【4-03】「瑞原奏に、会わせて」
姉上の言葉が意味するところに、すぐに
(姉上は、マハと会っているな)
マハ以外の他人に、
アーテイ氏だけは知っているが、コイツは不可視
ならば
「……マハに聞いたようだが、残念ながら無理だ。
その推理が本当なのか、念のためにカマを
「そう……ですか」
それだけ口にして、姉上はまた目を
その
「お
用が済んだとばかりに、姉上が立ち上がろうとする。
その
(……………………やけに、あっさりしてるな?)
生き別れの妹が死んだと聞けば、もう少し取り乱したり、悲しげな表情を見せそうなものだが、姉上はまったく動じる気配がない。
単に
ともあれ、ここで
「マハは元気にしているか?」
先ほどは
すると立ち上がりかけた姉上が動きを止め、じっと
「元気、ではありません。今は入院中です」
「入院? どこか病気になったのか?」
その答えを聞いた
どうやら本当にマハと姉上は知人らしい。ならばマハはツテとして利用できる。
まさか入院とは思わなかったが、そういうことなら色々と
(だから
一人で
もっとも、まだ
「いいえ。軽いケガです」
「……それは心配だな。
最悪、ここで姉上と別れてもマハとの
そのためには今、マハの居場所を知っておきたいところだ。
「…………それは」
姉上が、言葉を
答えるべきかどうか、
もう
「とつぜん
まあ、だいたい
熱心に情に
「ここです」
そう言って姉上が
開くとそこには、
(――後で行ってみるか)
病院名から察するに、この
おそらく
「ありがとう」
それは本当に
立ち上がり身を
遠巻きで見守っていた市場の人々の中へと、姉上が
その後ろ姿を、
(――――――――!?)
その『予兆』に気づいたのは、本当に
たまたま視線を
(旗――――?)
市場ぞいに延々と築かれている、石積みの
その
ハッと気づいた
「姉上、危な――!!」
よけろ、と。上から落ちてくる、と。
そう言う
声に気づいた姉上が
同時に
ずずぅん、と。
重い
高さ15メートルほどの
旗そのものの重量もさることながら、市場は
「な、なんだあ!?」「
最近の好天で
やがて
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