第10話見守る者達…

「陛下!見て下さいまし!ようやく…ようやく…ですわ!ティアが…娘のティアがようやく…想い人に抱かれてますわっ!!!女になった瞬間ですわっ!!!きゃあ〜〜〜〜〜っ!」


「…のぅ〜…ティーネさんや…」


「そう!そこです!そうです!ティア!!!足を絡ませてっ…よっしゃあぁぁぁー!大しゅきホールド炸裂させましたわ!痛いのに…痛いのを我慢して…よく…よくやりきりましたね…ティア?お母さん涙が出てきたわ…ううっ…」


「…ティーネ」


「もぅ〜…何ですの、陛下?今良いところではありませんか!」


「…何が悲しくて…わしはティアの初めての情事を見ないといけないのじゃっ!?」


「何を言ってるんです!?正気ですかっ!?」


「わしはお主が正気なのか聞きたいわい…」


「では…ティアが私みたいに巨乳でしたらどうされてました?見てましたよね?絶対に…」


「そんなの当たり前じゃろ!?何言ってんだ!?男が腰を振る度、ブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルンブルン揺れるおっぱい!!!アレをっ…アレを…見逃す等あり得ぬっ!それが例え娘でも…なっ?アレこそまさにおっぱいよ!おっぱいがおっぱいを主張しとるっ!男はおっぱいに始まりおっぱいで終わる…これこそ我がレインローズに代々伝わるおっぱいの伝説の一つじゃっ…。まさに…おっぱいは女性の神器ともいえるじゃろう…。お主もわしが若い頃はその胸を使って…」


「あ〜もう…うるさいですわね…ハエが…」


「ハエ等おらんじゃろ!?わしの事をハエと言った!?言ったよね!?言ってるよね!?言ったんじゃよなっ!?」


「ああっ、もう…せいやぁー!」


 ―ゴッ!


「ぐふっ……―」


「ふぅ〜〜〜………そこの者?」


「はっ…」


「陛下を先に宿に連れて行きなさい…。どうやらお疲れのようですし、何より眠たくなったのでしょう…。陛下もお年ですから…」


「はっ!」



 うるさい邪魔者を処分した私は一緒に様子を見に来ていたハートネス女王とミリアちゃんと話に花を咲かせながら引き続きティア達の様子を窺う事に…。絶対に今日…2人はヤると思ってたのよね…。


「―さて…うるさいのが居なくなったは良かったのですけど…アレは…………。も、もしかして賢者タイムがないように見えるのだけれど…き、気のせいかしら?」


「…その通りよ…薬を使ったとはいえ…賢者タイムが必要のない男性は存在していないわね。す、凄いわ…アレならやはり私達の至宝、祖母娘丼そぼろどんも食べ尽くしてくれるに違いないわね…」


「おおおおおお、お母様!?むむむむむむ、無理ではありませんかっ!?ああああああんなにヤられたら…アタシ…こここ壊れてしまいましゅっ…」


「大丈夫よ、ミリア…私達なら受け止めてあげれるわ…エル君を…」


「いやいやいや…無理無理無理!私は一回か二回でいいから!―というよりも…あのままじゃあ…ティアちゃんが…ティアちゃんが壊れちゃうんじゃあないのっ!?」


「…………そ、そう言えばついつい色々と話込んでしまったけど…な、何回目かしら?ティーネ王妃、数えてる?」


「ろ、6回目に…突入したわね…抜かずの6連発…ティアの意識は……最早ないみたい…ねっ?こ、声が聞こえなくなったし…。び、媚薬が効きすぎたかしら?」


「ろろ、六ですって!?」


 何やらハートネス女王が驚いているわね…


「それがどうかしたのハートネス女王!?」


「六と言えば…オー◯ンを思い出したわ!」


「!? 確かに!?」


 エル君が手掛けた映画…特にホラーモノは凄く見応えがあったわ。映画って…本当にいいものですね!


「お母様もティーネ王妃も…何を、そ、そんな悠長に…」


 確かに最近観たホラー映画を思い出してる場合ではなかったわね…。すると…ハートネス女王がミリアちゃんに対してこう言ったの…


「ミリア…」


「にゃ…にゃんでしゅか、お母様?そんな真面目な顔をなさって…い、嫌な予感しかしましぇんけど…?」


「たった一言…逝きなさい?」


「いの字が絶対に違うぅぅぅ!?絶対に違いますよね!?お母様ぁぁあー!?」


「ならば…女王命令です…。ティアちゃんの命は貴女に架かっています…」


「しょんなぁ…」


「流石に…もうすぐ打ち止めでしょう…逝きなさい!!!」


「…そ、その言葉…し、信じるからね、お母様?」


 ミリアちゃんがゆっくりとエル君の元に向かう…。もしかして…エル君に薬はいらなかった!?


「くっ…私が若ければ…」


 ティアが羨ましいわ!!


「大丈夫よ…ティーネ王妃。ミリアは私の自慢の娘…。それに…何と言ってもエル君が大好きだから…口ではああ言ってるけど…エル君と重なりたくて重なりたくて仕方ないと思ってる筈よ…」


「…そうね。流石にミリアちゃん迄抱けば…大丈夫よねっ?」


「………そう…思うけど…。ね、念の為に次も用意しとくっ?」


「一本いっとく?みたいな感じですね…」


「そ、そこにいるマリンちゃん、レイラちゃん?」


「えっ…あ〜し!?」

「私もですかっ!?」


「うんうん…2人共エル君好きよね?」


「そ、それは当然し…」

「も、勿論ですけど…」


「ミリアでも…止められなかったら…分かるわね?」


「「…ごくっ……は、はい…」」


「さ、流石に…2人の出番はないと思いたいけどっ…念の為よ、念の為♡万が一の為に2人にはこの言葉を贈りましょう…。ヤっていいのはヤられる覚悟がある奴だけだ…。肝に命じなさい」


「「…はい」」


 こんな時にそんな言葉を贈られても…


「あっ!?」


「どうしたの、ティーネ王妃!?」


「エル君がとうとうティアから離れたわっ!?」


「本当ね…ミリア!しっかりやるのよっ!」


「お、御二方…お静かにして欲しいし…。エルの…声が聞こえる…し」


『…れぇ…』


「何て言ってるの、エル君は?分かる、マリンちゃん?」


 マリンは極限迄耳を澄ませてみる…。


「『…脳みそくれぇ〜…』…って、言ってるしっ!?」


「「「バタ◯アンかっ!?」」」



 脳みそくれぇ〜…は単にマリンの聞き間違いだった…。



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