18.生徒会長




……北川さんの毒島先生事件が一段落ついてから、数日が過ぎた。


私たちカウンセリング部はその日、相談者がいなかったため、いつものように部室で打ち合わせをしていた。


私と中原くん、北川さん、そして東野さんの四人で四角いテーブルを囲んでいた。テーブルの中央には、いつものようにお皿に盛られた一口チョコが、個包装に包まれたまま置いてあった。


「今日みんなと話したいのは、このカウンセリング部の案内表示についてなんだ」


中原くんは私たち三人にそれぞれ目をやりながら、話を進めていた。


「今のところ、このカウンセリング部の案内は、一階の部活動一覧の掲示板に、このチラシを一枚置いてあるだけだ」


そう言って、中原くんはテーブルの上にそのチラシを置いた。『お悩み聴きます。カウンセリング部』とだけ書いてある、物凄く簡素なチラシだった。


私はこのチラシに、見覚えがあった。初めてカウンセリング部に行ってみようと思った、きっかけのチラシだったから。


「東野さんからね、これだけじゃもったいない!っていう意見が出てさ。これ以外にもいろいろチラシだったり広告だったりをするべきなんじゃないかって」


中原くんの言葉を聞いて、「そうそう!」と東野さんは頷いた。


「せっかく部として認められたんだから、もっとたくさん宣伝していいと思う!その方がたくさんの人の目に止まるし、相談してみたくなる人も増えると思うな!」


「確かに、東野さんの言う通りだね。カウンセリング部を利用したいって人が少しでも増える可能性があるなら、それにきちんと力を入れるべきだよね。みんなどうだろう?何か宣伝の案はあるかな?」


中原くんからの問いかけを受けて、私はおそるおそる自分の意見を口にした。


「とりあえず、チラシを他にもたくさん貼るのはいいと思う。私もこのチラシを見て、カウンセリング部に来たから」


「なるほど、あの部活動一覧の掲示板の他にも、いろんな場所にってことだね?」


「うん。その時は、せっかくならチラシもリニューアルしていいんじゃないかな?ほら、イラストとかをつけてみたり……」


「おー!確かにそれは良さそうだね!うん、それは早速やってみよう。ありがとう西田さん」


「うん」


ああ、やっぱりここはすごく居心地がいい。自分の意見を言っても、無視されずに聞いて貰える。


勇気を出して、この部活に入ってよかった。


「えーと、北川さんはどうかな?何か意見はあるかい?」


中原くんがそう話を振ると、北川さんはぷいっと顔を逸らしてしまった。


これだけだと嫌っているように見えるけど、北川さんはうっすら頬を紅潮させていて、照れ臭そうに唇を尖らせていた。


毒島先生の一件があった日から、北川さんはずっとこんな調子だった。中原くんの前だといつもモジモジして、恥ずかしそうだった。



『……毒島が、中原のことバカにした。だから、許せなかった』


『こんなこと、中原に言えない。怒られると思うし……それに、恥ずかしい』



(北川さんは自分の気持ちがまだ分からないって言ってたけど、でもきっと、私と同じで……北川さんも……)


