
ほんと喜んでもらえたならよかったよ。
3人ともカレーが口の周りについてるけどね。
次にワインをだすことにした。
カレーにワインはどうかと思ったんだが大丈夫だろう。
ご飯の前がいいと思ったけどガブ飲みされたどうしようかと思って食後に出すことにした。
安物だがワインをグラスについで渡した。
1本300円の料理用ワインだ。
「おお!うんま~い!これは極上のワインだ!飲みやすい!いくらでものめるぞ!」
町長が吠えた。
極上じゃねーよ?。300円のワインね。
やはりヒーショさんドイメさんがワインを凝視している。
穴が開くほどワインを見ている。
「よ、よかったらお二人もワインいか-----「「飲みます!絶対に(確実に)飲みます!」」------」
「お、おう」
2人にもワインを渡そうとするとひったくるように奪い取った。
だれも取ったりしないから。
一口飲むと目を見開いて腰に手を当ててグビグビ飲みだした。
「ふわぁ!わたしこんなおいしいワイン初めて飲みました!」
「んん!生きてるってすばらしい~!」
2杯目からは味わって飲んでいたがワインはすぐに1本が空になった。
カレーもワインも堪能してもらった。
デザートを出そうかと思ったが今日はここまで。
またの機会にしよう。
「いかがだったでしょうか」
「すばらしかった。かれー とやらは絶品料理だった。高級料理とは違うような
しかし毎日でも食べたいような親しみやすい料理だった」
「最高でした」
「感無量です」
よかったよかった。
それじゃ おいとましよう。
安ワインは3本しか持ってこなかったので残り2本を渡したら
秘書ズが1本ずつ抱えて頬ずりしている。
屋敷の入り口を出ようとしたとき
「ヘイサク殿。わたしは町長として町を発展させたいと思っている。
くっしょん かれー 高級ワイン みなすばらしいものだ。
おそらくヘイサク殿の他の品物もすばらしいものだと思う。
どうだろう この町に店を構える気はないだろうか」
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