やっと綺麗になったからには!
どうも、ほぼこの部屋の家主です。
いきなりなんやねんって話感じだと思いますので、最近の傾向ざっとおさらいしておきますと。
雑誌が崩落▶︎片付け▶︎クローゼット崩落▶︎キレて断捨離
まあ、ただの掃除の話を長々とこの話続けてる割には、一言で説明終わるわね。
まあ、ただの掃除だしね←
それにしても、雑誌の山が崩落してから何日が経ったかしらね? 小説では週1更新で約2ヶ月経ってるけど、話の流れ的には2週間くらいの設定だもの(ぶっちゃけ)
それにしても、あんなに散らかってて酷かった部屋が、今じゃフローリングもツヤツヤでピカピカよ!
ふふ…
こころなしか部屋が広くなったような?
ああ、これは… 大の字になってみたい… フローリングに寝そべるのは… 良くないと分かりつつも…
うふふ…
よし!
今から童心にかえりたいと思います!←
さあさあさあ!
フローリングダイブ!!!
ずざーーー!
……
はぁ、すごく気持ちいいわ… うふふ…
バタバタしちゃうわ、気持ちよすぎて、うん、気持ちよすぎだわ。
それにしても、誰にも見せられないわねこの格好は。だってね私、ドッペルさんよ? キッチリしててカッコよくて、しっかり者でいなきゃいけないキャラなのよ?
つまり、こんな所は一人の時しかできないのよね。だからこそね、こんなにはしゃいで楽いわ~!
んふふ、ばたばた♩
ばたばたばたばた♩
ばたば…
あーフローリング冷たくて気持ちいい…なんか眠くなってきたわ…
あの子が… 帰ってくる前に… すこし… だけ…
Zzz…
…
『あれぇ~? ドッペルさんが倒れてるぅ~?』
「ぬあ!?」
うつぶせで横になっている頭上から、素っ頓狂な声がしたわ。おかげで飛び起きちゃったじゃないの。
目の前には仕事帰りの本体ちゃんが、笑いながら私をのぞきこんでいるわ。
『あは~☆ ただいまぁ~☆』
「お、おかえり!? え!? 帰ってくるの早くない!?」
完全に動揺しちゃってるわね、私は。早口でまくしたてるけど、なんにもフォローになってないわけよ。本体ちゃんがもっとニヤニヤしてるし。
『何言ってるのぉ~? いつも通りだよぉ~?』
「え? え、あれ? こんな時間? 私、そんなに寝てた?」
『気持ちよさそうに倒れてたから、微笑ましかったよぉ』
「ちょと、気持ちよさそうに寝てるって言って貰える?」
まだニヤニヤしているこの子は、ソファにバッグを置いてくると、まだ座り込んでいる私の隣にペタンと座った。
『なんでぇ、床に寝てたのぉ~?』
「いや、それは、なんていうか?」
『掃除した後だからぁ、思わずゴロゴロしたくなっちゃったぁ~?』
「あの、その、そーゆー事じゃなくてね!?」
慌てふためく私に、本体ちゃんのニヤニヤはMAXに達してるわ。腹立つわね。
『わかったよぉ~☆ あはは~☆ ドッペルさん~☆ か⤴︎︎︎わ⤴︎︎︎い⤴︎︎︎い⤵︎ ︎』
「違うんだってば!! イントネーション腹立つわね!」
『はいはぃぃ~☆ かしこまりぃ~☆』
「ああもう! ちがうってば!」
否定するも状況的に無理がある私の横から、本体ちゃんは立ち上がってベッドに行った。何かもってくると、いそいそと目の前に敷きだしたわ。
『ねぇねぇ~? せっかくだからぁ~、ラグ敷いてぇ~、エアコン最大にしてぇ~、毛布かけてぇ~』
「ん? なにしてるの?」
私の問いを華麗にスルーして、なにかを始め出すこの子。
なんなの…?
『部屋暗くしてぇ~☆ ポテチとコーラとぉ~… あれ? 無いや~?』
「いや、なにしてんの?」
私の方を振り返ると、この子は急に質問してくるわ。
『映画は何がいい?』
「はい? 映画?」
思いがけない言葉に、私はちんぷんかんぷんよね。なにをしようとしてる…のかしら? なんとなくは想像つくけど…
『お察しの通り~☆ パーティしよぅ~☆』
「いきなりなによ? なんで暗くしてんのよ?」
『部屋が綺麗になって、広くなったんだよぉ~? やることって言ったらぁ? 床に寝そべってぇ~、ポテチ食べてぇ~、お部屋暗くしてぇ~、映画を見ることだよねぇ~?』
「え、お、おお? そ、そうなの?」
『そうだよぉ~☆ れっつぱーりぃ~☆』
「ええ… また汚れる…」
ボソリと反論する私に、この子はすごい勢いで返してくるわ。
『お掃除しやすくなったからぁ~☆ 無問題ぃぃ☆』
両手を広げて主張するこの子。
いや、日常清掃は誰がすると思ってんねん!と思いつつ、なんとなくこの雰囲気も悪くないと思っちゃってる私がいるわけで。
「まぁ…たまにはいいか…な…」
『とかいってぇ~? やりたいくせにぃ~? フローリングで寝てたくせにぃ~?』
「うるさいわねっ! 一言多いのよ!」
恥ずかしさから私は吠えちゃうけど、完全に見透かされてるからか、この子はずーっとニヤニヤしているわ。腹立つわね(2回目)
この子は一旦部屋を明るくすると、ソファに置いたバッグを再び持って、どこかに出かけようとするわ。
『よぉし~☆ うちネトフリとか無いしぃ~、DVD借りてくるぅ~☆ そんでぇ~、晩ゴハンとかお菓子とかぁ、コンビニで買ってくるぅ~! いっぱい買ってくるねぇ~☆』
「あ、あら、ありがとね? なんか謎に気合い入ってない?」
私が面食らってると、この子は更に満面の笑み。なにか企んでるわね…?
『ぢゃぁ~! せっかく暗くするしぃ~、映画はホラーものにしよう~☆』
「いや、セレクト最悪だわね」
『だってねぇ~? えっとねぇ~、ドッペルゲンガーもの借りてくるねぇ~!』
これかぁぁぁ!
なにかニヤニヤしてたの、これかぁぁ!
「あんた! ドッペルゲンガーものって! それやりたかっただけじゃないのーー!」
『その通りだぉん~☆ いってきまぁす~!』
バタバタと跳ねるように部屋から買い出しに出かけた本体ちゃん。
嵐が来たみたいだったわ… やれやれ… 騒がしい…
まぁ今日はいいか… 子供に返る日ってことで…
それにしても、ドッペルゲンガーものってなんなのよもう!
…いや、一理ある…?
この関係を調べなきゃ行けないもんね、よく考えたら。本体ちゃんの言うことも正しいと言えば正しいけど。
いや、からかいたいだけよね、あの子は(断言)
ふぅ。
さて、今から、本体ちゃんセレクトのよくわからないドッペルゲンガーの映画みて、ワイワイするのねぇ…
乱雑に敷いたラグを整えて、クッションくらいは用意して置きましょうか。
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