第4話2日後

「陛下…お願いですからそろそろお休み下さいませ…」


 どうやら夢中になり過ぎて時を忘れていたみたいだ…。周りを見渡し、世話係に確認をとるとどうやら2日も徹夜をしてしまったようだった。道理でしつこく休むように言っていたのか…


「すまない…言われた通り、ここまでにする。悪いがそなたはをウーシェンに届けてくれるか?抗生物質の作り方と材料をまとめている。最優先で進めて欲しいと」


「はっ!」


 地下にあった書物にはカビから作る抗生物質等を始めとした数々の薬の作り方や必要な材料等が日本語や英語を用いて詳しく書かれていた。また顕微鏡等の必要な道具もこの世界で手に入る材料で再現されており調べてみると問題なく使える。なので薬の生産を最優先で進めてから道具も模倣し生産していく事に決め指示する事にした。


 用件を伝えた俺は以前使っていた自室へと足を運びベッドに横になることに。疲れもあってかこの日はすぐに夢の中へと誘われることになった… 




 ―で、翌朝以降も俺は書物の翻訳に取り掛かる事に。書物には前世では当たり前の様々な事が事細かに書かれている。そんな書物を次々に読み進めていると人工授精についても書かれている書物があった。そして…


―パサッ…


「んっ?」


その書物にはどうやら封筒が挟まれていたみたいだ。確かめてみると封はあいていない。封をあけてみると中には手紙が入っていた。俺は早速手紙に目を通してみることに…。



***



まずさいしょにワタシはこのせかいとはことなるせかい…ちきゅうとよばれるほし丿…にほんというくにでせいをうけ…なくなり…そこからてんせいしたてんせいしゃだ。


このてがみをよんでいるということはそなたもおなじようなかんじでこのせかいにせいをうけたちきゅうからのてんせいしゃなのだとおもう。


アってイるか? と、きくのはぐもんだな…かみさまがいったとおりこのてがみをよむのはきっと―


すまない…はなしをスすめルとしよう…


このせかいにはぜんせのせかいにくらべてないものがおおい。しょくひんなどをはじめとしてさまざまなものがこのせかいにはない。よってかみさまからいただいたちしきともっているちしきのすべてをしょにしるしのこしたいとおもう。きっと…ムになることはないだろうから…。ただ…スべてをさいげんするのはかんがえてからにしてほしい。すすみすぎたそれはあらそいのたねになるやもしれぬコとをかんがえてほしい。


さいごに へ んなことをかくがこれはきにしないでほしい…。


どうかぜんせのぶんもしあわせにいきるように願っている―


***



 そんな風に手紙には書かれていた…。






 




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