エアコンと扇風機の融合は私たちと同じかしら?

本日もお天気がいいわね… 室内で仕事をしてると、日光が恋しくなるわ…


あ、毎度のドッペルゲンガーです。まいど。


話を戻すけども。


ピクニックとか行きたくなるわよね。 ピクニックとかね、ピクニックとかね、ピクニックとかね(しつこい)


だって5月と思えないくらい、暑い日があるのよ? 健康的なことしたいわよ。


ふっ


ああ… お仕事日和だわね…

うん… 外仕事だったらね…


私は室内だけどね!


そう、室内だけどね!!(今日は主張がしつこい)


つまり何が言いたいかって! つまり、外に出たいのよ!


私、今まではとある業界の営業をしてたのよ? だいたい運転での移動だけど、外に出たらやっぱり気持ちいいものなの。


でも今は、在宅ワーク一筋なわけで。


しかもあの子が仕事行ってる間、私は外に出られない。 だってそうでしょ? あの子が仕事行ってる間、同じ顔の人が別の所でうろついてたら、変な噂されるのがオチだわ。


…ん?


あれ? ちょっとまって?


私ドッペルゲンガーで入れ替わる予定なのよね、それはまだ諦めてないわ。


あれ? むしろ、そーゆーアピールすべきなのでは?


ハッ!!!!!


そうよ! むしろ外に出た方がいいのよ! ドッペルゲンガーってそうじゃない!? 周りの人々から、行った覚えもないのに「~にいたよね?」とか聞かれたりするじゃない!?


そうだったわ… むしろそうやって、既成事実を作っていった方がいいじゃないの。 ってか私、自分がドッペルゲンガーなの忘れてたわ(おい)


手段が目的になってた… すっかり在宅ワークで稼ぐのが楽しくなってた…


そうね…そうよ…


外出よ!!!(心の中のクソデカ大声)


といっても、何しようかしら?


そうだわ、今日は暑い。この調子なら夏が来たらもっとひどくなるわ。


そういえばこの部屋、扇風機がないのよね。


うん、あっても邪魔にならないものよね、買ってこようかしら? ついでに、久しぶりにカフェなんかも行きたいわね…


ああ、そうよ! 今日という日は!

自分にご褒美dayとする!(決意)


そうと決まったら準備ね、準備!

持ってきた自分のバッグの中から、お出かけ用のオシャレ着を出してきて。 あ、メイクもしなきゃね。うーん、久々で気分もいいわ。やっぱり楽しいものね。


さて、少しずつ確認して…


バッグOK!

スマホOK!

火の元OK!

鍵かけOK!


まずは駅に向かって、電気屋さんの方に… あ、それから駅ビルに行って、カフェいって…デパ地下でお惣菜でも買って、お夕飯にしようかしら?


ああ、考えるだけで楽しいわ! たまのおひとり様バンザイ!


行くわよー!





※ただいまドッペルさんがおひとり様を楽しんでおります。2~3時間ほどお待ちください。





※あ、帰ってきた様です。 引き続きお楽しみください。


ふう~~~!!!


色々とショッピングして久々に楽しかったわね~。ついつい買いすぎちゃった。 ま、たまにはいいわよね、自分ご褒美はケチケチするものじゃないわ。


ガサガサと色んな袋を持って玄関を開けるのもひと苦労。 だが、それが良い。 こんな瞬間も楽しいわ本当に。 ふう!


そんなこんなで戦利品を広げていると、あの子が帰ってきたわ。 え、そんな時間だったの? 楽しい時間は過ぎるのが早いわね。


『ただいまぁ~』


「おかえり! お腹すいたでしょ? 今日はデパ地下の激うまお惣菜よ! ひれ伏しなさい!」


キッチンで買いすぎたお惣菜をお皿に移さなきゃね。せっかく美味しそうなんだから、食べる時だって見た目も楽しみたいわ。


そんな事を考えてると、本体ちゃんが目を丸くして、背後から覗き込んできた。


『ほええ~、すごく美味しそうぅ~☆ これ、あのデパ地下のごはんじゃない~? 駅までお出かけしたのぉ~??』


「そうよー? ドッペルゲンガーらしく、本体ちゃんとは別の場所にいようかと!フフン」


『とかいってぇ~☆ お出かけしたかったんだよねぇ~?☆』


「そ、そーゆーワケじゃ!」


『そんな否定しなくてもぉ、お出かけは良い事だよぉ~☆ たのしかったぁ~?…んん~?あれぇ~?扇風機があるぅ~?』


袋から出したままリビングに放置しておいた扇風機の箱をみて、本体ちゃんは不思議そうにしているわ。


「あ、買ってきたのよ。この部屋、扇風機が無いじゃない?」


『ほえぇ、エアコン…あるよ…?』


更に不思議そうにする本体ちゃんに、合点がいった私。 そろそろ軽めのセロリタイムかしら?


「ああ、エアコン苦手なのよ、私」


『えぇ~!? そうなのぉ??』


「そ。扇風機の方が経済的だしね」


『んむむう、部屋がキンキンに冷えないぃ~』


「あーね、そうしたい方ね。なんかわかる気がするわ」


うんうんと頷きながら、私はまた合点が行くわ。 まあ、そーゆー時は正反対だものね、そうだろうとは思ったけど。


『そこでお布団にくるまるのが幸せぇぇ』


「まぁ、熱中症予防にはそれがいいらしいけどね」


『そうだよねそうだよね~!』


自分の主張が通りそうだと思うと、ぴょんぴょん跳ねて押し切ろうとするわね、この子は…


といっても、熱中症予防のKY(危険予知)活動の点から考えると、エアコンつけるのは賛成なのよ。


だって、一番危ないのは私だし←


「でも、辛いのよねぇあたし。冷えちゃって…」


『あたし暑がりぃ~冷えた事とか知らなぁいぃ~』


「代謝が良いわねあんた… 私たち、体質も違うのかしら?」


『ほんと、顔しか同じじゃないよねぇ~?』


「育った環境が違うから~♪ どころじゃないわね」


『でたぁ、ドッペルさんのシャニーズ例え~☆ でもね~これ以上は触れちゃいけないよぉ~? 世間的にぃ~☆ セロリって名前出すのも割と危険だと思うよ~? 中の人が無名だから全然セーフだと思うけどぉ~☆』


「いいでしょ別に!? あと、中の人が可哀想でしょ!?」


ケラケラと笑うこの子に、私もため息が出てしまうけど。 まあ今回については、落とし所は分かるから、話を無理やり戻しましょ。


「エアコンはすごく弱くつけるのよ。それで扇風機で空気を回すの。経済的だし、私に負担も少ないわ。私だけがいる時は扇風機だけ。あんたがかえってきたら、エアコン弱プラス扇風機」


『なるほどぉ~☆ けど、本当に暑い時はエアコン強でつけさせてねぇ~☆』


「そうねぇ。 まあ、あんたが目の前で倒れたら夢見が悪いしね。 入れ替わり前に倒れないでよ?」


『は~い~☆ それにしてもぉ、今日は夜もまだ暑いねぇ~? 早速だけど、エアコンつけるねぇ~☆』


「あの…まだ5月なんで… あと、せっかくなんだから扇風機使ってよね…」


うーん、話が噛み合ってるのか噛み合ってないのか…?


まぁいっか。


今日はのんびり楽しんだし、入れ替わりにも1歩くらいは進んだ気がするわ!


さて、お惣菜で夕飯ね。 あ、ごはん炊かないと!


ではみなさま、また来週!

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