第16話 グッジョブ?

反省!


勢いで、壁ドンからのディープキスしてしまった。

なかば無理矢理。


恋人でもないし!

てゆうか、お付き合いすらしてないぞ!

桐山は、さっきから心ここにあらずといった様子。


「………………………………おい、桐山?」


「ん、何かな?」


「……………………………………この手!」


「んんっ、手?」


教室。

自分達の机の前。

手を繋いだままの、二人。

結局、手を繋いだまま校門を潜り、下駄箱も通過し、学校中の注目を浴びながら教室へ。


机の並びは、桐山が左で、俺が右。

当然に、このままでは座れないわけで。


「なあ、手を離す気、無いのか?」


「………………………………ふえっ?」


「ふえっ、じゃなくてさ?」


途方に暮れていたら、気を利かせたのか机を左右入れ替えてくれるクラスメイト達。


お前ら!親指立ててグッジョブじゃねえぞっ!


そこの女子達!生温い目で見守るんじゃないっ!


まあ、手を繋いだままのお陰か、ヤロー共からの質問攻めが来ないのは有り難いかな?


仕方なく桐山を座らせてから、俺も左の机に腰掛ける。

机が離れているせいか、身体を引っ張られる俺。

桐山を引っ張る訳にはいかないからな?


おい、お前ら!机をくっつけるんじゃないっ!


そこの女子達!キャーキャー叫ぶな!


予鈴が鳴り響き、担任の槌山先生が入ってきて、俺達の方を一瞥してから、


「あ〜、なんだ、噂通りなんだな?」


一体、どんな噂が飛び交ったのだろうか?


「まあ、みんな、気にしないでいつも通り始めます。」


いや、そこは気にしろよ!

いいのかよ、これ?





作者より


職場が突然の企業買収により、修羅場となっております。

明日以降の更新が、毎日は厳しいかもしれません。

気長にお待ちいただくよう、お願いします。

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