第11話



「夜桜財閥第18代目会長の夜桜 紅葉です...

一応副業として探偵をしています」


名門紅羽道場を若くして師範まで上り詰めるほどの力があり


全国模試総合ベスト三に入るほどの知識

そして

状況や心情を瞬時に読み取るくらいの情報処理能力を持ち

日本ベスト三に入るほどの金持ちでもある


国を軽く動かす事が出来るほどの権力を持つとも言われて居る


「入学式に時に話した通り...この開院高校に私が捕まえたい者が忍び込んでいると言う噂を聞いたので開院高校に入学しました」


なんか命の危機を感じた

狙われてるのか僕が...

まさかね

でも...油断できないなぁ

後輩(先生)かも知れないし


「すげぇ...捕まえたい奴って誰だろう?」

「このクラスにいるかも知れないんでしょ」

「噂で入るレベルの学校かよ開院って」

「日本一の学校を噂の為に軽く入ったって事よ」

「夜桜様を超える人がこの学園に居るのか?」

「先生も無理だろうね」


夜桜(探偵)が放った言葉により

クラスがざわつき始めた


「これからよろしくお願いします」


夜桜(探偵)が頭が下げた瞬間

僕を除いたクラスメイト全員が今までで一番大きな拍手を送った


カリスマってやっぱ凄いんだな

礼儀も正しいし


こんな神が何十時間も掛けて考えたパーフェクト人間みたいだな


コミュ力も凄いし

美少女だし


神って理不尽だなぁ


「はぁ」


僕は窓の外を見ながらため息を吐いた


「なぁ知ってるか?夜桜様にパートナーが居ないことを」


近くにいる丸坊主男子が周りの男子に話しかけた


「それがどうした孤高の花だぞ...俺たちみたいな雑草なんか見向きもされないよ」

「それもそうか...夢くらい見さしてくれないのかぁ神は」

「女神(夜桜)との会話なんて神が許してくれる訳ないじゃん」

「女神ねぇ...このクラスで唯一女神(夜桜)に話しかけられると言う奇跡...と....女神(奇跡)の隣の席に座れると言う奇跡を起こした」

「あの平民やろうか」

「たまたま女神(夜桜)が繰り出した試練(問題)を乗り越えた奴」


4人くらいの男子が一斉に僕を睨み始めた

別に僕は何もしてないのに...

彼氏居ないのか夜桜(探偵)に...

まぁ知ってたけど

組織から送られた資料に書いてあったし


席に着いては偶然だし

運がいいのか悪いのか

いやっ悪いか

正体がバレたら終わりだし


自己紹介が終わって夜桜(探偵)が席に着いた


途中

夜桜(探偵)が僕を睨んだ男子に一言

言い放った


「除草剤が必要かしら?」

「なっ」

「俺たちに声を掛けた!?」

「うぉおお掛けてくれぇえ(除草剤)」


男子たちは発狂し始め

夜桜(探偵)何事もなかった様に席に座った


「どうだったかしら?自己紹介」

「あっえっ...よかったよ」


テンプレートな解答で答えた


マジで関わりたく無い

心臓の鼓動が上がってしょうがない

バレたら終わり....


こんなの聞いていない

てか

誰だよ僕がこの学校に入った事を噂した奴

極秘情報だぞ


夜桜(探偵)の笑顔が君が悪くてしょうがない


昨日の件があったし

目立ちたく無い


友達を作って平凡な学園生活をしたいーーーッ

まぁ

友達?が邦隆だけなんだけどね


「.....バカ(小声)」


???

夜桜(探偵)が僕を見てバカって言った!?

えっ何で何もしていないぞ僕は

まさか...もうバレて居るって事を遠回しで伝えようとしていえうのか!?


嘘だろ

始末すれば

ダメだ


目立ちすぎては

あと余り殺しは賛同したく無い


くぅ

正体がバレた事を後輩(先生)に...

でも...何で早く捕まえないんだ?

情報を入手したいのか?

それとも


僕は

頭を抱えた


落ち着け

これはミッションだ

真剣に..慎重に


それでも心拍数がいつもより多く感じた

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