第14話 寝ぼけて?

眠いzzzzzz………………………………


朝6時半。

顔を洗い、眠気と戦いながら簡単に朝食を済ませ、コーヒーメーカーをセットしたけど眠気を我慢できなくて少しだけ〜と思って強力目覚まし時計のタイマーセットして控室で微睡んでいたら?


「……………………おいっ、起きろよ?」


えっ、はっ?ナニ!


目の前に、山田の顔。


何となく、現実感がなくて、何気なく、ホントに何気なく両手で山田のほっぺ左右両方を抓ってしまった。


「……………………あ〜、本物だ〜?」


「……………………偽物の訳があるのかよ?何で自分のほっぺを抓らないんだよ!」


少しずつ、意識が戻ってきても、何となく嬉しくなってほっぺをプニプニした後に右手人差し指で山田の唇に触れてスリスリしてから自分の唇にスリスリしてみた。


「へっへ〜、嬉しいっ!しあわせ〜?」


もう一度、山田の唇を人差し指でスリスリしてあんぐりと開いたオクチの中に指を入れてクチュクチュして抜いてから自分のオクチの中に入れていたら、


「おい、いい加減に『戻って』こいよ!何処に行ってるんだよお前の意識は?」


「あ〜、ヤッパリ本物だ〜?」


山田を両腕で無理矢理引き寄せて唇を合わせて舌を入れて山田の舌を吸い出したところで、セットしておいたタイマーが作動してけたたましく鳴り出して現実世界に引き寄せられて、


「うわっ、あばばばばっ、エッ!」


「エッ、て言いたいのは、俺なんだけど?」


「何で止めないのよっ!何で拒否しないのよっ?」


「そう言う割には、俺はお前に抱き締められたままなんだけど。んで、どうすんの?コレ。」


目覚まし時計が鳴り続ける中、山田とおデコをくっつけたまま、固まる私。

傍らには、私の叫び声と目覚ましの音に驚いて控室に来た母と姉二人と早番のベテランさん達。

ホントに、どうしてくれようかな?コレ!


「………………………………とりあえず、お目覚めのコーヒーでも、どうかな?私の淹れたコーヒーは私の指とか唇とか舌よりは美味しいよ!」

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