第9話お互いの想いが通じ合った後は…
「…エル♡」
―ちゅっ♡ちゅっちゅっ♡
「んっ…」
―ちゅっちゅっちゅっ♡
「ぷはっ…はぁはぁ…ちょっ、ちょっと待ってティア!」
「!? い、嫌だった!?わ、私とのキシュ!?」
「違う、違うから!ティアとのキスが嫌とかそういう事じゃなくて…」
「?」
「ちょっとキスし過ぎじゃないかな〜…なんて…」
だって…一度唇を交わした後から際限なく降り注がれるキスの嵐…。色々俺は限界よっ!?血がある場所に集まるのが分かるもん…。
「だ、だって…嬉しかったし…エルと…触れ合いたいんだもん…」
「がはっ!?」
ティアが可愛過ぎて俺の理性が限界突破!可愛過ぎんかっ!?
「ティアが可愛過ぎて…困るんだけどっ!?」
「ふぇっ!? も、もぅ〜…急にそんな事言われたら…流石に照れるんだからねっ?」
照れるティアのまた可愛いことよ…。このままではティアが可愛過ぎて押し倒してしまいそうだ…。そうだっ!俺は視界にふと入ったモノに話を逸らす事にする…。
「そ、そういえば、その手さげ袋は何?」
「あっ…これ?中は見てないんだけど…お母様が持っていきなさいって…」
ティアが中身を確認する。そして取り出された物は木で作られた小さめのコップみたいな物が2つと木の容れ物にコルクみたいなもので封をされた物。コルクを取ると果実の良い香りが…。中に入っているのは飲み物かな?小さな紙も入っており、
『2人で乾杯しなさい』
そう短く書かれていた…。こうなる事を分かっていたのかもね…。せっかくだからと、飲み物を注ぎ…
「ティア、乾杯」
「乾杯」
それを口に含みゴクッと飲み干す…。飲みやすいけどこれは…果実酒?ここは異世界だから問題ないけど前世の地球では駄目だからね?駄目、絶対!約束だよ?―って、俺は誰に言ってるんだろうな…。
「美味しいね、エル?」
「うん、だねっ!」
「私ね…本当にエルと…こういう関係になれて良かった…」
「俺もだよ、ティア」
「私…もう…幸せなんだよ?」
「それは…まだ早いよ?」
「何で?」
「もっと…これから先も…ティアには幸せを感じてもらうから…」
「…エル」
また何度かキスを交わし…見つめ合う…。しばらくそんなゆったりとした幸せな時間が過ぎ去っていき…
そして…そんな時間は唐突に終わりを告げる…。
「…はぁはぁ…」
「―エル?」
「くっ…はぁはぁ…」
何だ…これは…
「エル!?どうしたの、エルッ!?」
突然俺の中のチン撃の巨人が目を覚ました。俺のドリルは天を突くドリルだぁー!とか、言った方が分かりやすいか?非常にマズイ状態だ…。息は荒々しくなるし、体が熱い…。どうすれば…治まってくれる?キ◯ンシーみたいに御札を貼れば治まってくれるのか!?
「ェっ……エル…それって…あわ…あわわっ…」
そして…そんな俺を心配して俺に寄り添うティアがソレに気付いてしまった…。
「こ、これは…はぁはぁ…違うんだ…」
ティアは少し震えながら俯いている…。告白した後に何でこんな事に!?嫌われた!?嫌われたよねっ!?そりゃあ…好きな人と身も心も一つになりたいのは当然だけど、何で……。
「…よ?」
「…えっ?」
「エル…私はいいよ?」
「っ!?」
「エルになら…私…」
「でも…こんな…」
「私も…エルと…繋がりたいから…」
「はぁはぁ…ティア…」
「私の初めて…もらってくれる?」
「ティア!」
「きゃっ!?」
俺はティアを押し倒して…
「は、初めてだから…優しくして…ねっ?」
「愛してる、ティア」
「私も…愛してる…エル…」
無我夢中だった…。2人共…生まれたままの姿になって…。
透き通る様な白い肌…。花畑に横たわる裸のティアは妖精や天使に女神ともいえるような綺麗な姿を俺に見せてくれて…何度も俺はティアに見惚れて…
お互いの唇を重ねに重ねて…
お互いの心も重ねて…
そして…何度もお互いを求めあった…。
身も心も重ねた2人の姿は黄昏時から暮夜の中へと溶け込んでいくのだった…。
***
あとがき
いつもお読み頂きありがとうございます!
ようやく…2人が結ばれましたねっ!
応援や評価、コメントお待ちしております!私のモチベーションになりますので!
また、限定SSも公開しております!興味がある方は是非っ、宜しくお願いします!
あの時のマリンSSとミーニャSSになっております!本編よりはやくミーニャの秘密が少しだけ分かります!
引き続き宜しくお願いします!
美鈴でした♪
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