義姉を名乗る詐欺師に許婚をとられ命の危機にあっても真相を追及し幸せと成

義姉と名乗る娘に両親が不仲となり、心労を患い逝去した母の無念からその義姉を恨むも、聖女となり慣習から王太子の婚約者に選ばれたヒロインであったが、禁忌である呪物所持とその呪物で義姉の聖神力を詐取していると謂れ無き罪を被せられ、父と共に断罪され、ヒロインは鉱山での過酷な労役と聖女としての治癒魔法に従事するなか、始め断罪を仕掛けた者に仕返しを行うべく脱走を企てるも密告により断念し、その後治療を施した囚人からの言葉に絆され、それまで高飛車な態度と言動で周囲との交わりの無さを痛感し、思考を改め素直に感謝を伝えるとか感情を表すに至り、年相応な娘へと変貌していく様が素敵に思えました。罪を貶めた義姉を騙る詐欺師と彼女を慕う実行役に罰を与える場面では、ざまぁ、と叫びたくなる程、スッキリさせられました。