第12話




1時間目の終わり

ほとんどの生徒は


さっき行われた自己紹介の話で持ちきりだった

学校が始まってから2日目


何人かは友達を作ったり

LENEを繋げたりしていた


今だに僕だけ

LENEの友達0

友達?が邦隆だけ

夜桜(探偵)とは関わりたくない


この休み時間は誰とも話さないと決めた

自己紹介をテンプレートを使って平凡な内容にしようとしたが


何処かの法務副大臣の息子と探偵やろう

によって

悪く目立ち

物凄い悪い印象がみんなに付いた


失敗した


最悪のスタートダッシュだ

青春と言う名のゴールかたかなり離れた

噂されないといいが....


学園生活くらい楽しく過ごさせてよーーッ神様


クラスの端っこの席で黙々と小説を読み始めた

夜桜(探偵)が話しかけてきても

“はい”とか”とてもいいと思います“とか

テンプレートな言葉で会話した


この本の作者から嫌われて居る事を考えて読むと..変な気持ちになるものだな

気持ちを取り込めない


「さっさっきはごめんなさい」

「えっ」


本を見るのを止め

声がした方向に目線を傾けた

そこには


さっきまで読んでいた本の作者

遠藤 翠が頭を下げていた

何で謝って居るんだ?

2秒くらい考えて

答えを出した


僕...何かされたっけ

多分...言いすぎた事?なのか


「えっと..遠藤さん..何故あやm」

「さっきは言い過ぎました...ごめんなさい」


正直だなぁ

ブラトヴァ(ロシアマフィア)の構成員がこんなに正直になれば苦労はしないのに

早く制圧が終わったのに



「いいよ...気にしなくても」

「....はい」


あれっ

言葉の選択ミスった?


なんて言うべきだったかな....

“全然気にしてないから大丈夫だよ“にしとけば良かった...難しいなぁ


小説を見る気が無くなった僕は

そっと鞄に小説をしまい


資料の整理などで昨日の夜

余り寝れなかった為

今...ものすごい睡魔が僕を襲った


まぁ次の授業くらい寝てもいいでしょ


そう言って


腕枕をして寝た


CIAによって仲間が惨殺され

組織が壊滅

自分の親でもあり上司でもある人に殺される夢をみた


銃で撃たれた瞬間目が覚めたら

体全体に寒気がした


周りを見渡すと

皆が帰りの準備をしていた


まさか...3時間も寝てしまったのか


どうして起こしてくれなかったんだ!?

後輩(先生)に後で聞いてみよう


僕が起きても周りは見向きもしていない

いじめか?それとも...存在が....

両方とも嫌だなぁ


隣の席の

夜桜(探偵)の鞄がない


早退か?

まぁ探偵だし会長だしよくある事か...


「起立...礼」

「よろしくお願いします(クラス)」

「着席」


後輩(先生)が教室に入り

歩きながら号令した


「皆さん今日はお疲れ様でした」


寝てたから2時間目以降の内容がわからない

まぁ

いいか


「自己紹介や班を作って会話したり..少しはクラス全体のコミュニティが良くなったと思います明日からは学校の歴史や校舎の位置を覚えたりしますのでくれぐれも遅刻しないでください」


短そうで長い

後輩(先生)によるホームルームが終わった


昨日と同じ感じで

僕は放課後に教室に残ることになり

クラスメイトが居なくなったのを見計らい

後輩(先生)とやりとりした


CIAに

僕がユーゲントである事がバレた為

この後CIAの長官の殺害と

情報の抹殺のミッションを行うと

後輩(先生)に伝えた


組織からあらかじめこの事を伝えた

“責任は問わない..好きにしろ”と返事が来た


まぁ了承したって事だ


他にも

長官が担任って事と

調べたところ

情報がまだ本部に伝わって無いって事や

この学校に何人かCIAの輩がいると後輩(先生)

に伝えた


長官...自ら

捜索するとは...

今日で終わらせる...CIA


後輩(先生)が他の後輩にこの事を伝えて

準備してもらった


伝えたい事を伝え


そのまま教室から出て

革靴に履き替え


学校を出た


歩きながら

情報部911に

CIAに今日のミッションの一部を伝えて欲しいとお願いした

“わかった”と返事が来た


順調だ...


襲撃するのは

CIA日本局の拠点であり

政府の機密情報が置いてある


東京国際アリーナ会場の地下...

まぁ一般には地下があるとは知らされていないけど


組織の情報部930が教えてくれた


途中..後輩と合流せずに

同時進行で潰す


担任が長官だと知った瞬間

長官の体にナノミリサイズのGPSを取り付けた

簡単に外せないし目には見えない


拠点から離れていても

何処に居るかがわかる...


最悪東京国際アリーナ会場の地下を後輩に任せて

単独で長官の元へ向かうこともできる




そう考えながら歩いたら家に付いた


部屋に入った瞬間

制服を脱ぎ捨て

ミッション用GPS遮断スーツに着替え

帰り道の途中に買った栄養ゼリーを口にし


ワイヤーフックやサムライエッジ(銃)などの武器や煙玉や麻酔銃などと言ったアイテムなども装備した


かなり熱くて重い...


組織が作った靴を履き

近くにある駅まで向かった



どちらかが死ぬまでが戦争であり

ユーゲントの情報がCIA情報局の本部に伝わったら終わり

その為

素早く制圧しないといけない


今までに無いほどの

ミッション内容である

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