並んだ並んだミニ冷蔵庫とポケットティッシュ

 うふふ、本体ちゃんだよぉ☆ 今日はねぇ、お買い物に来たのぉ~☆


 いつもお世話になってるしぃ、苦手な家事してくれてるしぃ、美味しいごはん作ってくれるしぃ、転んでも手当してくれるしぃ、この前泣かせちゃったしぃ…


 なんかこうねぇ、お礼とか感謝とかぁ、そーゆーのをしたかったんだぁ~☆


 そしたら、前回でねぇ、在宅ワークの時に飲むやつを置いとく場所が無いって話になったからぁ~、卓上冷蔵庫をプレゼントすることにしたのぉ☆


 喜んでくれるかなぁ~? やっぱりぃ、大事なドッペルさんだからね~☆ 入れ替わるとか言ってるけどぉ、なんだかんだ、今の生活を受け入れてくれてるみたいだしぃ~☆


 お仕事の帰りにぃ、最寄り駅を出たすぐの所にある電気屋さんにぃ、てくてく歩いて行くよぉ☆ そんなに遠くないからぁ、すぐに着いちゃう~☆


 キラキラした照明の店内に入っていくとぉ、ズラーっと並ぶキレイな家電~☆


 ちょっと見て回っちゃおうかなぁ~☆


 スマホとかPCとかぁ、テレビとかぁ、なんか色々あってすごいねぇ~☆ ダイエット用品とかもあるぅ☆ 見てるだけで楽しくなっちゃうよぉ☆


 そうだよねぇ~。見たり選ぶのってぇ、楽しいよねぇ!


 本当ならさぁ、ドッペルさんと一緒に来れたら、すごーく楽しいだろうけどぉ… やっぱり、全く同じ姿の2人が並んであらぁ、びっくりされちゃうかなぁ?


 うーん~~~双子ってことでいけないかなぁ?

 メイクとか服とかでぇ、なんとかできちゃうんじゃないかなぁ~?


 なんて考えちゃぅ~☆


 さてさて、見るのも楽しいけどぉ、目的を達成しないとねぇ~!


 冷蔵庫のコーナーに行ってぇ、おっきいのからちっちゃいのからぁ、たくさんあるぅぅぅ~。値段もまちまちぃ~?


 ちゃんと調べてきたけどぉ、現物を目の前にするとぉ、やっぱり迷っちゃうねぇ。ドッペルさんだったらぁ、ちゃーーーんと調べて、まっすぐに買っちゃうんだろぉなぁ~。あたしはまだまだぁ、そーゆーのに慣れてないやぁ~☆


 ん~~~! だめだぁ、目移りしちゃうよぉ~! こーゆー時は店員さんに相談相談~☆


 近くにいた店員さんを捕まえてきてぇ、調べてきたやつを見せながらぁ、アレコレ言ってすごく良いのを見つけてもらったよぉ☆


 えへへぇ~☆ 喜んでくれるかなぁ~?


 持ち歩きやすいように袋に入れてもらってぇ、お店を出てから歩いてるとぉ… あれあれぇ?ティッシュ配りしてるぅっ☆


 そういえば久しぶりにこーゆーの見たぁ~! コ○ナも落ち着いたからぁ、そろそろ配っても大丈夫なのかなぁ~?


 余談だけどぉ、作者も先日ひさびさに見てぇ、いつもは笑顔でスルーするのにぃ、懐かしくなって貰っちゃったらしいよぉ~?


 えへへぇ、あたしも貰うんだぁ☆ 節約節約ぅ~!

 ん~、1個じゃ物足りないぃ~! 何個かおねだりしちゃおう~☆ 意外と図々しい本体ちゃんのお出ましだぁ☆


 よぉし、たくさんもらったし帰ろうっとぉ~!


