急にぶち上がる戦争
こんにちわぁ~☆
今ねぇ、あたしとドッペルさんはぁねぇ、
目を合わさないでるよぉ…
ドッペルさんはずーっとPCに向かってるしぃ~
あたしはスマホ見まくってるしぃ~
なんでかってぇ~?
ケンカしてるのぉ! ふんすふんすっ~!
それだけじゃ分かんないと思うからぁ、ちゃんと説明するぅ~! えっとねぇ、昨夜にさかのぼるよぉ~!
昨夜はセンタッキーパーティーしてたんだけどぉ~☆骨無しのピースばっか考えてたからぁ、甘いもの買っていくの忘れたのねぇ~。
そしたらぁ、たまには私が奢るわよってぇ、ドッペルさんがスイーツ買ってきてくれる事になってぇから~行ってくれたんだけどぉ~…
ドッペルさんが帰ってきてぇ、コンビニから帰ってきた袋をみてぇ…
あたしぃ、びっくりしちゃったよぉ~!
これはもうねぇ、セロリタイムとかじゃないのぉ~…永遠の戦いなんだよぉ~!
だからねぇ、ハッキリさせておかなきゃ行けないからぁ、ちゃんと言わなきゃって思ったのぉ~。
『ねぇ…ドッペルさぁん~?』
「あら、どうしたの? 深刻な顔じゃない? おなか痛いの?」
『違うよぉ…これぇ…』
「なによ?」
何が何だか分からない顔をしているドッペルさんにぃ、袋の中を指さしてぇ、ちゃんと言ったよぉ~。
『まさかぁ…ドッペルさん…DNAは一緒だと思ってたのにぃ…ここも反対なのぉ…?』
「ん? なんのこと?」
『ドッペルさんは… きのこ派ぁ~!?』
「はぁ?」
急にテンション上げちゃったあたしにぃ、ドッペルさんは更に怪訝な顔になったよぉ~。
それでもねぇ~、ここは譲っちゃだめなんだぁ~!
『きのこのヤマだよね~コレぇ~!?』
「そうだけど? なによ? 美味しいじゃない?」
『むうううう』
うつむいて、ワナワナしだしたあたしにぃ、ドッペルさんは何かを勘づいたぁ~。
あろう事かぁ、戦闘態勢になってきたよぉ~… メガネとかしてないくせにぃ、あたしを見下ろしてぇ、眉間でメガネあげる仕草してるぅ~…
「なるほど、そーゆー事ね?」
『その通りぃ…むうう』
「そうよ!私はね、きのこ派よ!」
腰に手を当ててぇ、ものすごい勢いで言い放つドッペルさん~。 負けてなるものかぁ~!
『あたしはぁ! たけのこ派ぁ~!』
「くっ… これは相容れない… でも、これだけは譲らないわよ」
『あたしだってぇ!たけのこ!たけのこ!たけのこしか勝たんん~!』
ヒートアップしてきたあたし達ぃ~!
でも急にドッペルさんが冷静になってぇ、バカにしたみたいにぃ、またメガネをあげる仕草をするよぉ~。
ドッペルさぁんはメガネしてないでしょぉ~!
ぷんぷん~!
「ふ… 元祖を差し置いて、何を言ってるのかしら?敬意を払うべきよ? きのこのヤマが無かったら、たけのこのサトだって生まれて無いのよ?」
『そんな事いってるから、留まっちゃうんだよぉ!たけのこのサクサク感、きのこにはないでしょぉ?』
「やぁね、ムキになっちゃって… まったくきのこ派は…ふっ、すぐにコレだもの、熱くなるのよねぇ? そんな熱くなったらチョコ部分溶けるわよ?」
『はぁ~? ドッペルさんだってぇ! むかしの総選挙でぇ、マツジュンがキノコ党首だったからぁ、きのこ派なんでしょ!?』
「はあ!? それとこれとは関係ないわ! 生まれながらにきのこ派よあたしはっっ!!!」
『どんな生活してたのよぉぉ~! あたしだってたけのこをモグモグした時の事は幸せしかないんだからぁ~!』
「はっ!」
『ぷん~!』
…
ってことがあってぇ~。
昨夜はなんだったんだろぉ~?テンション上がってたのかなぁ~…
今思い出すとぉ、すごーく下らないぃ~… でもぉ…プライドがあるんだよぉ!
