第14話少しだけ…2人だけの時間を…
色々ありすぎたけど村に戻り用事を済ませてから家に戻ると俺の誕生祭の準備が着々と行われていた…。今のところ母さんや屋敷にいるみんなにはどうやら昨日の事はバレていないようだ…。ちょっと一安心…。精通はバレてたからね…。
そして俺は時間迄自室でゆっくりと過ごす様に言われたのでその言葉に従う事に…。
「俺は…ティアと結ばれたんだよな?ティアだけじゃない…。ミリアにマリン、レイラに…ハートネス女王迄…」
まさか…ハートネス女王迄手を出してしまうとは…。一気に5人よ、5人!?薬のせいとはいえ、あんなケダモノになってしまうとは…。
そんな事を考えていると部屋のドアがノックされる。ノックしたのはミーニャだった…。どうやらランスが来たみたいで俺の部屋へと案内してくれたのだった…。
「いや〜エル!おめでとう!」
「えっ?」
「えっ? じゃないよ!ティアから直接聞いて慌てて来たんだよ!」
ティアさんや…。何をランスに言ったのさ?
「ようやく…ようやくだね…。僕もようやく肩の荷が降りるというもんだよ!」
「肩の荷?」
「小さい頃からずっとティアに相談されてたんだよ!大変だったんだよ!?エルは鈍いし、黒ティアが顕現するし…」
「黒ティア?」
「それはどうでもいいんだけど…とにかくエルは鈍すぎるから…」
「それは…ごめん…」
ティアにも言われたっけ…。
「とにかく2人が結ばれて僕も嬉しいよ」
「ありがとうな、ランス」
しばらくランスとそんな感じで笑い合いながら会話を交わした…。幼い頃からのかけがえのない親友…。心から俺とティアが結ばれた事を祝ってくれた…。
すると…また部屋のドアがノックされ…ミーニャが連れて来てくれたのはティアだった…。ランスは気を利かしたつもりなのか入れ替わりに帰って行った…。また夜に来るからと言い残して…。部屋にはティアと2人っきり…。なんだかこっ恥ずかしい。
ティアはベッドにちょこんと腰掛ける。まあ、部屋にテーブルや椅子はないしな。俺もティアから少し離れて座る…。
「…エル」
「んっ?」
「せ、せっかく…その〜…2人っきりだし…寄り添ってほしいかなぁ〜…なんて…」
ティアを可愛さが限界突破してやがる!?限界突破サ◯イバーなのかっ!?頬を赤らめ…恥ずかしそうにそう言うティアに俺の心は果たしてもつのだろうか?と、取り敢えず…言われた通りに肩が触れ合う位置に腰を下ろす…。
直後、俺の肩に頭をちょこんと乗せて…
「エル…夢じゃないよね?私達結ばれたんだよね?」
「うん…夢じゃあないよ」
「良かったぁ…」
「愛してる…ティア」
「ふぇっ!?」
くすっ…ティアは本当に可愛いね…さっきまでこっ恥ずかしい気持ちだったのに…今は…ティアが傍に居てくれるこの時間が愛おしくてたまらない…。
「他の女性に迄…手を出してしまったけど…俺はティアを愛してるから…」
「…うん…私も…エルを愛してる…」
見つめ合い…どちらからともなく顔を近づけキスを交わす…。
「んっ……エル…」
「ティア…」
唇が離れるとモジモジするティア…。俺は察しがよくなった筈だ…。色々経験したしな…。もしかしてまだキスがし足りないとか思ってる?
俺は思ってる…。
「あ、あのね…エル?」
「もう一度…していい?」
「ふぁっ!? あっ…うん…私もしたい…けど…そうなんだけど…」
なんか歯切れが悪いというか…キスではなかった!?どうしたのかな?どうやら俺は察しがよくなったわけではないみたいだ…。残念、ギ◯ー侍!
「あ、あのね…エッチと思わないで欲しいんだけど…その…あにょお…私…」
「?」
エッチと思わないで?何をだろうか?
「私…エルと…エッチ…したい…にゃあ…なんて」
―ガバッ!俺はティアを秒で押し倒す!
「きゃっ…」
「ティア…可愛い過ぎるティアが悪いんだからね?」
「…うん…時間の限り…いっぱい愛して♡」
俺達は時間の限り愛を確かめ合ったのだった…。
***
〜エルの部屋の前〜
エルの部屋の前では気配を消しアイコンタクトで会話が行われていたのだった…。
(ん、エル様…元気過ぎる)
(ホントアル!?どんだけぇぇぇぇ…アル)
(貴女達…聞き耳立ててないで仕事しなさい!)
(そういうミーニャ様もだと思いますけど?)
(んっ…同意)
(わ、私は…エル様に何かあってはと確かめる為であって…)
(取り敢えずミーニャは放っておくアル)
(ん、あのティア殿下があんな声をだすなんて…エル様…テクニシャン)
(これはエロいアル)
筒抜けなのを2人は知らない…。
***
あとがき
いつもお読み頂きありがとうございます!
こちらの作品も是非お読み頂ければ嬉しいです!
『恋愛ゲームのヒロインにガチ恋!』
https://kakuyomu.jp/works/16817330664854254414
どうかこちらの作品も宜しくお願いします!
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