第71話 冒険者最高だぜ!!

 ギュンタは中級1等冒険者に登録され、良い歳のじいさんが泣いて喜んでた。

「師匠のお陰だ!こんな嬉しい事は無い!!」

 祝いをすると、ギルド酒場に引っ張って行かれた。

 ギルド酒場で居合わせた冒険者全員にエールを振る舞っていた。

「全員にエールを1パイおごる!儂の冒険者としての門出を祝ってくれ!!」

「「「「「「「「「「「「ギルマス!おめでとう!!」」」」」」」」」」」」

 祝って居るのか、ただ酒が嬉しいだけか分からんが、冒険者達が祝っていた。


 俺はエールがあまり好きでは無いが、付き合い酒飲んでると、どう言う連絡方法が有るのか、俺にウエルズ公爵からの召集書状が届いた。

 書状には、メンバーとハンエイ公爵を同行する事、と書かれていた。


「ギュンタ、公都から召集が掛かった、私はホームに帰る」

「儂はもう少し飲んで、ホームに帰る」


 ホームに帰る、か…ギュンタもホームの一員になったのかな?


 ギルドを出て転移した。

 ホームでは公爵が寛いでいた。

 ハンエイ公爵もホームのメンバーになったのか?

「皆聞いてくれ、ウエルズ公爵からの召集が掛かった、メンバーとハンエイ公爵を同行するよう書かれていた」


 モノパーティーのメイとジライ、シータ達が俺を見た、釣られて3人の孤児も俺を見てる。

(メンバーは…メイとジライは確実だが、シータにガムトとバルスは?騎士爵だから中級見習いでもメンバーだな…と成れば3人の預かった孤児は?名前はカレンにシイラ、もうすぐ12歳のヤコブと言ってた)


「明日早朝ウエルズ公都に行く!メイとジライ、シータにガムトとバルス、それにカレンにシイラ、ヤコブ!以上がモノパーティーメンバーとして同行!公爵も準備して置いてくれ」




 公都に転移した。

 驚くと思ったが、シータ達に聞いていたようで、カレン達は冷静だった。

 元王宮の建物には驚いたようだが全く騒がない、マリナさんに良い含まされて居るのだろうが、良い子過ぎて面白く無い。


 俺達は、ウエルズ公爵の執務室に通された。


「ハンエイ公爵から連絡があた、貴族間のこれが婚姻許可証とジライを二人の養女にする許可証だ、記入はモノ伯爵、メイ子爵、ジライ男爵として居る」

 俺達は許可証を受け取った。

「婚礼祝儀にモノ▪ハッサ伯爵に、コウシン町オーボウ町ハッサ町と付随する10村の領地を与える!」


 昇爵は聞いていたが、まさかの3町10村の領地持ちになるとは。


「控えて居る子供達は、モノ伯爵領の官僚になるので有ろう?3人の騎士爵を准男爵に昇爵、3人を騎士爵に叙す」



 衛兵を解雇され途方にくれて、取り合えず冒険者になったが、冒険者は辛いばかりでは無かった、多くの人と出会い助けたり助けられたり…俺に妻と娘家族まで出来て、冒険者やって良かった!


 冒険者最高だぜ!!



 ◈◈◈


 モノ伯爵はオロやシノブ達クランメンバーを代官や執務官に執り立てた。

 コウシン町元騎士達は衛兵に取り立てたそうだ。

 

 数々の功績を仲間と重ねて行ったノモ伯爵は、侯爵に登り詰め広大な領地を任される大貴族になった。

 広大な領地のハッサ侯爵領は「そこに行けば超人になれる!」と噂される、伝説の大都市になったそうだ。

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