第15話
バスに乗っているのは
僕たち3人だけだった
気まずい空気の中淡々と話す邦隆
それに反応したりする夜桜(探偵)
ただ首を振ったりして反応する僕...
話を広めたり
話題をふっかけたりする事は大の苦手だ...
2人で話すなら会話が続く..続かないな
3人だと着いていけず取り残される
マジでこれが苦手だ...
取り残されたら虚しい以外何者でもない
ただ単に虚しい気持ちになり嫌になるだけだ
「隼士は野球とサッカーどっちが儲かると思う?」
出た...質問だ
いきなり質問されたら即ち死を意味する
しかし
この質問は適当に答えても大丈夫な質問だ
2択だからな...此処は邦隆が好きなサッカーを選ぶか
「さっ..サッカー...?」
「なるほど...どうしてサッカーを選んだんだ?」
ウゲェ
死んだ...何言ってるんだ
理由?
お前が好きなのはサッカーだから
ダメだな儲かるかの話だ....
適当に言ったから..理由なんて
適当にワールドカップがるからと答えれば良いか?
それともテンプレートの本で見たって言うか..
本で見たって言った方が説明しなくて済むな
「本で見た...」
「おぉ!?なんて言う本だ?」
嘘だろ...おい
攻めすぎだろ...
そんなに知りたいのかよ...
テンプレートの“覚えてない”って言うか....
はぁ....吐きそう
「いついやー...忘れて...ぉっ覚えてない..はは」
「そうか...やっぱサッカーの方が儲かるのか」
「友人のクッシ選手と特谷選手だったら徳谷選手の方が年収が上よ」
「友人..?は!?」
「恐るべし夜桜財閥」
「クッシ選手!憧れのサッカー選手だよ!」
「なら今度会った時にサイン貰ってくるわ」
「それはいいよ...迷惑かけたく無いし...俺の憧れは越す為にあるからな」
「へぇ...見直した..」
「邦隆って真面目なのか不真面目なのよくわからないなぁ」
「真面目だろ」
「真面目一割だな」
バスが東京開院高校前に着いた
降りますボタンを押し
バスから降りた
「誰が一番早く校門に着くか競走な」
「えっ..あっ..そんな..こっ子供じゃ無い..し」
「良いんじゃ無い?競走なんて運動会以来だよ?」
邦隆がいきなり競走をしたいと伝えてきた
だいたい200mくらい走らないといけない
「えぇ..あまり..はしr」
「3.2.1...GOーーーッ...!?」
「えっ..えぇ」
拒否権はないのかよ...僕に
いきなりの事で
夜桜(探偵)と邦隆と10mくらい離れて僕は走った
夜桜(探偵)よりも微妙に邦隆の方が早く走って居た
僕との距離の差30mくらい離れた時
時速約60kmくらいで走った
周りにいる生徒は白い目で僕を見つめて居た
2人と50mくらい早く校門に着いた
「はぁ...はぁ..隼士...お前」
「はぁ..おか..はぁ..隼士...世界記録を平然と..はぁ」
「あっえっ..えー...ちっ中学生時代から..親と一緒に毎日..まっマラソンしていて..」
「はぁ..それにしても早いわよ」
「はぁ..隼士...お前..すげーな」
まずい..バレたか...夜桜(探偵)に..
いやっ逃げてる時毎回ワイヤーフック使って逃げて居るから...ユーゲントの走って居るところを見て居ないと思う...
「なぁ..隼士..俺に走り方とか教えてくれ!」
「えぇ..」
「頼むサッカーで無双したいんだ!」
「私もお願いする」
どうすれば良いんだ?これ
断ったら気まずいし
教えるって言っても何も教える事はないし
時間がなくなるし
利益なくね..僕
「1回につき1万出すわ」
「なっ!...教えますーーーッ」
1万!乗るしかない!このビックウェーブに
放課後..アパート近くにある公園にて教える約束をした
教えるって言われても
教える事は無いけどな...
約束を交わした後
ロッカーに
革靴と校内履きを履き替えた
夜桜(探偵)と共に教室へ向かった
「なっ夜桜様と一緒に登校した愚か者!」
「えっ..えぇ」
クラスの男子のほとんどが僕を睨んだ
はぁ...吐きそう
相手から誘ってきたんだから...別に..えぇ
周りからの視線を感じながら僕は自分の席に着いた
「それでは朝礼始めるぞー」
「あのー...担任の先生は...」
「あぁ今日から担任は俺だ...」
嘘だ..ろ
長官の代わりとなる担任がまさかの
「俺の名は本田 健吾楼...このクラスの担任だ」
黒板に広々と本田 健吾楼と書き始めた
本田財閥を裏で操っていて
世界で3番目に金持ちの男だ
先日..夜桜(探偵)と共にミッション中にあった男だ
あのgreddy rxの持ち主...
そして僕の右肩に鉛玉を埋めた張本人...
夜桜(探偵)の次に気を付けないと行けない存在
まさか担任になるなんて...
あぁ...終わった..
「スマホを回収するぞ〜」
前にスマホを回した
幸い目つきなどを見たらわかるが...バレて居ないな...長官と友達だから....頼まれたのか
長官は自分が殺されると思って...
つくづく考えるだけで虫唾が走るなクソ親父が
「朝礼は終わりだぁ..挨拶は要らないから次の準備をしとけ〜あと夜桜職員室に来い」
そう言って先生は職員室から離れた誰も使わない教室へ行った
夜桜(探偵)はそのまま先生について行った
側から見たら問題だな...
多分..まぁ考えるのは嫌だが
昨日の事だろう...な
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます