第17話 カレー

第17話




「これはいいにおいがするな。おい。皿とグラスを持ってきてくれ」


町長が秘書ズに頼むと

「かしこまりました」

と、皿とグラスを用意してくれた。



「お口に合うか分かりませんがうちの国で食べられている料理です」



ご飯とパンどちらがいいか聞くと

ご飯は知らないということなので

カレーに食パンをつけて食べてもらった。



「うまい!これは香辛料の料理か!少し辛いがそこがいい!それにこの しょくぱん とやらは何とも柔らかくてしっとりしてる!こんなパンは食べたことがない!うまい!」


町長は大興奮で食べている。



次にご飯にカレーをかけて(カレーライス)町長に食べてもらう。


「これが ごはん というやつか。パンで食べるより かれー とのバランスがいい!すばらしい!」


絶叫しながら食べている。



ショーヒさんとドイーメさんがゴクリと生唾を飲み、カレーを凝視している。

よだれを垂らしそうな勢いで見ている。


「あ、あの、よかったらお二人も食べませんか。たくさんありますから」


「いいんですか!食べます!絶対に食べます!」

「わ、わたしも!食べます!確実に食べます!」


2人ともカレーライスでいいだろう。


「どうぞ。召し上がってください」


カレーライスを渡すとスプーンで一口食べると目を見開いて

皿に口をつけてスプーンでかっこみ食いを始めた。



これって貧乏過ぎて町長のところは食べれてないのかな。


いくらおいしいからってかっこみ食いはヤバイだろう。


そう思っていると


「おかわりもらえるかな」


「おかわりください」

「確実におかわりください」



おかわりの要求を受けた。



3人の顔を見ると口の周りはカレーだけだった。

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