第12話 商業ギルドと露天商

第12話



商業ギルドに入る。


「すいません。魔石を売りたいんですけど」

「いらっしゃいませ。商業ギルドへようこそ。はい。買い取りしてます」


倒した魔物の小さい魔石を商業ギルドで全部買い取ってもらった。


中型の魔石は売らずにもっておく。


「たくさん売っていただきありがとうございます」


ぜんぶ小さい魔石だったが全部で銀貨15枚になった。

15万か。


いい稼ぎになった。



村でこの世界のお金について教えてもらったので金銭の価値について大体は理解できた。

銅貨1枚=100円


銅貨100枚=銀貨1枚 1万円


銀貨100枚=金貨1枚 100万円


金貨100枚=白金貨1枚1億円 



金貨になると村では見たことないそうだ。



とりあえず1つの目標の魔石の換金が終わったので

もう1つの目標である町での商売について聞いてみる。



「町で商売したいんですけど、どうやったらできますか?」

「はい。商売をするには商業ギルドに登録していただければ可能です」



「登録したら今日からできます?」

「身分証をおもちでしたら今日からできます」



「東の村のカードからもってます。」


「サーゼリ村の方ですね。この町のギルド発行の身分証をお持ちでない場合はしばしお時間を頂くことになります。商業ギルドに登録していただくと商業ギルド証を発行いたします。そちらが身分証になります。諸々の手続きがあり本日登録いただいても、後日からの営業となります」



「分かりました。それでいいので登録お願いします」


「かしこまりました。登録料は銀貨20枚になります。店舗をもって商売される場合は別途年会費銀貨30枚になります。

露店で商売される場合は出店ごとに銀貨1枚になります」



魔石を打ったお金で登録しようと思ったがすこし足りないので持ち物の買い取りを頼むことにした。


ワンコインショップで買ったガラスコップをギルド職員に見せた。


登録料になればいいと思ったので、とりあえずいくらで買い取ってもらえるか交渉してみた。


「これはすばらしいグラスですね。完璧な円形で濁りがありません。きれい」



こっちの世界にガラスはあるが無色透明はないみたいだ。


ガラスの技術が初歩なのかもしれない。ギルドの窓をみてもガラスは使われいてない。


「これはガラスです。薄く作ってあるので強めの衝撃を与えると割れてしまいます」


「そうですか。こんな透明で精巧なガラスは初めて見ました。銀貨10枚でいかがでしょうか」


10万円か。ワンコインのコップにこんな値がつくとは。すごい。

とりあえず登録出来ればいいので了承して登録料を引いた金額をうけとる。



「登録ありがとうございます。簡単にではありますが商業ギルドのご説明をさせていただきます」



ギルド職員の説明を聞くと


お店を持つと年会費銀貨30枚がかかるが町内に登録され商業ギルドのサポートを受けられる。


露店だと年会費はかからないが出店ごとに銀貨1枚かかる。

そしてすべて自己責任。


まとまったお金がないとか毎日商売しない人に適しているようだ。


「説明ありがとうございます。露店でお願いします」



まだ店を持てるかどうかも分からないので露店で商売することにした。


「ヘイサク様ありがとうございました。また珍しいものがありましたら売ってください。商業ギルドはいつでも買い取りいたします」



ほんとは今日から商売する予定で街にきたけど出来なかったので村へ帰ることにした。


これから村に向かうと夕方になる時間だ。


ちょうどいいかな。サーゼリ村が異世界での拠点になってるな。



いったん村に帰ろうとしたら露店の男がこえをかけてきた。


「そこの道行くいなせな旦那!あんただよ!ちょっと見てゆかんかね」

フードをかぶった男が俺に話しかけてきた。





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