 てくてく歩いておうちにおうちに着いてぇ、袋をガサガサ言わせながらインターホンを鳴らしてっとぉ…


 ドッペルさんがドアを開けてお迎えしてくれるぅ☆ そそくさと玄関に入ってぇ、ドッペルさんにただいまのご挨拶ぅ~☆


『ただいまぁ~! おまたせぇ~☆』


「おかえり。あら大きい袋、大変だったわね」


『全然だよぉ~! えとえと、さっそくぅ! はいっ!これっ!プレゼントぉ!』


「ありがとね。見てみてもいいかしら?」


『モチロンだよぉ~☆』


 2人でリビングに行ってぇ、ガサガサって袋から出してぇ、バタバタって箱を開けてぇ~。


 まるっとした感じでぇ、コロンってした感じでぇ、扉が少しピンクっぽくてぇ、中にペットボトルが何本か入れられるぅ、可愛い感じの冷蔵庫の登場ぅ~☆


 ドッペルさんの方を見たらぁ、目をキラキラさせてぇ、開けたり閉じたり持ったりしてるぅ☆


 んふふぅ~☆ こーゆー瞬間ってぇ、すごく嬉しくなるぅ☆


「すごく良いわねコレ! ちょうど良いわ!早速使ってもみてもいい?」


『うへへぇ☆ いいよぉ~☆』


「うわぁ、すごく嬉しいわ…!」


『ふへへへへへへへぇ~☆』


 ドッペルさんはぁ、PCの近くに冷蔵庫を置いてコンセントを入れてぇ、ブーンって音がしたのを確認してからぁ、嬉しそうに飲み物を持ってきて入れ始めたよぉ~☆


 鼻歌なんか歌っちゃってぇ、こっちまで嬉しくなっちゃうよぉ~☆


 と、なんか変な声だしたけどぉ~?


「ん?」


『んん?』


 ドッペルさんがぁ、袋の中を見てぇ、なんか苦笑いし始めたぁ~?


「なんでこんなにティッシュあるのよー」


『あ~☆駅前でひさびさに配ってたのぉ~! たくさん貰ってきてぇ、そこに入れちゃった~☆』


 ミニ冷蔵庫をセットし終えたドッペルさんがぁ、袋からポケットティッシュを出して数えたぁ。 5~6個あってぇ、あたしったら貰いすぎたかもぉ~?


 ドッペルさんも笑っちゃってるぅ~☆


「あんたねぇ、貰いすぎじゃないの?」


『節約だよぉ~!』


「んー、ポケットティッシュねぇ… どうやって収納してたかしらねぇ… コロ○あってから、とんと見なくなったものね」


『ドッペルさんならぁ、なんか方法を思い出せるぅ~☆』


「いや、あんた、他力本願?」


『あは~☆』


 あたしにツッコミしながらもぉ、ドッペルさんは上機嫌でキッチンに向かったよぉ~? 何か思いついたのかなぁ~?


「そうねぇ… 今朝、牛乳飲みきってたわよね。パックがあるはずよ」


 キッチンのゴミ箱をあけて、そーっと何かを取り出したドッペルさん~。


『え~? ゴミ箱を漁ってなにしてるのぉ~?』


「漁ってないわよ!牛乳の紙パック出しただけ!」


 それを流しに持って行ってぇ、洗い出したよぉ。

 あたしはもう興味津々でぇ、ついつい覗き込んじゃう~☆


『ねぇねぇ~、何してるのぉ?』


「まずこれを洗って、乾かすのよ」


『んん~??』


「そんで、これを斜めに切ってね、重ねるように縮めると、ポケットティッシュがすっぽり入るサイズになるのよ」


『へえ~!』


「取り出し口を作れば、ケースになると思うのよね」


 ドライヤーで乾かしはじめてぇ、水気を飛ばしたドッペルさんはぁ、どっかからカッターをだしてきたぁ。


 リビングに戻ってぇ、大量のティッシュを重ねて高さをみながら調節してぇ、上のところを切り取って取り出し口を作ってるぅ。切り口もテープで補強してるぅ。


 なんかぁ、職人さんっぽい~?

 ほんとにぃ、ドッペルさんってぇ、何してた人なんだろぉ?


 そんなこんなでぇ、あっという間にケースが出来上がったよぉ~!


『すごーい!』


「これにいれて使えると思うわ。そのうちちゃんとしたのケース買ってくるわね」


『やだぁ!これずっと使うぅ!まってぇ、デコりたぁい~☆』


 ドッペルさんは少し笑ってぇ、なんかもっと上機嫌になってるぅ☆


「はいはい、よろしくね?」


『はぁい!』


 あたしはクローゼットからぁ、マステとか布とか取ってきてぇ、のりとかも広げちゃう~


『便利な電子機器もいいけど、たまにはこーゆーのも良いわね』


「そうだねぇ~☆」


 ドッペルさんが置いたミニ冷蔵庫の横に、ドッペルさんが作ってあたしがデコったティッシュケースを置いてぇ~☆


「んー、なんかエモいわ」


『エモいねぇ~☆』


 んふふふ~☆ 今日はなんか、ふわふわ気分でたのしいなぁ☆


 ずっとこーゆーのが続けば良いのになぁ~☆

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