「あ、あたしは……」


北川さんは、たとたどしい口調ながらも、自分の意見を話そうとしていた。


「……あんま、宣伝とかよくわかんない。でも、えーと……西田のチラシは、いいと思った」


「私の?あ、ありがと」


私がそう言うと、北川さんは黙ってこくりと頷いた。


「ありがとう北川さん。そうだね、確かに西田さんの言う通り、チラシをさらに増やすのは効果的だろうね」


「……………………」


「それじゃあ、東野さんはどういう案がある?」


「ふふふ、私はね、事前にちょっと考えてきたんだ!」


東野さんはそう言って、チョコが置かれたお皿を端に寄せて、中央にノートを置いた。表の表紙には、油性ペンで『カウンセリング部 活動計画』と書かれていた。


「まずね、お昼休みとかの放送にカウンセリング部のことを流したいなって想ってるの」


東野さんはノートを開き、やってみたい計画について話し始めた。


ノートに書かれている『中原くん放送!』という文字を、東野さんがシャーペンを使って丸で囲んだ。


「部長の中原くんにね、お昼の放送をお願いしたいなと思って!」


「お昼の放送?」


「そうそう!『カウンセリング部で悩み相談受け付けてます』みたいな、そういうの。お昼って特に何も放送とかしてないし、新しい試みとして面白いかなって!」


「なるほどね、お昼の放送か」


中原くんは腕を組んで、右手を顎に当てながら、東野さんのノートを覗き込んでいた。


……中原くんのことを放送する。これは確かに、以前東野さんが言ってた話だった。



『絶対みんな、感動するはずだもん!こんなに素敵なことを言う人がいるんだって知ったら、きっとみんなカウンセリング部に殺到するよ!』



(……東野さんは、時々中原くんに対してすごく……気持ちが入り込む時がある。も、もちろん私も……中原くんのこと好きだから、他人のことは言えないんだけど……)


でも、東野さんの中原くんに対する「好き」は、私のとは全然異質なものに感じる。本人も推しとして彼を見てるって言ってたから、間違いないと思う。


「それで、私が調べたところによると、この放送をしてもらうにはね、生徒会の許可が必要なんだって」


東野さんの言葉に、中原くんが「生徒会なの?放送部じゃなくて?」と返した。


「そう、放送部はあくまで生徒会で許可の降りたやつを流すだけで、決定権は生徒会みたい」


「ふーむ」


「あとたぶん、西田さんのチラシを増やす案も、生徒会に許可を貰わないといけなかったはずなんだよね」


「なるほど、じゃあどっちにしても生徒会を通さないといけないわけか」


中原くんはうんうんと頷いた後、「うん」と言って腕組みを解き、私たち三人の部員へ顔を向けた。


「とりあえず、生徒会に行ってみようか。この話、相談してみよう」


「うん!私、生徒会長と仲良いから、話聴いてくれると思う!」


「え!?東野さんって、“あの”生徒会長と仲いいんだ……?」


「そうそう!去年同じクラスだったから!」


「すごいなあ……!さすが東野さん、顔が広いや。よし、じゃあ早速行ってみよう」


こうして、私たちカウンセリング部は、生徒会室へ向かうことになった。







……生徒会室のドアの前には、ラミネートされたA4用紙が貼ってあり、そこに「生徒会室」と書いてあった。


そのドアに向かって、東野さんがコンコンとノックをし、「伊集院さーん!いるー?」と声をかけた。


すると、ドアがガチャリと開かられた。


「やあ、誰かと思えば。円香くんじゃないか」


そこに立っていたのは、生徒会長の伊集院さんだった。彼女は他人に疎い私でさえも知っている、超がつくほどの有名人だった。


まず、身長が高い。175cmある男子の中原くんよりも高い。髪型はさっぱりとしたショートヘアで、その色は海のように青かった。


それから、瞳の色もすごく綺麗だった。髪が海のように深い青なら、瞳の方は空の色。薄く淡い青がその瞳に宿されていた。


そして、美男子のようなキリッとした端正な顔立ち。口許に浮かべている微笑みは、まるで漫画に出てくる王子様のよう。


(これが……噂の伊集院会長)


伊集院さんはこのあまりにイケメンな顔立ちのせいで、女子でありながら校内イケメンランキングトップ一位になっている。彼女が一度廊下を歩けば、女の子たちからの黄色い声援が止まらなくなる。