中の人(作者)なんてぇ、頭の中にぃ、打○獄門同好会の「きのこたけのこ! きのこたけのこ!」ってサビが流れてるよぉ~!
ってゆーかぁ、久しぶりにこれ聴いてたからぁ、今回のやつ書いてるんだよぉ、きっとぉ~!
そんな事は置いといてぇ…
やっぱり負けられないよぉ~!
そんなこんなでぇ、センタパーティーしてたのにぃ、それもお開きになってぇ、昨夜から口きいてないのぉ~。
…
んん~?なんからガタガタしてるなぁって思ってたらぁ、ドッペルさんがどっかに出かけて行ったぁ…
どこ行くんだろぉ
うう~でも~カンケーないもん~っ!
ばーかばーかぁ!
…
でもなぁ、なんかぁ、寂しいなぁ~。
ずーっと一人暮らししてたけどぉ、ドッペルさんが来てからはぁ、おしゃべりすることばっかりだったもん~。
んん~、どうしようかなぁ…
…
ん~? またガチャって音がするぅ。ドッペルさんが帰ってきたのかなぁ~?
「ねぇ」
ドッペルさんがぁ、コンビニの袋を持ってぇ、話かけて来てきたぁ。
ここでプイッてするのも良くないよねぇ…
どうしたらいいか分かんないけどぉ、とりあえず返事はしとこう~…
『…なぁにぃ…?』
「これ」
『ん~?』
袋からガサガサってぇ、ファミリーサイズのお菓子を取り出してぇ、あたしに見せてきたよぉ~。
「これでいいでしょ」
ドッペルさんは【きのこのヤマとたけのこのサト 食べ比べパック】を見せてきたよぉ~。
『ほぇぇ… こんなのあるんだねぇ…』
「昨夜は下らなかったわ。好みの問題よね」
『あ~うん~…』
「これで、好きな方食べればいいわよね」
『そうだねぇ…』
「はい、あげるわ」
ファミリーパックをあけてぇ、たけのこのサトの小袋を渡してくるドッペルさん~。 あたしはそれを受け取ってぇ、一個を口に入れてみたぁ。
やっぱりぃ、美味しいやぁ。
ドッペルさんはぁ、きのこのヤマの小袋を取り出してぇ、少しずつ食べだしたよぉ。
そしてぇ、何かをボソボソと呟いてるぅ~。
「戦争って…怖いわよね…」
『うん~?』
「世界もこのパックみたいに、仲良くなれればいいのにね」
『ふぇ~?うん~あ~そだねぇ~?』
なんかドッペルさんがぁ、遠い目をしてぇ、何かを悟ってる…
んーとぉ~
要はぁ、仲直りしたいってこと…なのかなぁ…?
「世界平和って大事よね…戦争は無くすべき…」
きのこのヤマをひとつひとつ食べながらぁ、ドッペルさんがもっと遠い目になってきてるぅ~
『そだよねぇ~、わかったよぉ~! 口の中がもさもさしてきたからぁ、コーヒーいれてくるよぉ~』
あたしはキッチンにいってぇ、2人分のコーヒーを淹れたよぉ~。
ひとつはブラックでぇ、ひとつはミルク入りでぇ。
もちろん~、ブラックはドッペルさんでぇ、ミルク入りはあたしでぇ~。
そだよねぇ~好みは様々だよねぇ~。
あたしとドッペルさんはぁ、全く同じ顔と姿だけどぉ、こんなにも違うよぉ。
喧嘩もするしぃ、考え方も違うしぃ。
同一人物だけどぉ、全くの別人なんだよねぇ。
ドッペルさんはまだ諦めてないようだけどぉ、入れ替わるって必要あるのかなぁ?
とりあえずぅ、コーヒー飲もうかなぁ~☆
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