第5話 クリスタの魔力量―――――を測ると意外な事実が! でもまだヒ・ミ・ツ
奥の部屋へ案内されて、エドワードの宣言通りお茶を飲み、ホッと一息ついた所でクリスタの魔力量を測ることになった。
「これはこれは……うーん……えーと、あぁそういう事ですか……」
エドワードは、クリスタが入っている透明のカプセルのような物から、コードで繋がっているディスプレイを見て独りごちている。
「先生、クリスタの魔力量はわかりましたか? これだけ濃い緑だから相当あるのではないでしょうか?」
アレクサンダーに問いかけられ、エドワードはディスプレイに向けていた顔を上げた。
「そうですねぇ、潜在能力は高いですが、今はそんなに魔力量は高いわけではありませんねぇ。あと……多分クリスタは多色使いですねぇ」
「多色使い??」
エドワードの口から、聞き慣れない言葉を聞いてアレクサンダーが問い返した。
「えーと、珠使いは基本的に1色の珠しか扱えませんよねぇ。しかし特別な珠使いが生まれることがあるのです。それが多色使いなのですよ〜。この多色使いが現れるのには意味があるのですが……まぁその話は追々致しましょうねぇ。とりあえず、今は普通に力も弱く、魔法の使い方を正しく覚えないと駄目ですねぇ」
カプセルの中で、クリスタは2人のやり取りをぼんやりと眺めていた。
§★§★§★§
翌日から魔法の練習が始まった。アレクサンダーは王子なのでやることが多く、決まった時間に魔法の練習をしているらしい。
クリスタは予定も何も無いので、エドワードの元で、朝から晩まで魔法の練習に
クリスタは1週間ほどで、ある程度緑の珠の回復魔法が使えるようになった。なので、エドワードと共に城の隣にある森へ、新しい珠を探しに行くことになった。
「珠はどこにでもあるのですが、自然の中の方が多いのですよ〜。基本的には自分が使える珠しか見えないので、自分で地道に探すしかありません。頑張りましょうねぇ」
エドワードの説明を受け、クリスタは気を引き締めて珠を探すことにした。
「ここの森は小さめなので、野生動物も少なめで安全です〜。しかし奥へ行くと小型のモンスターがいて危ないので、奥までは行かないようにしてくださいねぇ」
どこの森にも、大小関係なく森の奥にはモンスターが居る。何故か決まった範囲から出てくることはないのだが、気づかずにその地帯へ入ってしまうと襲われてしまうのだ。
「わかりました。きをつけます」
「私はここで、この薬草を採っておりますので、近辺を探すと良いですよ〜」
一緒に行動しても見つけられるのは本人だけなので、安全な森ではこうやって自分で探しに行くのが常だ。まだ幼いクリスタを、1人で行かせるのは心配だったが、初めに甘やかし過ぎると、クリスタの為にならないとエドワードは思い、心を鬼にして突き放したようだ。
しかし、クリスタは普段から1人で森へ入っていたので、特に気にすることもなく普通に珠探しを始めるのであった。
*―*―*―ちょっと独り言―*―*―*
えっ? 6話目にしてシスコンはあれど、まだ恋愛要素がないですって?! まだクリスタの幼少期なので仕方ないのですー、恋はあらすじ通り、攫われてからなのでもう少々お待ちください(*ノω・*)テヘ
因みに筋肉な騎士バーナードは、お茶を飲んだ後、部屋の入口で待機しています。
え? なんでわざわざ説明したのかって?
いや、『クリスタは2人のやり取りをぼんやりと眺めていた』って書いたので、筋肉どこ行ったー? って気になる人も居るかなーと思いまして(;´∀`)
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