第26話



「この学校に新しい校則が昨日できた」


そう言いながら健吾楼(先生)が教室に入ってきた

先生が入って来たのと同時にしゃべっていた生徒は黙り

移動していた生徒は自分の席に戻った


新しい校則?

健吾楼(先生)が放った言葉の疑問だ

都合のいい校則だったらいいな...


突然の事で頭が真っ白になる生徒も何人か..


「教頭の奴から伝えろと命令して来たから伝えてやる耳をかっぽじいて聞け!一度しか言わない...気分が悪いからな」


健吾楼(先生)の顔元を見る限り

徹夜でもしたかのように見える疲れの後..

いい気味だぁ...


「まぁ一言で言うと...隅っこに窓を覗いている空気みたいな奴を部活に通わせる校則だっ」


くぅー...舐めやがって

空気とは何だ!?空気とは!?くそぉ...

覚えてろよぉ...今度会った時は...絶対に腕の何本かを折ってやる!...絶対に


待て..今何と...部活!?

帰宅部って申し込んだはずだぞ...


「帰宅部とかほざいている空気の為だと校長が言っていた...」


そう言い僕の事を睨みつけた

ほんと嫌な奴だな...


「まぁ..部活は最低でも1つは入れと事だ...いいかお前たち」


最悪だ..嫌だ...早く家に帰ってゲームを遊ぶと言う僕のドリーム生活がぁあ


「伝えることは伝えた..それでは朝礼を始めるぞ..」


そい言って先生は日直日誌を取り出し

今日の日直の机の上に置いた


「挨拶はいいからスマホを後でロッカーに入れろよー...今日の予定は..部活の見学だー見学したい部活の活動場所に行って説明とかを聞いて来いー」


最悪だぁ...いい部活なんて無いよ

年に一度だけ活動する部活とか無いのかぁ?

あぁもう...どうすれば


「入部届はちゃんと顧問に出せよー...俺に出したら破り捨てるからなー...」


入部届は学年主任から貰うんだよな...

前は後輩(副担任)から貰ったが..

今日は居るのか?


「これで朝礼は終わりだー挨拶はいいぞー空気の隼士はちゃんと部活に入るんだぞー」


空気と言った後に名指し...くそぉ

マジで舐めやがって

何っでだよ...正体がユーゲントだとバレたのか?マジで腹立つ事しか言わないな..


「なぁテニス部の活動を見に行かない?私..気になるんだよねー」

「俺はバスケ部を見にいきたい!」

「俺はサッカー部」

「私は化学研究機器改造部かな?」


生徒同士の会話が部活の話によって打ち切りになった


僕は立ち上がってトイレにに向かって歩き始めようとした瞬間


「隼士!時間があるなら着いて来てほい」

「えっあっ...よっ..もも紅葉...!?」


なっなな

ななな何かやらかしたか

呼び出しだよなっ...

絶対..なにか..ユーゲントとだとバレたのか?

まずい...どうすれば...なんでだ?

くぅ..どうすれば


「なな..なんですか?」

「一緒に見たい部活があるから!」

「あっ..いいですよ...」


夜桜に言われるがままについて行ったが..

周りの目が気になるな..なんでだろうなぁ..まぁ多分夜桜が原因だと思うが


指紋式ロッカーで革靴を取り出して

そのまま履き替えて

第一校舎へと向かった

使っている校舎から第一校舎までの距離はだいたい600mくらいある..

この学校ってどんだけ大きいんだよ..

第一校舎は一番最初に作られた校舎である

その為校舎の中でも別格的な広さを誇る

理事長室や校長室など重要な施設は全て第一校舎にある


なぜそのような校舎の向かうのは謎だが..

なんの部活だ?

第一校舎にある部活と言えば...

なんだ..くぅ...忘れてしまった

僕とした事が..


ちなみに第一校舎は校内履きに履き替えなくていい...


「ここの3階の奥にある部屋が目的地よ」

「へっへぇ」


そいって3階の奥にある広い部屋に着いた

第一校舎は3階建ての校舎だ

横に広い為

移動がめんどくさいとの評判だ

で....ここは何部だ?


「隼士!準備はいい?」

「あっえっ」

「失礼します」


夜桜(探偵)は部室の扉を開けた

部室はかなり広く

奥にアメリカのホワイトハウスの大統領執務室に置いてある偉い人が座りそうな机と椅子があり...誰かが座って居る

その後ろには学園の校章が描かれている旗がある..旗の後ろには学園を見渡せる窓があり

凄そうな機械も何台か置いてある


中心には6人の生徒が長い机を左右に分かれて座っていた...正面にはスクリーン


これは..多分..


「ようこそ生徒会執行部へ」

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