第11話 表に出ろ
第11話
ケンカに乗ってみた。
「やぶけたパンツでもはいてそうなツラしてんな。人生終わったモヒカンやろう」
中々の挑発してみた。
「なんだと。俺が新しいパンツを買えなくて やぶけたパンツはいて人生に絶望して明日がないモヒカンやろうだと!表に出ろ!」
「いやいや、そこまで言いってなんだけど」
モヒカン野郎と表に出る。
他の冒険者も野次馬根性をだす。
「いいぞやれやれ」「ケブヤ手加減してやれよ」「殺すなよ」
俺がやられる前提か。ちょっとアウェーだ。
「俺はBランクの冒険者ツンパケブヤだ。先輩に逆らうとどうなるかおしえてやる!手加減はしてやるがな」
ニヤニヤしながら拳をポキポキ鳴らしている。
俺、冒険者じゃないんだけどな。
ツンパケブヤは突進してパンチを放ってくるが軽くかわせる。
手加減してくれてるのか?
本気は出してないようだ。
「貴様。ちょこまかと逃げまわりやがって」
Bランクの手加減パンチはどれくらいなのか、ちょうど腹パンをうってきたのでよけずに受けることにした。
ドンッ
いてっ!けっこう痛い。でも耐えられた。
悶絶するほどじゃない。
Lvアップで強くなっているからかな。
殺意のない攻撃ないのは分かる。
しかし・・・俺は全力でいくぜ!
容赦してくれてるみたいだが俺は容赦しねーぜ!
工場勤務なめんなよ
「今度はこっちからいくぞ!おらぁ!」
ドガッッ!
「うげーーーっ!」
腹パン一発で伸びた。
「マジか」「あの兄ちゃんつえーぞ」「あのケブヤが一撃か」
俺、けっこう強いみたいだ。
「ツンパケブヤ。俺は冒険者じゃねーんだ。おまえは先輩じゃないんだよ。じゃあな」
いい運動になった。
改めてギルドに入り受付嬢に話しかける
「すいません。魔石を売りたいんですけど」
受付嬢は何事もなかったように対応してくれる。
「はい。買い取りしてます。ただ、冒険者登録をしていないと買い取り額が半額になります」
冒険者にならないと買いたたかれる仕組みか。
Lvを上げるのはやりたいが強い魔物を討伐したいわけじゃないんだよな。
商売しに町にきたわけだし、冒険者登録する気はないから売るのやめよう。
絡まれてるのに仲裁してくれなかったしな。
「そうですか。冒険者登録は今のところ考えてないのでまた機会があったら来ますね」
「あ、あの。Bランクのかたを倒すほどお強いので冒険者になってみませんか」
「いえ、やめときます。それじゃ」
冒険者ギルドをでるとツンパケブヤが地面に顔をつけオシリを突き出した形で気絶している。
ギルド入り口の横に「冒険者印」の旗が立っていたのでおしりに刺してあげた。
風で旗がそよめている。
よく寝てるので起こさず商業ギルドに向かう。
睡眠を邪魔をするのは無粋だからな。
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