ドッペルさんの売買理論だよぉ~☆
んにちわぁ
クタクタの本体ちゃんだよぉ~…
良い子の読み手のみんなぁ~?
今までのおさらいをするよぉ~☆
んーっとねぇ~~
積んでた雑誌が崩落してぇ、
クローゼットの中身を見られてぇ、
ドッペルさんがエンジンかかってぇ、
断捨離してるとこぉ~☆
超簡単に言うけどぉ~?
超大変なんだよぉ~…
もうねぇ~、1週間くらいは続けてるんだよぉ~…
お仕事帰ってきてからもやってるしぃ~、お休みの日もやってるのぉ…
もう疲れたよぉ…
なんでこんなに物がいっぱいあるのよぉ~あたしのバカぁ~~~~
それでぇ~、ドッペルさんのはしゃぎぶりがすごいのぉ~
本人曰くねぇ~?
「はしゃいでないわよ!」
「こんな疲れること、やりたくないわよ!」
らしいけどぉ~…
ほえぇ~絶対ウソぉ~楽しくなってるぅ~
でもねぇ?
片付けてるはずなのにぃ~、ドッペルさんねぇ~、仕分けの仕方がおかしいのぉ~
燃えるゴミとか燃えないゴミとか?そーゆーまとめ方じゃないんだよねぇ~?
前から思ってたけどぉ、なぞなんだけどぉ、【売る】らしいんだよねぇ~
でもさぁ~?
売れるものなんかなくない~? お宝鑑〇団に出せるようなものぉ、あたしんちには無いんだけどぉ~…
なのにぃ、プチプチとか、包んでる紙とか、キレーに剥がしてぇ~、まとめて取ってあるんだよねぇ…? 紙袋だって捨てようとしてたんだしぃ~、こーゆーのこそ捨てちゃった方がいいんだと思うんだけどなぁ…?
うーん~、今日も頑張って背中を丸めて仕分けしてるドッペルさんに聞いてみようかなぁ~?
『ねぇねぇ、ドッペルさぁん~』
「ん?」
しゃがんでプチプチで何かをまとめてるドッペルさんがぁ、不思議そうな顔をしてこっちを振り向くよう~
『前から思ってたんだけどぉ~』
「うん?」
『いろいろ売るわ!っていうけどさぁ、あんまり意味無くないぃ?』
立ち上がって、パンパンと手を叩いてほこりを落としてるドッペルさんに、あたしもワケわからない感じで尋ねてしまうよぅ~
『今ぁ~、片付けてるのってぇ~? あたしにとってはぁ、取っておきたくて取っておいた物だけどぉ~』
「その通りね?」
『よく見るとぉ、変なものばっかじゃないぃ? 昔の雑誌とかぁ、ガチャの要らないやつとかぁ、ダイエット用品とかぁ、オマケのへんなお皿とかぁ、興味無いのになんとなくとっておいたアクキーとかぁ~』
「あんたね… 自分で溜め込んどいて、よくボロクソに言うわね…」
呆れ顔でため息をつくドッペルさんだけど、あたしは気にしないいい~!
それより、今はこっちの話の方が大事だしぃ~
『どこに売りに行くのぉ?リサイクルショップぅ~? 100円にもなんないよぉ』
「あんた、エルカリ知ってるでしょ?」
『買う専だもん~~売るのとかわかんないぃぃ~~』
「あーね」
『もしかして、エルカリで売るのぉ?』
「そうよ?」
『あ~! だから、プチプチとか何となく100均で買ってた包装紙とか取ってるのぉ?』
「あら、よく分かったわね?」
眉毛をクイってあげて、正解を言い当てたあたしに褒めてくるけどぉ~
イマイチ釈然としないなぁ~?
『捨てようと思ったら止められたからぁ』
「経費削減よ、梱包に使うならいいわよね。」
『でも、ひとつひとつって面倒じゃなぁいぃ?』
「まぁ…大事な作業の一環だと思えば、特には苦と思わないわね」
『ほええ…』
あ~あ~、ドッペルさんのすごいとこって、こーゆー所なんだよねぇ… 変な細さって言うかぁ~?
