第14話 馬車が襲われている
第14話
フードの露天商から魔法袋を物々交換した俺は
異世界の町で商売するため品物をたくさん買いこんだ。
トビラを通り異世界についた俺は魔法袋から自転車をだした。
ふっふっふ。
27才にもなると何時間も歩くのはきついのだよ。
時間短縮と楽をえらんだ。
村まで歩いて1時間かかるが
自転車なら20分だし
町まで3時間かかるところが1時間もかからずいける。
身体能力が上がったためか
そんなに疲れることはないんだけど、時短が大事だから。
今回はサーゼリ村に寄らずに町に向かった。
森から草原に出てすぐの街道で馬車が魔物に襲われていた。
素通りするのもなんだし助けるか。
近づくとツギハギだらけのボロイ馬車を
騎士風の装備をした女性2人が守りながらオーク3匹と戦っていた。
「大丈夫ですか?助太刀いりますか?」
「お願いします。オークが街道に出るなんて始めてのことなんです。3匹は手ごわいです」
「これしか馬車がないんです。壊されたら買い替えるお金がないんです。確実に」
なんか切ない話が飛び出したぞ。
とりあえず「了解しました」と言って
自転車を収納して
愛用のこん棒っぽい棒(これからは堅い棒と呼ぼう)を出して助けに入る
騎士風の女性2人に話しかけたことで
1匹のオークが俺に向かって襲いかかってきた。
オークが振り下ろしたこん棒をよける。
オークは地面をたたいて一瞬動きが止まった。
ドガッ
「ぶぉぉ!」
1匹の頭を粉砕した。
2匹は騎士風の女性2人と戦っていてこちらを気にしていない。
チャンス!
ドガッ
後ろから近づき1匹の頭を陥没させた。
「助太刀ありがとうございます。助かりました。名のある冒険者の方とお見受けします・・・残り1匹はわたしたちで確実に倒します!」
オーク2匹を倒したので騎士風の女性2人vs1匹の戦いとなった。
俺冒険者じゃないんだけどな。
女性二人がスキルを使う
「スラッシュ」
「ファイヤーアロー」
しばらくするとオークが打ち取られた。
騎士風の女性2人がボロイ馬車に近づき扉を開ける。
ツギハギだらけのボロイ馬車(ツギハギ馬車と呼ぼう)から
2人降りて
礼をいいにきた。
御者っぽい初老男性と若い女性だ。
「危ない所を助太刀感謝する。わたしはペッリギニ町の町長チマキテイカと申す。
街道にオークが出るのは初めてのことお礼もうしあげる。どちらに行かれるのかな?」
若い女性の町長さんだ。美人さんだ。
頭をさげる初老男性は御者だった。
「全員無事なようでよかったです。俺は商売するためペッリギニ町に向かうところです」
町の名前はペッリギニというのか。
冒険者ではなく新人商人だというと
「え!あんなに強いのに冒険者ではないのですか!」
と騎士風の女性2人が驚いていた。
趣味で鍛えているというと
「商人は町から町へ移動しますから強さも必要ですよね」
「一人での行商は強さも必要ですよね」
と納得された。
「ではご一緒しませんか。町までお送りする。助けていただいたお礼もしたいのでな」
チマキテイカ町長のツギハギ馬車に乗せてもらうことになった。
「ありがとうございます。ではお言葉に甘えさせてもらいます。俺はヘイサクといいます」
馬車に乗せてもらうので名前を名乗った。
御者が1人、町長と俺が馬車に乗り、騎士風の女性2人が馬車を護衛して進みだした。
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