第13話 魔法袋
第13話
フードをかぶった男が俺に話しかけてきた。
「何を売ってるんだ?」
「品は2つ。これだよ」
見せてきたのは巾着のような袋2つだった。
2つとも大きさは同じだが刺繍のマークが違う袋だ。
「これは魔法袋といって物をたくさん入れることができる袋さ」
「これは空間収納できるマジックアイテムか」
「そうそう。偽物じゃないよだんな。本物さ」
ラノベにある商人にうれしいマジックアイテムだ。
「どれくらい収納できるんだ?」
「こっちは魔法袋小だ。こっちは中だ」
説明をきくと
小は2m立方体の空間がある
中は6m立方体の空間がある
という。
ためしに出し入れして見せてもらったが露店丸ごと入ったのには驚いた。
「小は金貨10枚 中は金貨50枚だ。高いと思うかも知れないがいい品だぜ」
高額だがものをたくさんいれられるというのはすばらしい。
たくさんの品物をもってこれる。
「いま手持ちはそんなにないんだが、今日は商売しないで帰るつもりだったから珍しい品は持ってる。ブツブツ交換できないか?」
「珍しい品?」
露店の男の目が光る。
「ひとつじゃないぞ。これだ。」
興味ありそうだったので
ビー玉10個 拡大ルーペ3 ステンレスボール3 ステン包丁3 ガラスコップ3 砂糖 塩 胡椒を見せた。
「これは!・・・見たこともない品だな・・こっちは砂糖と塩か・・コショウもあるのか!」
品物をなめるように見てる。
ビー玉をみて
「これは宝石か!」
とつぶやいているが
「ガラスだ」
と補足すると
「こんなに透明にできるのか!」と驚いていた。
拡大ルーペをみて
「これは文字が大きく見えるのか!魔道具か?」
とつぶやいているが
「魔道具じゃないが細かい文字も読める品だぞ」
と補足すると
「これは老貴族に高く売れるぞ!」と驚いていた。
ステンレスボールをみて
「これは鉄の器か・・」
と言っているが
「さびない鉄で作られた料理用の器だ」
と補足すると
「きれいな円形の器だ 金属で作れるのか?さびないだと!」と驚いていた。
ステン包丁をみて
「これはただのナイフだな。形はきれいだが一般にあるのと同じか」
と言っているが
「そのナイフはさびない金属で作った料理用ナイフだぞ」
と補足すると
「さびない刃物だと!いったいどんな金属なんだ!」と驚いていた。
ガラスコップをみて
「透明で薄い。完璧な円形で向こう側の景色が見える!」
と言っているが
「最高技巧のグラスだ。この国では作られていない品だぞ」
と補足すると
「これは王侯貴族が競り合いになる品だ!」と驚いていた。
砂糖 塩 胡椒をみて
「砂糖も塩も真っ白だ!それに胡椒も!・・」
と言っているが
「最高級の砂糖 塩 胡椒だよ。これもこの国ではできない製法で作ってある」
と補足しておいた。
「よし!魔法袋小と交換しよう!いや交換してくれ!」
やったぞ!魔法袋ゲットだ!
日本円で1600円の品物で1000万円の魔法袋と物々交換成功。
現代製品ってすばらしいね。
「交換ありがとな。魔法袋大事に使うよ」
「旦那また寄ってくれよ!まいどー!」
露店の男と別れて村にかえった。
良い取引ができたよ。露店の男よ。
迅速な取引ありがとう。また機会があったらよろしく。
明日は現代世界に帰って商品をたくさん買いこもう。
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