339 なんの話だよ、これ?
イケメン達の依頼を受け。
そのイケメン達とバンドを組んで歌謡コンクールにエントリーする事に成った俺。
そこまでは良かったのだが、その会話中に、イケメン達が『俺や崇秀の出現により、バレンタインのチョコが減っている』っと訳の解らん話をされる。
(。´・ω・)?はぁ?なに言っとんじゃコイツ等は?
***
「オイオイ、馬鹿秀だけならまだしも、俺は関係ねぇだろ。第一よぉ、俺が学校でチョコを貰ったって形跡なんぞ一度たりともねぇぞ。俺が貰ったって言えば、精々、妹の真菜から貰ったぐらいだ。……あれほど悲惨で、惨めなものは無いんだぞ」
悲しい……俺のあまりにも悲しいバレンタインチョコ事情を語らすんじゃねぇつぅの。
自分で言ってて泣けてくるわ!!
「そりゃあクラっさんは、チョコは貰えねぇわな」
「ほれみろ。やっぱり、全然ダメじゃねぇかよ。そんな風にチョコも貰えない奴がモテてる訳ねぇだろ」
もぉ辞めてぇ~~~!!
俺のHPは、もぉゼロよぉ~~~!!
「いやいや、そうじゃなくて、クラっさんって甘いもの嫌いなんだろ。女子の間じゃ、もっぱらの噂だぞ」
はい?
……いや、あのよぉ、誰が、そんな噂を流したのかは知らねぇがな。
俺、甘いもの好きだけど。
その証拠によ。
この間も、嶋田さんの家に遊びに行った時、椿さんと俺とで、ヒロタのチョコシュークリームの喰い比べをして、確か2人で12箱ほど喰ったぞ。
(↑余談ではあるが13箱目を食べ様とした椿さんは、嶋田さんに止められた)
まぁ流石に、その後、少しの間は、チョコを見るのも嫌になって、喰わなかったけど……基本的に、甘い物は嫌いじゃないんだけどなぁ?
なんで、そう成った?
「それに、今年の倉津は多くの女子から相談を受けて、兎に角、女子達からの印象が良い。来年は仲居間さんが居ないから、嫌でも、チョコは倉津に集中するだろうな」
「いや、しねぇし。……つぅか、イラネェし」
「ほれみろ。ヤッパ、甘いもの嫌いなんじゃん」
「違ぇんだよ。俺にはな、心に決めた人が居るだけの話なんだよ。だからよ。他の女子には興味はねぇの」
「おいおい、なんだよそれ?格好良いな」
「つぅかよ。オマエ等もよぉ。いつまでもそんな風にチャラチャラしてねぇで、いい加減一人の女に決めたらどうなんだ?」
「本当に、格好良い奴だな」
なにがぁ~~~?
本命のチョコをアホみたいにバンバン貰えるオマエ等と違って、俺がチョコを貰える確率って言うのは、義理チョコとか、そう言う名目の悲しいチョコしか貰えんのだ。
なら俺にとったら、そんなもんなんぞ、貰ってもしょうがねぇじゃんよ。
虚しいだけだって……
だから俺は、本命である奈緒さんから1個貰えりゃ十分なんだよな。
(↑但し、奈緒さんだけに貰えるかは一切不明)
「つぅかよ。んな話より、そろそろバンドの事を考えね?」
「いやいや、クラっさんから、その話を振って来た様な気が済んだがなぁ」
「ぐっ!!」
確かにな。
確かに、オマエ等に質問を始めたのは俺だな。
故に、俺が悪いな。
けど、俺に都合が悪いから忘れろ。
忘れられない場合は、俺がオマエ等をドツキ回して記憶を飛ばしてやるから、記憶を失え。
(↑果てしなく、イケメン共には攻撃的な俺)
「いや、まぁ、あれだ。兎に角よぉ。練習する場所を貸してやるから、付いて来いよ」
「あぁ、構わないが、どこに行くんだ?」
「校内に、取って置きの練習場所あんだよ」
「「はぁ?」」
気の無い返事が帰って来た所で、俺は、2人を連れて第二音楽室に向って歩き出した。
あの崇秀が私物化していた離れの公共施設なら、多少、大きな音を立てても、誰にも文句は言わねぇだろ。
中学在学中の期間限定の場所ではあるんだが、ホント良い物件を提供してくれたもんだよ。
アイツは人間的に糞だが、そこだけは褒めてやる。
おっと……その前に、上島のオッサンに、漫喫からデータ送ッとこ。
遅れたら悪いからな。
それに今送っときゃ、家に帰ったぐらいには返信データが来てるだろうしな。
あぁっと、それとだ。
奈緒さんに『今日は遅くなるから』って連絡しとかなきゃな。
今日は、久しぶりに逢える日だからな。
俺は、そんな2つの用事を済ます為に、カジとグチを教室で待たせて、一旦外に出て行った。
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【後書き】
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございますです<(_ _)>
なんの話をしとんじゃコイツ等は……(笑)
まぁまぁ、次回からは、ちゃんとバンドとしての練習を開始しますので。
今回は、ネタ回と言う事で許して下さいです<(_ _)>
……っとまぁ、そんな訳でございまして。
次回は、秘密の特訓場所に、イケメン2人をご案内でございます(笑)
そしてイケメンコンビ・カジ&グチ君の実力は如何に!!
そんな感じで、また良かったら遊びに来て下さいねぇ~~~(੭ु´・ω・`)੭ु⁾⁾
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