「伊集院さんやっほー!どう?調子は」


東野さんがそう言って手を振ると、伊集院さんは苦笑気味にこう答えた。


「いやあ、相変わらず仕事が目白押しでね。さすがのボクもくたびれてたところだったんだ」


「あー、まあ確かに生徒会は大変そう~」


「まあでも、みんなの充実した学校生活を守っているんだ。仕事を頑張る甲斐もあるさ」


「さすが伊集院さーん!相変わらず言うことがイケメンだね!」


「ははは、イケメンだなんてよしてくれ」


そうして、東野さんと伊集院さんは笑いあっていた。


なんか、凄い。私今、めちゃくちゃ凄い場面を見ている気がする。


芸能人級に可愛らしい東野さんに、カリスマに溢れた伊集院さん。二人が並んでいると、まるでドラマのワンシーンの撮影かと錯覚する。


もはや、劣等感すらも抱けない。ただただ二人が、自分から遠い存在に見える。テレビの向こう側の人たちのように感じる。


「どうも初めまして、伊集院会長。俺は中原 透と言います」


中原くんは伊集院さんにそう挨拶を告げた。すると伊集院さんは、「おっ、君が例の中原部長だね?」と、何やら意味ありげな言い方をした。


「例の、というのはなんですか?」


「円香くんから君の話は聴いているよ。カウンセリング部を立ち上げた、すごい人だってね」


「ええ?」


「常々彼女はこう言ってたんだよ。ボクと君を会わせてみたいって。ボクもきっと、君のことを面白がるだろうからって、耳にタコができるくらい聞いたよ。はははは」


「そ、そうなの?」


中原くんが東野さんへ目を向けると、東野さんは「ふふふ」と笑って言った。


「実はね、今日は部活の相談に来たのもあるんだけど、二人を会わせてみたかったっていうのもあるの」


「……そう、なんだ」


中原くんは、照れ臭そうに、反応に困っているような顔をしていた。それを見た伊集院さんが、「とりあえず、要件はなんだい?」と話を進めてくれた。


「ああ、実は俺たち、そのカウンセリング部のことについて相談したくて。今、時間大丈夫ですか?」


「もちろん構わないよ。さ、中へどうぞ」


そうして生徒会室の中に入らせてもらった。


中には、白くて縦に長いテーブルが置いてあった。その右側の列に私たちカウンセリング部が並んで座って、左側の列に伊集院さんが座った。


ちなみに私たちカウンセリング部の並びは、奥から東野さん、中原くん、北川さん、そして私という順番だった。


「さて、中原部長。相談事を聞かせて貰えないかな?」


「はい。俺たちカウンセリング部は、悩みを持った人たちの相談事を受ける活動をしています。その活動を多くの人に知ってもらいたいと思い、今回二つの宣伝案を持ってきました」


