33話 男の正体

二人の人物が木目が細かく刻まれている学校の教室のような場所の中心を陣取っていた。

一人はどこにでもいそうな学生服を着た男で、別に制服を着こなしているとわけでもなくだらしなくシャツをブレザーの下から垂らしている。そんな男は縄で縛り上げたクイックリンパサーの体の上に乗り腰を休めている。片手にはスマホが握られている。


もう一人は同じように学生服を着た女で、こちらはおさげにメガネと比較的真面目そうな雰囲気を感じ取れる。女は男の方をじっと見つめ視線を外そうとしない。

「あ、電話切れた」

「その電話先本当にクイックリンパサー本人だったの?」

「あぁだろうぜ電話の先からこいつと同じ叫び声が聞こえてきたからな」

「ぎゃっ」

男は縄で縛りあげられてたクイックリンパサーの腹を殴る。


「にしても下手な嘘ね、”非番のヒーローに助けてもらった”なんて、ここ東京にいるヒーロー達は体調不良のヒーローを除いて全員がクイックリンパサーの対処に向かっているというのに」

女が教室の隅にある椅子を持ってきて高飛車に足を組んで座る。


「いいのさ理由なんて、あいつには俺達がクイックリンパサーの捕獲をやっていないということだけを伝えればいいんだから」

「そうだったわ理由なんてどうでもいい、私達が学生以外の何物でもないことを証明さえできればなんでも………にしてもヒーロー達ももう少しうまく立ち回れなかったのかしら、クイックリンパサーの存在には前々から気付いていたはずなのに、対処が後手に回ざるを得ないなんて、ヒーローの名が泣くわ」

「仕方ないだろ、こいつらのような分裂体は事情聴取に会うたびに自分の顔を変えて、ヒーローに最後の一歩を踏み出させなかったんだからな、それにこいつら取り調べを受けることになっても気体になってすぐ逃げるしな」

「………ヒーローも結構大変なのね」

「逆にお前がそれを知らないことに俺は驚きなんだが」

「し、仕方ないでしょ!私は委員長としての格を保つために勉強しなくちゃいけなかったんだもん!モブ次郎は黙ってていてよね!」

女はがたっと椅子を倒して立ち上がる。その顔は赤面しており頬を膨らませていた。


「はっ、お前だってに委員長としか覚えられてないくせによく言うぜ」

「モブ次郎よりはましですー、それに私は千秋と呼ばれたこともありますー」

「ま、まじか………俺はモブかモブ次郎としか呼ばれたことがないってのに、俺の名前佑介ゆうすけなのによぉ」

モブ次郎と呼ばれている佑介という男は明らかに落胆して手を顔に当てた。対して千秋と呼ばれる女はその場ではしゃぎながらサンバダンスを踊っている。


「お前ら………」

そんなカオス空間の時を止めたのは下敷きにされているクイックリンパサーからの一声だった。

「………何?」

男は先ほどまで女としゃべっていた声のトーンから二段階ほど落として応対する。


「お前らは一体なんなんだ、お前らのような強いやつらがこの学校にいるなんて情報はどこにも………」

「だろうな、俺達”公安”の仕事の情報はそこの委員長の能力によって完璧に封鎖されている」

男とクイックリンパサーは女の「千秋なんですけど!」という声を無視して話を続ける。


「は?それは一体どんな………」

「教えてやるもんかって言いたいところだけど、特別に教えてやるよ」

ごくっとクイックリンパサーは生唾を呑み込む。


「”ある一定空間の情報を完全に隔離させる”のがこいつの能力だ」

「一定空間の情報の隔離?」

「あぁ例えば、俺がお前を殺した現場があったとする、だがその現場が誰かに目撃されることはない」

「だ、だがお前はさっき私の本体と電話を………」

「あーあれ本体だったんだ」

「っ!?」

口が滑ってしまった、と顔を俯かせる。こめかみの部分に冷や汗が溜まる。


「まぁ薄々感じてたしそれはどうでもいいことだ、とにかく話を続けるぞ、確かに俺はお前らの本体と電話をしたが、それは”能動的行動”だったからだ、自分から起こしたアクションは隔離された空間の外に行くことができる」

