十六の神話 子供
サヤ「ハデス…お腹空いたぁ…」
ハデス「そろそろ朝ごはんにしようか。」
あの後ハデスが離してくれないのでずっとベッドに潜り込んでいたサヤ…
サヤ「こっち見ないでね。まだ恥ずかしいから…」
ハデス「女性の着替えを見るわけないじゃないか。」
サヤ「いや、ハデスは見るでしょ。だから言ったの。て…ほらー!見てる!」
ハデス「サヤがあまりにもかわいいから悪いんだよ。…僕も着替えなきゃだね。」
堂々と目の前で着替え始めるハデスにサヤは驚く。
サヤ「その…ハデス体型いいんだからもうちょっと意識してよ…」
ハデス「聞こえなかったなぁ。もう一回言って?」
サヤ「体型が好み!これでいいでしょ…?」
ハデス「満足です姫様。」
にっこり笑顔で言うハデスにサヤは目が眩む。
サヤ「じゃ、朝ごはん食べに行こ。」
二人は部屋を出て食事をする部屋に行く。
道中使用人たちにニヤニヤされていたためサヤは恥ずかしかったが、ハデスはそうでもない…というか堂々としていた。
二人が食事につこうとしたとき…
ハデス「ところで…サヤ…僕子供が欲しいな。」
サヤ「んぶっ…危な!ご飯吹き出すところだったよ!いきなりどうしたの?」
ハデス「ううん。そろそろ結婚しようかと思ってさ。」
サヤ「え?まだ付き合って一週間とかだよ…?」
ハデス「僕がしたいから。嫌かい?」
サヤ「嫌じゃないけど…バンドやってるしさ、どうかなって…」
ハデス「僕が公表した方がいい?冥界の王に恋人がなんてすぐに広まると思うけど。それもバッドゴッドのロッティとだなんてね。」
サヤ「ファンには私から話すよ。恋人できましたーって。」
ハデス「うん。それで…子供は何人にする?僕は何人でもいいよ?」
サヤ「作る前提なのやめい…私もハデスとの子供なら欲しいけど…早いよ。」
ハデス「言質取った。決定事項ね。おーい、みんな!家族が増えるぞ!」
使用人たちにハデスが声をかける。
「子供ですって!喜ばしいわぁ…!きっと凛々しくてかわいいわ子よ!」
「ハデス様のように器が大きく、サヤ様のように強くあられてほしい!」
もうあることのように話されて、サヤは困惑する。
サヤ「え、あの…決定ですか…?」
ハデス「もちろん。使用人たちも喜んでいるし…もう後戻りできないよ?」
サヤ「わかった…子供は欲しいから…でもすぐはちょっと…」
ハデス「うんうん。ゆっくりでいいよ?」
サヤ「あとでネットに呟いとく…」
二人は朝食を終え、サヤはネットに恋人の発表と結婚の方針を発表した。
それは瞬く間に神界に広がって、ざわざわと皆がささやく。
「バッドゴッドのロッティ結婚するって!?マジか…活動どうするんだ?」
「あ、書いてある…子供できたら少し休むけど戻ってくる…か。ロッティの子供とか絶対かっこいいやん!」
一部批判の声もあったが、大半のファンは受け入れてくれてそれを喜んだ。
コンコンッ
誰かがハデスの家に来た。
サヤ「私がでるよ!…はい。なんです…か!?」
アフロディーテ「もう!サヤ結婚するんなら早く言ってちょうだい!あーん嬉しい!ヘラクレス、そうよね?」
そう言うと奥からヘラクレスが出てきて、
ヘラクレス「おめでとさん!子供も作るんだって?スピード婚からの子供まで早いとかマジか。」
するとハデスが出てきて…
ハデス「おはよう。ヘラクレス、アフロディーテ。来てくれてありがとう。知ってると思うけど結婚と、子供作る予定だから。バンドの方針は三人でしっかり話し合ってね。」
アフロディーテ「わかったわ、ハデス。サヤのことよろしくね!ほら、サヤ話すことあるから来なさい!」
サヤはアフロディーテに手をとられて連れていかれてしまった。
それをハデスが笑顔で見送る。
ハデス「本当に仲がいい三人…僕も準備しないとだな…」
そういい、ハデスは何かの準備を始めた…
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