第6話
いくつもの部屋がある王城の中でも一番の大きさを誇る部屋では、パーティーが行われていた。
僕は貴族のルールを知らなかったのだけど、どうやらこの国では貴族の中でも身分の低い貴族のほどこのような集まりでは早く集まり、高貴な身分であればあるほど後から集合するようだ。
僕たちはそのパーティー会場へと通じている重厚な作りの扉の前にいる。
「これはこれはーーー」
「ははは、それはーーー」
どうやらパーティーはとても盛り上がっているようだ。
僕はどうやら転生する前も含めてこれが初めてのパーティーらしい。所謂社交デビューというやつだ。
「僕にも友達ができるといいな」
僕が思わずそう呟くと、
「ははは、先程王城に入る前に僕がした話は覚えているね?ルーク。」
とお父さんが聞いてくる。
「勿論だよ。ご令嬢から話しかけられるかもしれないけど、マリア様のご機嫌を損ねないように気をつけるんでしょ?」
「ああ、覚えていればいいんだよ。しっかり頼んだよ?僕がグロウに怒られない為にもね?」
グロウって誰だろうと思っていると、扉の前で警護していた兵士さんたちが僕たちがパーティ会場に入る時間だと教えてくれる。
兵士さんが扉を開けてくれるので、僕たちは王城に入った時と同じようにお父さんを先頭に会場に入る。
どうやらこの国のルールで、家族でこのような場所に入る時には当主が先頭にならなければいけないらしい。
このルールがあるのは一目でどの家の人たちかわかるようにする為なのかな、なんて考えながら会場に入ると、
「・・・・・・・・・」
先程まで騒がしかったパーティー会場には静寂が広がった。
そんな中、僕は
なんでこんなことになるの…
こんなんじゃ友達を作るのが難しくなりそうじゃないかなんてことを考えていた。
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作者のK4Iです。
今回のお話はVaundyさんの「花占い」を聴きながら書きました。とてもいい曲なのでオススメです。(語彙力皆無)
現在高校生なのですが、課題の方が忙しくあまり更新することができませんでしたが、これからもなんとか時間を見つけてお話を書くつもりなので、応援よろしくお願いします。
少しでもこのお話が面白いと思いましたら、フォローや⭐︎、ハート、コメントよろしくお願い致します。
因みに作者の通っている高校は自称進学校ですw
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