「じゃ、じゃあ自分からばらそうとしない限り私がお前に殺されたという情報も………」

「あぁ証拠も何も残らない、そもそも俺達がここにいたという情報さえなくなる、今俺の家に監視カメラでもあればのんびりと漫画でも見ているだろうぜ」

「情報の補完もできるということか」

「あぁ、そゆこと」

「そうか、ということは私はこれからどこかで事故死でもするのだろうな」

クイックリンパサーは諦めたかのようにうなだれた。

「だな」

男はきらっと歯を見せてから懐から出した拾得ナイフでクイックリンパサーの首を掻っ切った。首からぴゅっと血しぶきがあふれモブ次郎の頬に痕跡を残す。


「さて、私達もあいつの監視に戻る?」

一仕事終えたとばかりに一息ついた後千秋が声をかける。


「いんや、上からの伝達であいつの監視はもうしなくていいらしい」

「どうして?」

「目立ちすぎだってよ」

「ははっ、手に負えなくなっちゃったってことね」

「まぁオリジナルのやることだ、多少は目をつむれるが全国指名手配に加えてヒーロー会社襲撃はやりすぎだ、ほんともう少し倫理観というものをもってほしいものだねー」

がくっと肩を落とし、近くにあった壁にもたれかかる。


「俺の10年以上の監視生活もここで終わりかー」

「嫌なの?」

「いや荷が降りたとせいせいしてるよ、けどこれから先あいつとどう接すればいいかわかんなくてな」

「今まで通りに接すればいいじゃない」

「できるかよ、相手は大犯罪者だぞ一歩間違えれば俺の首なんて一瞬で折られちまう、そんな中で金も出ないのに好き好んであいつ話すような馬鹿がいるかよ」

「けどあいつと話しているときのあなた、結構楽しそうに見えたけど?」

「うっせ」

照れ隠しかのようにモブ次郎はそっぽを向く。


「ふっやっぱり気に入ってたんじゃないあいつのこと」

「………そんなことない」

モブ次郎は顔を膨れさせる。


「ま、あんたのツンデレなんてどうでもいいんだけど」

「おいこらデレてないわ、こちとらツン100%だわ」

「ま、そんなことはどうでもいいわ………いつかあいつ、以外の呼び方が来るといいわね」

「………それだけは、そのことに関してだけは本当に同感するよ」

モブ次郎は教室の窓から見える暗く重い雲を見てため息を吐いた。




オリジナル、それは改造人間手術が始まる以前より存在した特異な力を持つ人間達の総称だ。彼らはとても希少な存在であり今現在確認されているのは世界で34名と少ない。彼らはその能力を使ってオリンピックにて優勝したり、逆に一切能力を使わずに日常に溶け込もうとしている人間もいる。


だがそんな目立つ行動もするような彼らの能力に関しては意外にも世間に知れ渡ることはなかった。その理由として一番大きいのは”公安”という組織の存在だろう。


公安とは世界にとって都合が悪いこと、はたまた知れ渡ったら世界戦争にもつながってしまうようなことをもみ消すために存在する機関である。


その機関に属しているオリジナルの一人である”神薙由奈”という女は世界を対象とした記憶の操作が可能だった。


オリジナルの強大な能力に危機感を覚えた公安は神薙由奈に能力の使用を命じた。


その能力によって世界はオリジナルの驚異的な力に関することを忘れ、オリジナル達はその力を世界の支配に使うことがないように記憶が操作された。


そして世界はオリジナルの本当の名前を認識できなくなり、きちんとした固有名詞がないことに違和感を持つこともなくなっていた。


彼らに名前がないことに違和感を持った人間、つまり神薙由奈の記憶操作のバグが起きた人間たちが公安に入ることになる。


だが神薙由奈の能力にはバグではない欠陥があった、彼女の能力は人間そのものの性格は変えることができなかった。だからキレやすい人間が能力を使って暴力を使うなどの事件は相も変わらず絶えなかった。


その事件に目を離せなくなった神薙由奈は非能力者にも能力を与えようと”血をくれたら1000万円”という条件をもってオリジナル達から血を採取していった。


採取できた人数は10人ほどだったが、後の研究によってその血には普通の人間には無い特殊な因子があることが発見した。


その因子をさらに研究し、ついに神薙由奈は一般人に能力因子を埋め込むことによって能力を発現することに成功した。


そしてその埋め込み手術が世間に浸透するように都合よく記憶を操作したのだった。そしてそれが今では改造人間手術と呼ばれるようになっていった。




「なぁ、クイックリンパサーの本体の方は今どうなっているか知っているか?」

「うーん、どうやらあいつとその姉が今は戦っているようだわ」

ぽいっ、と千秋がモブ次郎に向かってスマホを投げる。そのスマホの画面には今現在池袋で行われている決戦の中継が流されていた。そこには一人の男と女が必死にクイックリンパサーに立ち向かっている映像が流されていた。


「あいつが!?ははっ、ほんとオリジナルってやつは何を考えているかわからないな」

モブ次郎は乾いた笑みを浮かべた後、スマホを近くの机に置いた、一拍置いて短く息を吐いて地面を見つめる。心なしか肩が落ちているような気がした。

「俺もほんとなら助けに行きたいんだけどなぁ」

「何言ってんの私達の役目は基本裏の仕事、さっきの分裂体を捕まえたのだって上から情報を聞き出しせといわれただけのことでしょ」

「そうだよなぁ、俺の役目は裏の仕事だけ………友達を助けにはいけねぇよなぁ」

(こいつ、まじでめんどくさいタイプのツンデレじゃない)

