ローテ・アルセーヌ

マルコボーロ大佐

奇跡

第1話




「こちら情報部911..応答せよ」

「こちらユーゲント..本田財閥の本部のロビーで警備員に変装中」

「こちら情報部930..警備の数は50」

「理解...あと1分30秒で始めます」


口について居るミリサイズのマイクに向かって小声で応答した



はぁ....人が多すぎて吐き気が...

今回は

多数の警備員や警察

最新防犯装置などが設置されて居る

どの警備員も

情報チップが入って居る

箱が置いてある机からは10m

離れないといけない

そうゆう決まりもある

破ったら捕まるだろう...


なんでわざわざ予告状を書かないといけないんだぁ....

組織のルールも面倒くさいな...


ただで厚くて重い警備服の中に

ワイヤーフックや爆弾他にも拳銃が入っていて

マジで....重い


残り30秒かぁ


どれだけ重要な情報が入ったチップなのか?

第三次世界大戦を起こしかねない情報だ

とか組織は言っていたけど

内容くらい教えてくれよ


「こちらユーゲント応答せよ」

「こちら情報部911...なにかね」

「カウントダウンを頼む」

「わかった」


僕は

周りに見えないように

組織が作ったマスクとワイヤーフックを手に持った


「15..14..13..12..11..10」


ミスったら終わり

いつもの事だ...緊張は命取り


「5」

「4」

「3」

「2」

「1」

「カンーッッ」

「ーーーッ」

「誰も動くなっくそっ停電だ...これもユーゲントの仕業か」


停電と共に僕は動いた

マスクを顔にはめた


こっちから行くと思うなよ


ワイヤーフックでチップが入った箱を掴み

僕の手元へ運ばせた

空いた手でもう一個ワイヤーフックを取り出し


天井について居る

外へつながるガラスをわざとワイヤーフックで割った

割り終わったらワイヤーフックを戻した

ワイヤーフックは特製なため音は出ない

そして僕は何も無かった様にチップをポケットに入れた


その間僅か3秒


そして停電が直った


「なっ!上に穴がチップも無いーーーッ上に居る警備っ何があった」

「こちら上空警備...一瞬すぎて何が起きたわかりません...防犯カメラもジャクされて居てGPSも作動しませんーーーッ」

「そうか...我々もそこへ行く」

「了解」


多くの警備員が天井の割れた窓ガラス見て居る時

隙を見て

防犯カメラの死角に隠れて

組織が作った

GPS遮断衣服の中で

チップを取り出し

組織が作った移転用チップにデータを流して

目的のチップは

銃弾容器に入れて

銃弾の中にチップを入れて居る様にして


僕は

サムライエッジを割れた窓ガラスに向かって撃った

もちろん音は出ない仕様だ


やる事は終わらせた

後は退散のみ...


あらかじめルートは練ってある

内部の警備が薄い今がチャンスだ


「プランA成功...応答せよ」

「こちら情報部930...よくやったユーゲント...退散せよ」

「了解」


気を抜くなよ僕....

組織から教わった

音を出さない走り方で近くの2階に続く梯子まで向かい

ワイヤーフックは防犯カメラによって使えない


梯子を蹴りながら登り

上に居る警備には

小型麻酔銃で眠らさせて


近くにある

排気口の中に入った

もちろん排気口の蓋はちゃんと閉じた

バレない様にするために


そのまま外へ繋がる所に出て

仲間が乗っている車(自分の)に乗る

これで終わりだ...


30秒くらいで外に出れた

まぁ

組織で習った方法のお陰だ...


排気口の出口から地面まで10mあるが

僕はジャンプして容易く降りた


そのまま車に向かおうとしたが


「ねぇそこで何をして居るの?ユーゲントさん」


背後から銃を突きつけられた

とりあえず

僕は両手を上げた


「わかったならこっちに来て」

「誰だ...お前は」

「私は夜桜...探偵よ」

「探偵ねぇ...全てお見通しって訳か」

「私に着いてくれ無いか」

「そんなオモチャで..僕を脅して居るのか?」

「オモチャ...貴方はこれを何だと思って居るの?」

「さぁな...それじゃ」


手に隠したワイヤーフックを

離れた所にある黒いポルシェ930ターボ(車)のドアに引っ掛けた


「ーーーッ!?バァァアン」

「さらばっ」

「(防弾チョキ!やられた)」


ポルシェ930ターボの中に僕は乗った


何度か探偵が銃を発砲して居たが

まぁ

当たらなかったな


夜桜...

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る