本ダイエッターはじめ…たいよぉ~‪☆

 つぅかぁれぇたぁ~!


 つぅかぁれぇたぁ~!


 あ~んもう~やだぁ~うわぁぁ~ん~!


 あ、本体ちゃんだよぉ~☆


 なんでこんなに疲れるかってぇ~?

 お仕事終わって帰ってきてからぁ、毎日毎日ぃ、雑誌の整理してるからだよぉ~。


 前回ねぇ~? あたしが大事に大事にとっておいた雑誌たちがねぇ~? 崩落現場になっちゃったのぉ~☆


 そしたらぁ、ドッペルさんがぁ、怒ってるのかテンション上がってるのか分かんない感じでぇ~、お片付けすることになっちゃってぇ~☆


 ぶっちゃけぇ~、2年分くらいの雑誌とか本とかぁ~?ちょっとずつ片付けしてるのぉ~。 ドッペルさんがやってくれるのかと思ったらぁ、あたしメインでやれー!って言うからぁ~。


 でもさぁ~?


 なんかぁ、ドッペルさんがイキイキしてるんだよねぇ~? なんでぇ~? めっちゃ疲れないのかなぁ~?


 んにぃ~~~!


 それでぇ、今日もぉ。お仕事から帰ってきてからぁ、雑誌の山をぉ、せっせと仕分けしてるってことぉ~。


 ふみゅ~~~!


 でもぉ、けっこう面白い事もあるんだぁ☆


 懐かしいのもあってぇ。ついつい読んじゃう~☆


 手を止めてるとぉ、ドッペルさんに怒られちゃうんだけどねぇ~☆


 とかゆーてぇ!


 ドッペルさんだってぇ~、音楽雑誌見ててシャニーズの記事があるとぉ、めっちゃ読んでるけどねぇ~~!


 まぁまぁ~次の雑誌ぃ~いくよぉ~。


 さてさてぇ~んん~?


 おぉおぉ、ダイエット本だぁ~! そう言えば買ってたっけぇ~?


 やばいぃ~☆ 最近~、ちょっと太ったんだったぁ~! だってぇ、ドッペルさんのゴハン美味しいんだもん~☆


 ってことでぇ、責任とって貰わないとねぇ☆


 掘り出したダイエット本を持ってぇ、シャニーズの記事に目を留めてるドッペルに話しかけちゃう~☆


『ねぇねぇドッペルさぁん~? これみてみてぇ~☆』


「なによもう? 手を動かしなさい?」


 記事に目をとどめてるくせにぃ、ドッペルさんは手が動いてるからぁ、なんにも言えないやぁ~☆


 でもあたし、本体ちゃんだからぁ~☆ マイペース重視ぃ~☆


『ちょっとだけいいでしょぉ~? あーね、これこれ!これやりたぁいのぉ~』


「ん? …糖質制限ダイエット?」


『そうそう~。最近プニプニってなってきたからぁ~☆ ダイエットぉ☆』


「却下」


 見下したみたいな目で、バッサリ切ってくるドッペルさぁん~! なのにぃ~! シャニーズの記事はすごく大事そうにしてるぅ~!


 何この差ぁ~!


『えええ~? なんでぇ!?』


「続きません。目に見えてます。却下です。続きしなさい」


 手を振りながらぁ、シッシッてやるぅ~! ひどぉい~! 食い下がってやるう~!


『続けるからぁ~ねぇ~ねぇ~、あたしが太ったのはぁ、ドッペルさんのゴハンが美味しいせいもあるんだからねぇ~!』


「うるさいわね。自発的におかわりする癖に、何言ってるの。そんなにダイエットしたいなら、まずは筋トレしなさい」


『筋トレするからぁ~これもぉ~早く痩せるのぉ~!』


「…っていうか、他にもダイエット本あるようだけど…?」


『ほえ~?』


 あたしが片付けてた所を見てぇ、ドッペルさんがわさわさって探し始めるぅ~!


 数冊をあたしの前に並べて、ひとつひとつ指さすぅ…


「えーと? 置き換え? ケトジェニック? ファスティング? サプリメント?」


『あっあっあっ、そういえば買った気がするう~…?』


「ふ… 無駄ね、捨てます」


 本をまとめようとするドッペルさんの背中に、あたしはすがりついちゃうぞぉ☆


『まってぇぇぇぇぇ!!!』


 すがりつく手をペンって払いつつ、ドッペルさんはキリッとしてるぅ~


「取っておくなら、間違いなく漬物石代わりよ!こんなにあったら重い! むしろコレで筋トレできるくらいよ!」


 ドッペルさんは本を両手にもってぇ、ダンベルみたいに動かすよぉ~…怖いよぉ~…


『ねぇ、出来そうなダイエットしよぉよぉ…動くのきらぁい~』


 ため息をつきつつぅ、ドッペルさんは呆れ顔になるぅ~。ひ~ど~いぃ~!


「あんたね、本だけ買ってきてもダメなのよ? 実践しないと痩せないわよ?」


『知ってるぅぅぅ! だからぁ、今からやるぅぅぅ』


「ってか、ダイエット要らなくない? 別に太ってなくない?」


『ダメぇ! 気を抜くと太るからぁ!』


「いやもう、気を抜きまくりじゃないの… さっきもごはんおかわりしてたでしょ…?」


『さっきはさっきぃぃぃ~!やるのぉ!今からやるのぉ!』


「分かったから…あ、でも、本は手放します」


『ふええええええん!!!』


「ネットでいくらでも調べられるでしょ? なんで本なんか買ってきたのよ。この本はもう古い情報よ」


『ほえ~…』


「何が流行ったって、結局は運動はしなきゃいけないわよ?」


『ほえぇ~…』


 肩を落としてしょぼんとするあたしにぃ、ドッペルさんは思い出した感じで話しかけてくるぅ?


「あんたそういえば、SMITCHどうしたの?」


『あぁ、そこら辺にあるよぉ。いろいろ飽きちゃってぇ… どこだったかなぁ~?』


「あーね。それならまずは、リンクフィットでも買っておいでなさい」


『ほぇぇぇ? りんくふぃっとぉ~?』


「ダイエットのゲームよ。ゲームと思えば、少しは続くんじゃない?」


『んむむむう~』


「食事もね、まずは炭水化物を少なくすることから。おかわり禁止ね」


『あ、はいぃ~』


「あんまり最初からキツく制限してたら、あんた、絶対諦めるでしょ?」


『ほぉい…』


「はい、目標が決まったんだから、そこのダイエット本は用無しね。売ってくるわよ」


『はぁい…』


「さて、整理もキビキビ動くのよ? これもダイエットだと思いなさい」


 腰に手を当てて、なにかのコーチみたいになるドッペルさん~。 なんでイキイキしてるのよぉ~~~。


 でもさぁ~?


 ドッペルさんってぇ、入れ替わるって言いながらぁ~、なんかこの生活にイキイキしてるんだよねぇ~。


 顔や身体は一緒なんだけどぉ~、表情が違うからぁ~、同じ人に見えなくなってきてるんだよぉ~。


 どうにかぁ、ふたりともちゃんと個人で存在できるようにならないのかなぁ~?


 まあ☆


 難しい事はいいやぁ~☆ よしっダイエットしよぅ!


 畑トモヒロのライブではしゃげるようにぃ! うぇーーーい!

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る