第10話あれっ…なんか近くない?
「エル様っ!今日はどちらに行かれますかっ!」
そう言って俺の腕に抱き着いてくるのはレイラ。こんなに距離感というか近く無かったよね?そういえばいつの間にかエル様呼びになってるしね?まあ、明るく笑顔になって良かったけどね。やっぱり女の子は笑っていないとね!
レイラとレイラのお母さんのカイラさんを再会させる事が出来てからレイラはこんな感じになった。嬉しかったんだと思う。嬉しくないわけがないよね。いつもカイラさんの事を思って心配していたみたいだしね。何とか探し出せたのは良かったんだけど遅くなってしまった事だけがやはり申し訳ないよね。
―で、せっかく親子揃ったんだから暮らす場所も2人で暮らせる様に用意するつもりだったんだけど、断られた。2人共俺の屋敷で働いている。働かなくてもいいとも言ったんだけどね。
「エル様?何か考え事ですか?」
「んっ?レイラが笑顔になって良かったと思ってただけだよ?レイラの笑顔は可愛いし癒やされるしね」
「え…エル様ったら…そんニャ事…」
あれっ………やっぱり反応が違うくないっ!?
「ん…私もくっつく…」
そう言ってレイラと反対の方の俺の腕をとったのはレーティだった。
「レーティまでっ!?」
「ん…今日はどこ行く?」
「…ええと…汗をかいたから…」
「お供します」
「ん、一緒に入る」
いや…2人共食い気味に同時にそんな事言わなくても…それにお風呂とはまだ一言も言ってないんだけどっ!?
「そろそろ…一人で入れ…「「(ん)却下します
」」………」
しょうがなく3人でお風呂へと向かう。俺がまだ5歳だからいいんだけど…もう少ししたらヤバくなるから何とかしないとね…。分かるよね?
お風呂場に着くと勿論裸になるわけだけど…
「2人共!タオルを巻いてくれない!?いつもみんなで入る時は巻いているよね!?」
「…必要ないです」
「ん…私も必要ない。それにエル様が3歳の時はこのおっぱいをあげていた!」
レーティは小ぶりの胸を掴みアピールした…。わざわざぷるんと揺らしてアピールすなっ!?それにそんな事言わなくてもいいんだよぉぉぉー!
「ほ、本当にレーティ様?」
「ん、本当!リンリンもミーニャもあげてた!」
ギンッ―と、鋭い視線がレイラから俺へと突き刺さる…。視線が痛いな…。しかし…俺にも言い訳はあるんだぞっ!!!
「…れ、レイラ?断ったらみんな悲しそうな顔するからだからねっ?」
ぷく〜っと、頬を膨らますレイラ…。レイラのこんな表情は初めてだな…。
「私のも…」
「レイラっ!?何言ってんの!?」
それにまだスト〜ンだろっ!?スト〜ン!
「…エル様…何か失礼な事考えなかった?」
「…いえ…考えてません」
いつまでも裸で脱衣所にいる訳にもいかないので浴場へ…。流石に体は自分で洗い、洗って貰う事を固辞した。風呂に入り一息…ふぅ〜…風呂はいいね…。
それにしても…出来るだけ2人の方を見ない様にしてはいるんだけど…女性って風呂に入って髪が濡れると色っぽさが増すよね?分かる?分からん奴はいないよなぁー?
レーティは銀髪が濡れキラキラ髪が輝いて見えるし、レイラも白髪が濡れて水が滴り落ちている…。いかんいかん…。邪な気持ちは持ったらいけないね…。女性は視線に敏感だと言うし、見ない様にしないと…。
「ん…もっと私達を見ていいのに」
ほらっ…やっぱり気付かれてたよ。
「ふぇっ…え、エル様が私を見て…た?」
「そ、そんなに見てないから!」
「「そんなに?」」
また余計な事言っちったよ!?そう思った時に浴室のドアがガラッと開いた。
「エルったら…私を誘わないと駄目でしょっ?」
母さんだよ…。
「私もいるアルっ!」
リンリン迄…
「エル様…お風呂はみんなでですよ?」
ミーニャも!?
「あらあら…レイラったら大胆なんだから…」
カイラさんもかよっ!?あらあら…じゃあないからねっ!?
結局みんなでお風呂になってしまった。ホントみんな子煩悩というなんというか…俺の小さな欲望と掛け合わせて、コレがホントの煩悩だけに子煩悩なんちゃって…。意味不明だよっ!?
まあ、みんなでお風呂もあと少しだろうからね…。仲良き事は良いことだね。
***
あとがき
本日2話目です!頑張ってるなと思いましたら評価、応援宜しくお願いします!
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