中原くんは事細かに、さっき部室内で話し合った内容を伊集院さんに話して聞かせた。


伊集院さんは「うんうん」と、相づちを打ちながら話を聞いてくれた。


「……と、以上が宣伝の内容になります」


中原くんが話し終わると、伊集院さんは「なるほどね」と呟いてから、中原くんへこう言った。


「そうだね、内容としては特に断る理由はないかな。具体的にどんな放送をするのか?どんなチラシを作るのか?を、改めてボクに見せて貰えたらと思う」


「分かりました。そしたら後日、放送用の台本と、チラシの見本を持ってきます」


「うん、期待しているよ」


伊集院さんはそう言って、朗らかに笑った。



コンコン



その時、生徒会室のドアがノックされた。伊集院さんが「はい」と答えて、そのドアを開けに行った。


「こんにちは伊集院会長!」


ドアを開けた先には、三人の女の子が立っていた。真ん中の女の子の手には、個包装に入れられたシフォンケーキが入っていた。


「あ、あの、これ、私たちで家庭科の授業の時に作ったんですけど……」


「よ、よかったら食べてください!」


伊集院さんは「ああ、ありがとう。もう日も落ちているから、気をつけて帰るんだよ」と優しい声色でそう言った。


「は、はい!ありがとうございます!」


「それじゃあ、またね」


そうして、伊集院さんはドアを閉めた。ドアの向こう側から、「やったー渡せたー!」「めちゃくちゃカッコよかったー!」と、歓喜溢れる声が聞こえてきた。


「ふー……これで今日は七個目だよ」


伊集院さんはため息をつきながら、そのシフォンケーキをテーブルの上に置いた。


「伊集院さん、相変わらず優しいねー!ちゃんと貰ってあげてるんだ!」


「気持ちを無下にするのも気が引けるからね。円香くんだって、こういうのは貰うタイプだったろう?」


「ううん、最近はそういうの全部断ってる」


「おや、そうなのかい?」


「ラブレターが下駄箱いっぱいになったり、お昼休みが告白のスケジュールで埋められたりで、ちょっとうんざりしちゃってさ。カウンセリング部の方に力入れたいし、そういうの受け付けないことにしたの」


「そうか、円香くんも苦労してるんだな」


「お互いにねー」


二人はそう言って、互いに苦笑していた。


私からしたら、とんでもない領域の会話だった。モテすぎて辛い、なんて普通の人が言ったら顰蹙を買うのに、この二人が言うと全然嫌味にならない。むしろ「それだけモテて当然」と言わせるほどの説得力がある。


「さて、今はボクのことなんかよりも、中原部長のことを聴きたいね」


伊集院さんは口元に微笑を湛えて、中原くんの方へ視線を向けた。


「お、俺ですか?」


「円香くんから聞いた話によると、君はなんと言うか……とても学生とは思えない達観した視点を持っているみたいだね。君がどんな考えを持っているのか、聴いてみたいな」


「うんうん!中原くん、せひお話して!」


「う、うーん、しかし、何を話せば……」


「もしよかったら、ボクが中原部長に訊きたいことを尋ねてみてもいいかい?」


「ええ、もちろん。答えられるものであれば」


「ありがとう。どうしようかな、どんな質問が面白いだろう?」


伊集院さんはまるで小さな子どものように、ワクワクした表情で中原くんを見ていた。


「……よし、中原部長。君はカウンセリングをするに当たって、大事にしていることは何かあるかい?」


「そうですね、まずは相談者にリラックスした状態で話してもらうよう努めます」


「うん、基本中の基本だろうね」


「はい」


「じゃあ、リラックスしてもらうために、君はいつもどうしてる?」


「最初は軽い雑談を挟みます。これは、話すことに対しての抵抗感を無くすためですね。そして相手の人となりを観察する上でも重要です」


「うんうん、アイスブレイクだね」


伊集院さんから質問を投げて、中原くんがそれを受ける。そういうやり取りを何度か繰り返していた。


中原くんの答え方が丁寧だからか、端から見るとまるで試験の面接のように思えた。


応対自体は、終始穏やかに進んでいった。ただ、伊集院さんの反応を見るに、中原くんの答えはある程度予想の範囲内だなという雰囲気だった。


「ふむふむ。それじゃあ、中原部長。落ち込んでいる相談者を元気づけるには、どんな言葉を投げ掛けるべきだと思う?」


でも、この質問をした後から、伊集院さんの空気ががらりと変わった。


中原くんは真っ直ぐに伊集院さんを見つめて、「会長」と前置きしてからこう言った。


「いいんですよ、落ち込んだままで」


「え?」


「落ち込んでていいんです。それは、何も悪いことじゃありませんから」


「……………………」


伊集院さんは、きょとんとした顔をしていた。


「……いや、中原部長。それはちょっと、変じゃないか?」


「変とは?」


「落ち込んでいる者が居たら、慰めて、元気にすることがカウンセリングだろう?落ち込んだままにしていたら、カウンセリングの意味を成さないじゃないか」


「いえ、会長。俺はカウンセリングをそのように捉えていません」


「え?」


「カウンセリングとは、相談者を“自由にさせる”ことだと考えています」


「じ、自由……?」


「はい。人は、どんな感情を抱いたっていいんです。極端に言うなら、人を殺したいと思ったなら、殺したいと思っていいんですよ」


「い、いやいやいや、それは良くないんじゃないか?人を殺したいなんて、そんなネガティブな感情を抱いたら、精神的に不安定になるだろう?ポジティブな心になるよう促すことが、大事なように思うのだが……」


