第3話 お前がそれを言うか!

「もうお前は終わりだ、たちつてと!物差しソード奥技...『15センチの物差しは大体全長16センチだよねアターーーック!!』」


「うわああああ、確かに納得せざるを得ない!!!」


ギィィインン!


剣が防がれる。


「そうはいかないよ~ん」


「さっ、さしすせそ!甦っていたのか!」


「違うさ、死んでいなかったんだよ。あの程度じゃ、僕は死なないよ~ん」


「やるな、さしすせそ。これで役者は揃ったか...」


「ああ。これで勝利の確率は、100%だ!くらえ、『SMウィップ』!」


「えぇ、何か技出さなきゃダメかい?」


「当たり前だろ!!なんか用意して!!」


「しかたないねぇ~。あ。丁度、輪ゴムがあるんだった。...『ゴムパッチン』!」


『用意が整った!くらえ、スクールビーム!』


「「『はぁあああああああああ!!!』」」


「ぐあっ!!ゴムが!!なんて不快な痛み!!あとビーム熱い、身体が焼ける!!」


「止めです!!『SMウィップ・改』!!」


「この短期間に改良版ってどう言うこと!!」


バシィィイン。痛ましい音がして、鞭がなにぬねのの肩に叩き込まれる。


「あひんっ!!」


バタリ。その場に倒れ込み、動かなくなる。


「...よし。これで四天王の一人を討ち取った」


『ここから先も慎重に行こう。私は放送室に居るから』


「この輪ゴム、結構身になじむねぇ~」


こうして、四天王を討伐した三人。彼らの行く先に立ちはだかる者たちの正体とは!


「ちょおおおっっと待ったあ!!」


「「『あれ、誰かいたっけ』」」


「俺っち!この、あいうえおの存在をわすれていないかだぜ!」


「あ、忘れてたねぇ~」


「俺も忘れていました。99.9%ほど」


『あ、そういえば居たね』


「少しは心配しろー!!」


「何で倒れてたんだっけ?転んだとか?」


「違うんだぜ!『分度器アローショット』の直撃を受けたんだぜ!」


「そうだっけ?僕と同じってことぉ~?」


「そうだぜ!それでも立ててるなんてすごいことなんだぜ!」


「まあ、この際メンバーが全員無事ならなんだって良いですが。さて、この下り。廊下を歩いたりなどしようものなら次の四天王があらわれるでしょうね。そうなる確率は99.8%」


「でも、彼女は入り口すぐの一回にある放送室に侵入したはずだよね~ん?ってことは、教室まで四天王は居ないんじゃ...」


『うん。私は少なくともあわなか...キャアっ!!』


「あっ、あれは愛しのかきくけこちゃんの叫び声!今すぐ助けないと!」


「迂闊だった...学校内に他の四天王が居ると考えるのが100%自然だと言うのに!」


「行こうかぁ~。校内へ」


たちつてと以外は下駄箱で履き替え、中に入る。


「真面目かお前、だぜ!今大変なところなんだぜ!」


「遅刻さえ厳罰化されているんだぞ!何があるかわかったもんじゃ...」


「貴方たち!!ルールは守るザマス!」


「うわぁぁああああっっ!!」


地面が爆発し、身体が吹き飛ばされる。そして、何故か靴が脱げる。


「すごいっ、絶妙に靴だけ脱げている...どういう理屈なんだ!」


「理屈とかおいといて、爆発はヤバくな~い?」


「あいつは、赤縁メガネザマス系化学教師の刃妃婦経穂(はひふへほ)!」


「ルール守れとか言っといて学校の床爆発させるのはどうなんだぜ!俺っちはこの先の放送室にいるかきくけこの所に行きたいんだぜ!」


「ホホホ!貴方たちは遅刻の上、地べたを靴で歩いた。それは重罪!そうなることを見越して彼女は放送室に縛り付けて人質にしました!」


「ほら見ろ、やっぱり履き替えたほうが良かったじゃないか!」


「なんか相手のやってることが全部犯罪的過ぎて自分達の罪がかすむなぁ~」


「戦うしか無いのかだぜ!」


「オホホホ、覚悟するザマス!なにぬねの先生は四天王の中でも最弱!」


「出た、こういう台詞が出てくる確率は3.1%ですよ」


「適当言ってるだけじゃな~い?」


さしすせそがゴムを構え、たちつてとが鞭を構える。


...


「えっ、何ジロジロ見てるんだぜ!え、武器?武器ね...あっ」


ポケットをがさがさと探る。


「あった。物差しソード。さっき盗んできたんだぜ」


「以外と周到だな」


「キィィイイイイ、物品の窃盗まで!許さんザマス!!喰らえ、『ニトログリセリンボム』!」


「要するにダイナマイトじゃねぇかーー!!」


ええっ、ガチで爆発!!??次回、二人...じゃなかった。三人はどうなる!?


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