千秋は心の中で毒を吐いた後、その毒素を抜くように大きくため息を吐いた。

「行けばいいじゃない、今日の仕事はもう終わりでしょ?あとはただの自由時間なんだから」

「あぁ!そうする!」

「ちょっと待って!能力は使わないようにね!」

反転すぐに部屋を出ていこうとするもモブ次郎を引き留める。

「あぁもちろん!」

「ほんとに大丈夫なのでしょうね………」

モブ次郎のさわやかな笑みになぜか妙な不安感を持てずにはいられなかった千秋なのだった。



「はっ!はぁぁぁっ!いいなぁぁお前!」

「くっそがきぃぃぃぃ!!しつこいぞ!」

ニヒルな笑みを浮かべた男がひたすらに巨大化したクイックリンパサーに向かって突撃する。

男ははじき返されるが、空中で態勢を整え吹き飛ばされた先の地面を蹴り上げ、もう一度突撃をする。


その繰り返しが報道会社のヘリコプターを通じて全国中継されていた。


「この私がぶち殺す」

クイックリンパサーが男に気をとられているうちに姉がその隙を狙い100000倍の重力を付与して後頭部に向けて殴り掛かる。そのパンチは直で当たるものの、しかしクイックリンパサーは少し体を揺らすだけで大したダメージにはなっていなかった。


「クソ姉貴!気合が足りねぇんじゃねぇかぁぁ!!」

「うるさいノネ!こっからなノネ!」


「皆さん見えますでしょうか!一人の少年と一人の女性があの巨大な人間に立ち向かっています!これはすごい光景です!ですがどうやらあの巨体相手には厳しいようです何度もふきとばされてしまっています!」

ヘリコプターの中にいるレポーターがカメラの先にいる視聴者に向けて危険を承知で叫ぶ。


「私は、私達は、あの巨大な人間に滅ぼされてしまうのでしょうか!」

「させない!!!」

「え?」

レポーターの声に反応したのは、今現在満面の笑みで戦っている変態味のある少年でも、なぜかずっとキレている女でもない、その声の主は誰もが知る一番のヒーロー、だが今この場では空気同然の扱いをされていた人間だった。


その人間に残されたプライドから出たなけなしの怒号だった。


「ここには僕がいる!ここは僕が守るんだ!」

少し休憩したおけげで立てるようになったのか、足の指を地面にめり込ませるほど深く踏み込んだ後ワンは大きく飛翔した。方向は無論クイックリンパサーの顔面だ。


「僕が、お前を!!!」

「邪魔だよ、ワン」

「がっ!!!!」

クイックリンパサーはまるでコバエでも払うのかごとく向かってきたワンを叩き落とす。その軽い所作に似つかわしくないほどの威力とともにワンは再び地面に突き刺さる。


「がっ、はっ、あっ」

(立てない、一撃があまりにも重い、視界がぐらつく、こんな攻撃をあの子は受け続けているのか、ありえない………)

ワンは地面に埋もれた腕を抜こうと必死にもがくがどんなに力を入れても抜けてくれない、地面から抜くために必要な腕の筋肉組織が壊されてしまっているのだ。


その光景はヘリコプターに乗っている報道陣にもしっかりと見えていた。

「あぁ、我らがナンバーワンヒーローがもう見る影もなく………」

プロのカメラマンですら手が震えてまともにカメラの照準が合っていない中、リポーターの女性はその恐怖心を抑えて聞きやすい声を維持している。

「もう我らに残った希望はあの二人しか………ってあの少年って、もしかしてっ!」

リポーターは焦った様子で近くのカメラマンに「最近の指名手配犯のニュース見せて!」と伝えてカメラマンは急いで自分のポケットから取り出したスマホに直近のニュースだった「ヒーロー支部襲撃犯」の動画を映してリポーターに渡す。


リポーターはその動画をまじまじと見つめながら眼下で絶賛戦っている男と何度も見比べる。

「………あの少年ってまさか」

「ちょ、あなたもこれを見て、あの少年と比べてみて」とリポーターはスマホを渡してくれたカメラマンにそう命令する。


「あぁ似てる、指名手配犯Xと」

「やっぱりそうよねあの少年、指名手配の人相と一致する」

「けどなんで指名手配犯が敵と戦ってるんだ?あの犯罪者はヒーローの敵なんじゃ」

「そんなの私にだってわからないわけどこれが現実、皆さん見えますでしょうか!今あの大男と戦っているのは指名手配犯のXです!私達はあの少年を応援しなければならないのでしょうか」

