第5話



東京開院高校の先生は

偏差値71以上の大学を卒業するのが条件だ

他にも弁護士の資格とかも条件に入る


その為...給料や待遇が良く

新入でも

一コマ1万円で

1日平均10万円

月ボーナス1000万円


食堂を無料で使えたりする


まぁ

それでも当たりハズレはある


「どんな先生なんだろう?」

「優しくて楽しい先生だったらなぁ」

「隼士はどんな先生が来ると思う?」

「えっ...あー厳しいけど..たまに優しい的な..」

「へぇ...そうなんだ」


あっコミニュケーション失敗した...

なんか

難しいね


はぁ


机の上に配られた教材を鞄の中に詰めた

最新型ノートパソコンもあった

このノートパソコンを改造したいなぁ

組織のサーバに繋げてみよーと

もちろん学校サーバから抜けてね

犯罪だけど


「おーい立ってるやつ席につけー」


ちょと長いショートの髪型で

白髪の見た目15歳位の女子が...美人だ

教室に入ってきた

先生かぁ

黒と青のオッドアイ

あれっ

組織ローテ・アルセーヌの僕の後輩の...スパイじゃん


なんで此処に

てか首にぶら下げてるのって

教員カード...

あっあぁあ

まじかよ


「よっしゃ美人教師きたー」

「あれっ先生の見た目が私達とたいして離れていない感じがする」

「みんな静かに...私はロシアから来た実習生だ」

「実習生って...担任は」

「えーと担任の先生は用事があって今日はいらっしゃいません」

「あっえっマジかぁ(小声で)」

「どうしましたか?隼士君」


後輩が僕に向かって

ウィンクしてきた

これは..確定だな


「先生って本当に大学生ですか?」

「えぇ...モスクワ大学から来たよ」

「先生!名前と年齢は!」

「年齢は16歳...名前はリョーシャよ」


年齢18歳で

コードネーム アル・シャームのくせに


僕は後輩を睨みつけた


「先生って!彼氏居ますか!」

「居ないわ」

「すごい綺麗なのに!」

「好きな人いるわ」


ちらっと僕の方へ向いた

こいつ

はぁ

理想な学校生活を楽しませてくれよぉ


「先生!なんでオッドアイなんですか!」


あぁ

ミッションのミスによって生じた傷で何故か左目が青色に変色したんだっけ

まぁ僕がかばって何とか命は助けられたけど

なんて答えるんやろ


「この目は私の宝物よ」

「宝物?」

「えぇ...奇跡が重なってできた代物よ」

「奇跡ですか...」


クラスの女子が後輩を尊敬の眼差しで見つめていた

そんな感動する話か?

あの件によって僕に大量の処遇書などを書かされたんやけど

最悪だった


「先生!なんで日本語を話せるんですか!」

「父が日本人だからです」

「ハーフなんですか?」

「はい」


しばらくこんな感じで自己紹介が続いた


「それでは皆さん終礼を始めます..気をつけ..礼」

「よろしくお願いします」

「明日の時間割から話します」


先生がプリントをみんなに配り始めた

手元にプリントが届いた

今週の予定が書かれている


今週は授業などはなく

みんなと仲良くなったり

建物の位置や

他にも

掃除の仕方などを学ぶ感じになっている

4時間で帰れるから

生徒からかなり人気のある1週間だ


家に帰って自由時間ができるからな

係や委員会や部活を決めるのもこの1週間だ


まぁ帰宅部になる予定だけど...

予定っていうか

帰宅部になりたい!

家でゲームしたい!

ミッションなんかやりたくない!

まぁやらないといけないけど


後輩(先生)が明日の時間割を説明し終えた


「起立ーーーッ」


みんなが立ち上がった


「気をつけ...礼」

「ありがとうございました(みんな)」

「あっ隼士くんは残ってね」


は?

えっ

まじか

早く帰りたい...


5分くらいで生徒が教室から出て行った


皆んなが帰る所を暖かい目で見守った


「(居なくなったね)」

「(あぁ...夜桜も居なくなった..気配を感じない)」

「(夜桜?)」

「(あぁ...かなりの腕だ..録音されてるかも知れない)」

「(そうか)」

「(あの夜桜ちゃんが)」

「(...)」

「(先輩!今日のミッションは東京第一博物館です!)」

「(わかった)」


あぁ...マジかぁ...

今日は博物館かぁ

詳しい事は

メールから来るだろう...

録音されてるのが怖いから

まぁ口パクだけど


僕は後輩に感謝して

そのまま

家に帰る事にした


指紋ロッカーから荷物を取り出した

はぁ

ロッカーの裏側に録音マイクが仕組まれていた

組織の敵対して居る奴のか?

探偵の物ではないな

外国製だ...イギリスか

CIAの奴らか...


「早く帰ってしたくするかぁ」


此処でわざと晒すか..


「東京第一博物館かぁ次のミッションは」


これでよし


歩きながらマイクに声を掛けて

マイクをポケットの中に入れて

録音マイクを指で握り潰した


最短ルートで校門まで向かった

人影の少ない桜の高い木が沢山植えられて居る所を歩いた


「にゃー」

「あっ」


1番大きい桜の木の上に三毛猫と謎に猫の真似をして居る夜桜さんが居た..


10mくらい登って居る...

どうやって

あっ


近くに倒れている梯子を見つけた


この梯子を使って登ったのか...


まぁ無視でいいk


「隼士さん!」

「あっえっ..何ですか」

「降りられなくなった!」

「えぇ...」

「梯子を木に掛けてくrーーーッ」

「なーーーッ」


夜桜が足を滑らせた

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