第4話 左から2番目の白いブラウス姿Ⅳ
「ちょっと鴨田さん、見てくださいよこれ。これ返信しないといけないですかねぇ?」
「ん?なになに?」
「メーリングリストの変更したいけど、どうしたらいいか聞いたんですよ、佐伯さんに。佐伯さんが当時これ申請してくれてたんで」
鈴本カスミのチャットの画面をみると、本部経理へ異動した佐伯ナナミとのやり取りが表示されていた。
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お疲れ様です。
メーリングリストの
変更したいんですが、
まだ管理者は佐伯さん
のままですか?
お疲れ様です😀
問い合わせました。
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「ん?どゆこと?普通に『確認します』でいいじゃないの?」
「そうなんですよねぇ。返事しないといけないですかねぇ?」
「私ならクエッションマークで返すけどね。」
「え〜返さないといけないですか?」
「まあ、そのままでいいら。ていうか普通分からないから確認しときますとか、自分は分からないので確認してまた連絡しますとかじゃない?」
「ですよねぇ。佐伯さん意味分からないんですよね、いつも」
「だって佐伯さん、流しが汚れている時があるので使う時は電気をつけましょうってこないだの巡視メモに書いてたじゃん。」
「あぁ」
「話が飛んでると思わん?明るいところで使おうが暗いところで使おうが、汚す人は汚すんだからそこよりも汚れたら拭きましょうって書くべきじゃない?一瞬意味分からんかったもん。」
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