「俺は応援するぞ、頑張れー!!!」

するとカメラマンの男がいの一番に声を出した。


「ちょっ、あなた相手は指名手配犯なのよっ」

その暴挙をレポーターが手で制する。だがそんな制する手を取っ払ってカメラマンという職業すら忘れて声を張り上げた。

「俺はあんたを応援してるぞ!!!!X!!」

「Xって、俺のことかぁぁぁ?はっ随分と物好きなやつがいたもんだなぁ」

だがそんな物好きからの応援でもうれしかったのか、ヘリコプターに向かって親指を突き立ててグッドポーズを作る。


「任せろ」

その短い返答は確かにカメラを通じて、この緊急ニュースを見ている視聴者に伝わっていた。

「………私も、私もっ!あなたを応援します!」

その流れに乗ってリポーターまでもがそう声を上げた。


「突然人気者になっているノネ」

「はは、困っちゃうねーこれは」

「それにしてはまんざらでもない顔してるノネ」

姉はげっそりとしながら答える。


「ふっ、この私を無視してもらっては困りますねー」

自分が優勢なのを知ってか口ぶりに余裕が垣間見えたクイックリンパサーはわざわざ二人の背後に回り、足で蹴飛ばした。まず手前にいた男に足がぶつかる。

「かはっ!」

男は念願の言葉を吐きながらまるでハンドスピナーのごとく吹き飛んでいく。


「くそボケカスが」

姉は自分の体重を数千倍に重くしてから軋みを上げる腕に鞭を打ちながらなんとかこらえる。

「無理してはいけませんよっ!!!」

「くっ」

だがそんな抵抗もむなしくクイックリンパサーが少し力を入れただけで姉もまた吹き飛ばされた。



「はっ、あいつほんと強くなってんなぁちょー楽しいぜー」

「ぐっ、がっ」

コンクリに埋め込まれた状態からすぐに抜け出した男は隣で同じようにコンクリに埋もれているワンを見つけた。


「なぁワン、何してんだ早く行かないのか?」

「あぁ先に行っていていいよ、どうやら腕が変なとこに挟まってて抜けないんだ」

「………そうか」

”そんなもん無理やり抜けばいいじゃないか”という言葉を男は呑み込んだ。ワンの紫色に変色しきった腕を見たからだ。


「じゃ、俺は先行ってるぜ」

「あぁそうしてくれ………」

男には助けることができた、助ける気持ちもあった。だがワンを助ければ自分の命を削ってでもクイックリンパサーに突撃していってしまうだろう。


それだけは困ると、ドМの男は思った。


いずれ自分のことを害するワンをみすみす死なせる訳にはいかないと考えたのだ。


しかし結果としてワンのプライドはかろうじて守られていた。


「………早く、早く復帰をっ」

だんだんと感覚を失っていく腕に泣きそうになりながらも何度も必死にもがく、何度も、何度も、何度も、無意味に………


彼はもがいた。



「う、ここは………確か私はテンヒに気絶させられて」

未だ痛む頭を押さえながら柊由香はゆっくりと起き上がる。


「え、何これ」

朦朧とする意識の中確認できたのは一面に広がった瓦礫の山、今までの発展した東京とは似ても似つかないほど広々とした空間がそこにあった。


「どこよ、ここ」

そのつぶやきは誰にも届かず空気に溶けていく。


「は、あれって」

そんなとき柊の目に超巨大化したクイックリンパサーの姿が映った。それはもう今までに見たことないほど高身長な男、と形容することができないほどいささかでかすぎる人間だった。


「ん、何これ」

そして柊はさらなる異変を目の当たりにした。


もう一度思い出してもらいたいのだが彼女の能力は”魂を操作する”というものだ。その能力の性質状彼女は人間に宿る魂の形を見ることができる。

無論魂は千差万別であり多少の違いはあるが、どんな人間でも魂は1個のみ、それは絶対的ルール、世の理というものだ。


だが彼女はこの瞬間その理というものから脱線した存在を目撃していた。


”大量の魂の混在”という大罪を犯していた。


あってはならない命のストック、尊いものであるはずの命を侮辱するような行為だった。


「あんなの、私達の、私と影野君への侮辱っ!」

こめかみに血管を浮かべ、拳に力を込めしゅっとクイックリンパサーの頭に向けて突き出す。

「はっはっ楽しいなぁ!クイックリンパサー!!!」

「呆れる、あいつも来てたのね………」

柊の視線上に彼女にとって忌々しい、そして大事な存在が映った。


その存在はボロボロの体なのにも関わらず、体が傷付く度に増していく笑顔はどこか狂気すら感じられた。

「お前まだ来るのかぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

その狂気はクイックリンパサーに伝染し、圧倒的優位であるものの冷や汗をかいている。


「仕方ない、私も協力してやるかぁ」

はぁと大きなため息を吐いているが先ほどの怒りだけの瞳ではなく、どこか安心しているような、ちぐはぐなものだった。











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