第2話

朝6時半


「行ってきまーす」


誰も居ない

組織が手配したどこにもある

平凡なアパートから出て

近くにあるバス停へ向かった


組織の指令によって強制的に

送りたくもない学校生活を送ることになった


正体などは絶対にバレないようにする

組織のルールだ


まぁ

友達の1人くらいは出来るだろ


念の為制服の中には

ワイヤーフックと拳銃を仕込んである

バレたら終わりだけど


とりあえず

入学式を平凡に過ごすミッションを軽く

こなして見せますかぁ


彼女も出来ちゃたり.....

駄目だ...組織のルールで禁止になって居るんだった...はぁミッションに私情を持ち込んだら命取り...組織も堅いよなぁ


まぁお金は無限(組織の資金)にあるし

ミッション(入学式)が終わったら

PS6を買うか!


「はぁ....」

「あっお前...新入生か」


いきなり背後から誰かが話してきた


気付かなかった....この僕が

一体...誰?


僕は後ろを振り向いた

そこには

赤髪の鉢巻を巻いた

いかにも暑そうな男が居た


これは面倒くさいな


「あっえっ....誰ですか」

「弱々しくするな!俺の名は山本 邦隆だ!お前と同じ新入生だ!」

「あっはい...よろしく」

「家が近いのか!」

「えっ...多分」

「そうか!」


こう言う人...苦手

マジで話せない

頭に会話内容を思い浮かべても

口が拒絶して居る


此奴も新入生なのか....


本当に名門学校だよな?


「俺の事は邦隆って呼べよ!お前の名は何だ?」

「えっあっ....高橋 隼士です」

「よろしくな!隼士ーーーッ!」

「おっおう...よっよろしく」


なんか彼...凄いな色々と


僕は半強制的に彼と話しながら(一方的に)バス停に着いた


「すまん..隼士..俺..道を覚えてないわ」

「えぇ...マジか...」


って事は..まさか


「すまんが一緒に学校まで行けるか?」

「あっえっ」


なんか..圧が組織の上司の圧と似てる

うぅ...吐きそう


「...いいよ」

「ありがとうぅうう」


否定できなかった

上司を相手して居る事を思い出して..

うぅ..吐きそう


「所で隼士って普段何してるんだ?」

「えっ..ゲームとか」


普通に組織のミッションや資料の整理で

時間が消えるから

趣味とか無いし

かと言って

ミッションの事は言っちゃ駄目だし...


テンプレート見たいな回答をしてしまったな


「ゲームねぇ...サッカーとかは」

「やってないっす」

「そうか....部活はどうする気だ?」


部活ねぇ

一応..どんな部活があるか学校のパンフレットで見たけど...

まぁ帰宅部一択だろ!


「まだ決まってないっす」

「俺はサッカー部だ!父さん見たいになりたいからな」

「へ..へぇ凄いですね」

「隼人もサッk」

「遠慮します」


危ない危ない

危うく勧誘される所だった

これだから人間は隙がない


邦隆と話しながら(半強制的に)学校まで歩いて行った

東京開院高校は

偏差値76で日本トップレベルの学校であり

生徒の中には

政府の息子や貴族や有名人の子供などが通っている

学校の私有地もとんでも無く

そこら辺の大学よりも

何倍もの大きさになっている

そのため

学校の中で迷子になる奴も少なく無いとか


東京開院高校は古きからある礼儀正しい学校であり

そのため

校則なども厳しくなっている

校内に交番を置くほど

犯罪には厳しい....政府の子供とか居るからな

ミッションの事をバレたら終わりだな


まぁ

そんな凄い学校を

組織の力で僕は裏入学式した


組織ってどんだけの権力があるんだよ

余り反発しないでおこう

ワンチャン消されるかもしれ無い


「おはよう御座います」

「おはよう」

「おは..よう御座います」


正門で挨拶して居る先生に

小声で僕は挨拶した


さて

入学式の会場は何処だ


正門に入って

目の前にある

学校の施設の位置が描かれて居る地図を

ポケットから取り出した

スマホで写真を撮り

撮った地図の写真見て

僕は歩き始めた

スマホはバレたら怖いからポケットにしまった


第3体育館の中で行うのか

此処から約700mくらい歩くのか

まだ時間はまだ...あるはず

ポケットからスマホを取り出し時間を確認した


「おいっお前!何スマホをいじって居る!」

「あっえっ」


通りすがりの先生に僕がスマホを使っている事がバレた

僕とした事が


まずい

組織が作ったスマホには

一時的に初期化するボタンがある

僕はそのボタンを瞬時に押した


「早く渡せっ!」

「すみません」

「名前は何だ..肩に星がないからお前..新入生か!」

「はい...高橋隼人です」

「新入生なら..まぁ..今回は入学式後に返してやろう」

「ありがとうございます!」


何とかなったぁ


先生に謝って僕は

第3体育館へと向かった

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