第21話






305号室か

3階の個室型入院室か...

予告状を送っていないため

警備が薄い....護衛が何人か居るだけだろう...

個室型入院室に入るためには

キーカードが必要だ...

受付が交代する時を見計らってキーカードを盗むか...


組織からの情報によると

3時間に一回受付係が変わるらしい

まぁこの後すぐの時間なんだけどな


受付係が個室型の休憩室に入った瞬間

奪えばいい...


僕は右手で小型麻酔を握った

怪しまれないように清掃員の格好をして

スタンバイしている

だいたい後2分くらいで受付係が変わるだろう...

夜桜(探偵)の輩は居ないし

本田は多分居ないと思うから

今回はスムーズにミッションを終わらせるな

始末するだけね...


サムライエッジ(銃)を左手の袖に隠し持った

モップを使って

同じところをずっと僕は拭き続けた


たまに医者や病院関係者が通りかかっても

怪しまれる事は無かった


人殺しは割に合わないが...今回は断ったら

まぁ...消されるから...断れないんだよな

権力が一番怖い....


殺した後の始末はどうすれば...

組織からは“後始末はしなくていい”と言われたが本当に大丈夫なのか?

死体ごと全て警察とかの手に渡るぞ...

不利なんじゃ

あと組織から

針付きのボトルみたい装置を受けとった

このボトルをカンタレラの体に打ち込んで持って帰れと命令されたが...意味はあるのか無いのかわからないが....命令に従わないと殺されるから...渋々やらないと行けないんだけどな..


「先輩!休憩に入ります!」

「わかった...」


受付から

20代の女性が休憩室から出てきた30代の男性にお辞儀をして出てきた


「それでは」


男性が受付に入った瞬間

僕は周りを見ながら女性について行った

気配を消しながら音を立てずに


女性が休憩室に入った瞬間

僕は小型麻酔銃を女性の首元に撃ち込んだ


「ーーーッ」


女性が瞬時に倒れ

女性のポケットかたICカードを取り

マスクを顔にはめた


防犯カメラに気をつけながら休憩室の鍵を外から閉め

そのまま入院室へ向かって走った


305号室の扉前に着き

ICカードを使って僕は部屋の中に入った


「なっ....」

「やっときたか...」

「何故此処に居る...本田健吾楼..」

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