第4話

ーーーどうしてこうなった?


王城でのパーティーの中、僕は瞳からハイライトが消えた婚約者のマリア・グランデに詰められていた。


「ねぇ、ルー君、ルー君?私のことちゃんと見てくれてるよね?わたしのこと見捨てないよね?ねぇ?」


ハイライトの消えた虚な目をしたまま、マリアが僕に詰め寄ってくる。


綺麗という言葉では言い表せない容姿のなか、瞳だけが異様に暗い。


パーティー会場内はシーンとしており、全ての貴族、その子供たちがこちらを見ている。


もう一度言おう。


どうしてこうなった?

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