「いいえ、会長。ネガティブは、ネガティブなまんまでいいんですよ」


「……………………」


「落ち込んだ時は、とことんまで落ち込む。泣きたい時は、枯れ果てるまで泣く。自分の気持ちを素直に表現してこそ、人は自由になれると思うんです」


「自由に…………」


「そして、心を自由にした時、ようやく人は、ポジティブになるかネガティブになるかを選べるんです」


「……なるほど」


伊集院さんは薄く笑みを浮かべていた。右手を口許に持っていって、何かじっと考え込んでいた。


「……中原部長、そしたら最後にひとつだけ、聞いてもいいかい?」


「はい、なんでしょう?」


「人は、何のために生きると思う?」


「何のために?」


「そう。なぜ生きるのか?生きる意味はあるのか?君の答えを聞きたい」


「……なんだか、ずいぶん哲学的な話ですね」


「いやすまない。ちょっと……どうしてもこれを、君に聞いてみたくてね」


「……分かりました。俺は……そうですね」


中原くんは少し間を開けてから、こう語った。




「俺は、生きる意味はないと、そう思います」




「……………………」


「どんなに有名人であろうと、貧乏人であろうと、どちらも等しく、生きる意味はない。それが俺の答えです」


「……虚無主義、ニヒリズムということか」


「いや、少し違います。俺の場合は、むしろ“いらない”と言った方が適切かも知れません」


「生きる意味はいらない?」


「ええ」


「そ、それはどういうことだい?」


伊集院さんは前のめりになって、中原くんにそう尋ねた。


「生きる意味なんてものに、縛られなくていいということです」


「生きる意味に……縛られない?」


「生きる意味だとか、使命だとか、そんなものなくていい。何の目的がなくても、生きていていい」


「……………………」


「自分は人のために何かをするんだ!とか、世の中を変える使命があるんだ!とか、そう思うのはその人の勝手です。でも俺は、別にそんなものは持たない。明日ふらっと海に行って、綺麗だなーと思ったまま、海に入って死んでもいい」


「……………………」


「俺は、もっと人は自由になっていいと思うんです。さっきのネガティブの話もそうですが、何かと人は、自分の心の自由を狭めてしまうことが多々あります。『ポジティブでいなきゃいけない』『意味のある人生でなきゃいけない』と。俺はそんな風には生きたくない。机の上で勉強することに意味があるとしても、俺は学校の外に出て、綺麗な海を眺めていたい」


「……………………」


「自分に正直に、自由でいたい。だから生きる意味はいらないと、そう答えたんです」


「……ありがとう、中原部長」


伊集院さんは、すごく満足気な顔だった。とてもリラックスしているというか、心が晴れやかになっているような印象だった。


「中原部長、君は不思議な人だね。シンプルで簡単なのに……胸に残る言葉を口にする」


「カッコつけて小難しいことを言うよりも、シンプルで簡単で、だからこそ人の心に届く言葉を選びたいと、俺は思っています」


「……ふふふ、円香くんの言ってたことが、ようやく分かってきたよ」


「ほんと!?伊集院さん!」


「うん、確かに彼は面白い」


「わーーーー!すごい!やっぱりさすがだよ中原くん!」


東野さんは、ぱあっ!と花が咲くような満面の笑顔を見せた。


「中原部長、今度また、君の話を聞かせてほしい」


「ええ、俺の話でよければ、いつでもお越しください」


「君も、何かあったら遠慮なく相談しに来てくれ。この……」


伊集院さんはにっこりと笑って、自分の胸に手を当てた。




「生徒会長、伊集院 南美にね」








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