第6話 村で焼き肉祭り

第6話



翌日、森の中に入るとボアやウルフが出てきた。


さすがにゴブリンのようにはいかなかった。


ボアの肉はうまいと聞いていたので1匹まるまる抱えて村に帰ると焼き肉祭りとなった。


ボアは大きいがレベルアップのおかげか軽く持って帰れた。



ミマファは目をキラキラさせて「おにいさん すごい!」と褒められた。



ボアやウルフを倒して順調にレベルも上がったのでさらに森の奥に入り狩りをする。


奥に入るとやはり強い魔物が出てきた。


オークだ。


ちょっと苦戦したが倒すとレベルが上がって徐々に苦戦しなくなった。


持ち帰るのをボアからオークに変えて1匹担いで持って帰った。


連日ボア肉で焼き肉祭りをしていたので村人は肉に飽きたかと思ったが


「おお!オークの肉じゃぞ!高級肉じゃ!ヘイサク殿、礼を申しますじゃ!わしはガーリコシマですじゃ!」


村長は喜んで村全体でオーク焼き肉祭りを始めた。


村長のせがれに「ヘイサクさんは何者ですか?強すぎますよ」と言われた。


異界の指輪の効果「Lvアップ時ステータス上昇値2倍」のおかげかな?


オークは中級の魔物で村人では倒せないとのこと。


オークの肉は高級品なのだとか。


田舎の村ではなかなか食べれないと感激していた。



「わしは村長のガーリコシマですじゃ。わし自慢のガーリーダンスを披露しますじゃ!」


ガーリさんがストリップのようなことをやりだした。


これがガーリーダンスらしい。


「ちょっとだけよ~♪ ですじゃ。あんたも好きね~♪ ですじゃ」



それはハゲづらかぶってやるやつじゃないのか?

地球のギャグ知ってるの?



「おやじ それは封印するって約束しただろう。恥ずかしいだろ。」

村長のせがれがやめろと叫ぶ。



「だいじょうぶじゃよ。恥ずかしいのは最初だけじゃから。なれたらほれ、快感じゃぞい♪」


ガーリさんは横に寝そべった姿勢で足を上げつま先を真上に上げる。


「おれも将来はあんな風になるのか」


村長のせがれが頭を抱えて座り込む。



不憫なせがれだな。


「ま、まぁ元気出して。」


村長のせがれをなだめる。


「ちくしょー 俺は強くなってやる。ヘイサクさん俺に戦いを教えてください」


なんでそうなる。



教えてくれと言われても、格闘技をやったこともないし、そもそも町に行くのが目標だからな。


いまのところそんなヒマはない。


かといってこの村ではこれからもお世話になる予定でいるので断りづらい。


いろいろと理由を話して最後は


「前向きに検討しておくよ」


地球の政治家のような返答で場を乗り切るのだった。





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