君がいてくれたから(第三章)

第30話 ほっとする場所

【みさ、着替これね】

【はると、やっぱり泊まるのは悪くて】

おふくろが聞いていて、

【みさちゃん、遠慮なくね。私も娘が二人もいるなんてそうそう経験出来ないから、ほら、ケーキもあるから。のんびりしていってよ】

【おばさん、あの喫茶店の?】

【そう、そこのしか買わないから】

【やったー、ね、私も泊まっていい?】

【もちろん、りなちゃんも。さーて、コーヒー☕でいいかな?ブラック?ミルクいれる?】

みさが、

【あっ、私が入れます。ブラックでいつも飲んでます。少し薄めに入れていいですか?】

【じゃ、みさちゃんにお任せ。あー、こんな可愛い子が台所にいると、なんか嬉しいー】

【おばさん、私も何回か台所で】

【もちろん、りなちゃんもね。昔ははると、はるとってベッタリだったね。昨日のように思い出すわ】

おい、余計なこと、もう。

【へー、りな、はるとのこと、そんなにねー】

【おばさん、もう、凄い昔の話じゃない!】

【そう?そんな前?じゃ一緒にお風呂の…】

【わー!～今日はいい天気だなー、ねー、ねー、みさ、コーヒー☕早く入れて〜おばさん、ケーキ何?モンブラン?チーズケーキ?人気の洋梨🍐の?はると、テレビなんか面白いのやってない?】

りな、うるさいな!?

【りな、どうしたの?】

【ん、あれ、私おかしかった?】

【はい、何種類も買ってあるから】

【カレー🍛のあとはやっぱりケーキだね!】

　カロリーモンスター…みさもりなも痩せてるからいいけどさ、おふくろは気をつけないとな。

　ここは女子会だね。俺は先にお風呂入ってこよう。みんな当分入りそうにないね。

………………………お風呂………………………

　ふー、くつろげる〜外の交通障害が嘘のようだ。

何も変わっていない。ここの場所は。

ユキさん達に帰れたのかな?とりあえずメール📨

あっ、ユキさんから返信じゃなく着信だ。

※【はるとくん、混んでいたでしょ?ガススタとんでもなく混んでるし、ギリ足りたから何とかお店までは戻れたけど、レイジは帰れないから今夜はここで泊まってもらうことに】※

【無事着いてますけど、レイジ、泊めるんですか?ユキさん部屋に?】

※【うん。るいの部屋は無理だから。私がいつもの部屋に戻れるのはいつになるやら…】※

【そうですか…仕方ないですね…】

※【あれ?レイジ泊めるの何か問題?】※

【ユキさんの部屋ですよね?】

※【うん。大丈夫だってばー、私はるいとだから】※

【はい、すみません。ヤキモチです…】

※【はるとくんって、可愛い!!こんな弟ほしかったな～楽しいよね、毎日が】※　

【俺は、ユキさんのことお姉さんとは思ってないですよ。思えないです。素敵すぎて…毎日が緊張…】

※【ありがとう、褒め言葉として受け取ります】※

【あの、ユキさんの、俺のお気に入りの…やらないでください、レイジには】

※【お待たせ〜ブイヤベースでーす!っての?】※

【はい、他のお客にも、嫌です】

※【こら、はるとくんは私の彼氏ですか〜?】※

【………】

※【黙るな〜何か束縛されてるような気もするけど、嬉しい気もするから、そんなに嫌ならやらないね。しょうがないな…可愛い弟の頼みだと…】

【弟じゃないです!男として見れませんか?】

※【………男としてね、見れるかも………今度会って話そうよ。こういうのは電話ってちょっと…】※

【そうですね。すぐに会えますね】

※【一緒に働くの楽しみだね〜じゃ、今日は休んで。運転お疲れ様でした】※

　年齢差って大きいのかな?どんなに頑張っても弟なのかな?切ない。自分の気持ちの整理がつくにつれて。はぁーユキさんの会いたいな。

※ガラガラ～※

【はると、後つかえてるから、そろそろ出てよ】

【解った。もう出るよ】

　お風呂は浸かるに限る!!この季節になると余計にそう思う。ふーお待たせ〜

【次だれ?りな?】

りな、PC開いて何かしてる。

【みさ、先に入って。私は後でいいから】

【いいよ。りなから…】

【二人で入っちゃえば?】

二人で入ることに。あれ?おふくろは?

【りな、おふくろは?】

【明日の朝の朝食の魚を買いに行ってる】

※この状態がいつまで続くという質問について…※

※減便して昔のやり方で離発着って方法も…※

※この交通渋滞はナビ頼りの結果で地図の大切さも…既にどの本屋でも地図の売切続出…

　何十年も昔に戻ったようだ。どのチャンネルも話題は同じだ。あっ、所長が出てる。懐かしいな、

※私は引退してしまっていますので、なんとも言えますが後を引き継いでくれた研究所者達の話しでは…※

　俺は知ってるぞ、所長。るいさん達をまとめるのは無理だよな。今になって思うがタイムトラベルで未来に行けたら、この世界の様子や対策も…

　そんなふうに使っていけば有意義に使えたね。勿体ないことしたのかな?リスクはあれど壊すなんて。実は壊してなくて密かに運用してたとか…

　お風呂から二人のはしゃぎ声が聞こえる。あの二人も今後のことを考えると不安だよね。せっかくの仕事も見えなくなってる。りなの足は骨折では無さそうだけど、この様子から。

【はるとお風呂から出てる?これ台所に】

【了解。二人を急に泊めることになって。ごめん】

【さっき言ったでしょ、娘二人といるようて楽しいって。明日は和食にするから。栄養もあるからね】

おふくろ、娘ほしかったみたいだからいいか…