第12話 「 目覚め ~ホーム・レス~ 」

 彼は一見してホームレス。ヨタヨタと横歩きしながら、彼は今日も街を行く。ほとんどの人が彼を見ないし、彼からしても動き続ける街と人は、日々移ろう景色の一つでしかない。

 何気なく通りがかった少女が思いがけなく彼とぶつかった。少女は彼にあらんばかりの罵声をあびせる。

 一瞬、彼の目に世界が映った。

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超短編シリーズ① 桂英太郎 @0348

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