仕事とかぁ、そーゆー風に捉えちゃうと、一気にモードに入っちゃうってゆーかぁ…
あたしには無いのぉ~?
そんなこんな考えてると、ドッペルさんが澄ました顔で言い放つよぅ~。
「あのね、売るとか無駄って言うけど。考えようでしょ』
「考えよう~~?」
『つまりね。捨てるなら【ゴミ】じゃない? ゴミの日って曜日が決まってるから、それまで纏めたものを置いておくのは、なんとなく嫌なの」
『ほむほむ~~』
「でも、【売る】ってきめちゃえば、それは商品よ。在庫と思えばね、一時保管なら気にしないわ」
『ほ、ほむ…?』
「エルカリじゃマイナスが出そうだと思えば引っ込めるわよ。捨てるよりはまず、リサイクルショップに持っていくわ。二束三文だけどね、捨てるよりはマシって感覚ね。値段が付かなくても、引取りだけでもしてもらえるし」
『ほ、ほええ…? そうなのぉ?』
「そうなれば、エコと断捨離の一石二鳥よ」
『そ、そうなんだぁ~?』
「そうね、そういうことよ」
『ど、どーゆー事なのぉ?』
「ゴミと商品の違いなんて価値観よ。誰かのゴミは、誰かのお宝かもしれないから。win-winってやつね」
まとめた【商品】たちを眺めながら、ドッペルさんは落ち着いた感じで説明してくるぅ…
なんかの講師みたいだよぉ~
『あのぉ… ドッペルさんって…なんでもお仕事にしちゃうう~…すごいよねぇ…』
あたしが呟くと、ドッペルさんは腰に手を当てて、こっちを振り向いたぁ~。
「何言ってんの、仕事じゃないわよ?」
『ほえ?』
「日帰り旅行しようって言ってたじゃない?」
『あ、そうだよね~』
「そこでの資金作りよ? 高く売れれば売れるほど、豪遊できるでしょ?」
『え? ほ、ほむ!?』
ドッペルさんの意外な言葉に、あたしはまたびっくりしちゃったのぉ~
資金作りぃ~~?
「そそ、だから真剣にやってんのよ、疲れたけど。せっかく遊びに行くんだから、楽しくしたいでしょ」
『おおおおおおぉぉぉ…!』
「そりゃ完全に売った物だけの金額じゃ無理だけどね。邪魔だったものが片付いて、部屋が綺麗になって、遊びに行けるのよ。今が疲れたって、あとのお楽しみの為でしょ」
『ド、ドッペルさぁん~~ふええええん』
あたしは思わず涙ぐんで、清々しく腕組みをしてドッペルさんに抱きついちゃうよぉ~
「は? いや、なんで泣くのよ、意味わかんないわね」
『あ、あ、あのねぇ~、あたしねぇ~、ドッペルさんの事ねぇ~、なんでも仕事にしちゃう冷血ワーカーホリック人間だと思ってたぁ~。そんな事思ってたんだねぇ~。ふえええん、誤解しててごめんねぇ~』
「あんたねぇぇぇ!!!!!!!!!!!」
泣いて謝る(ディスる)あたしに、ドッペルさんは髪の毛を逆立てツッコミ入れてくるけどぉ~
なるほどねぇ~、ドッペルさんが、疲れててもテンション上げて断捨離し続ける理由が分かったよぉ~
そっかぁ~☆ あたしと遊びに行く為に真剣になってたとかぁ~☆
ふへへ~☆
ふへへ~☆
ドッペルさんって、かわいいいい~~☆
あ、ドッペルさんが睨んでくるぅっ☆
あたしも頑張る気が出てきたよぉ~!片付け戻るね~!!!
読み手のみんなぁ~!またねぇ~~!
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